五十嵐カノア、村上舜、大原洋人、日本男子リパチャージを強いられるも暫定3位でアジア枠獲得へ前進。

撮影:山本貞彦

2019年9月13日、:9月7日(土)から15日(日)までの9日間にわたり、宮崎県宮崎市木崎浜海岸において開催されている「2019 ISA ワールドサ ーフィンゲームス Presented by VANS」は大会7日目。

 

 

男子の戦いも佳境。明日、明後日の天候、波の状況も予想がつかないため、今日は本戦R-3、4に加え、R-5まで。リパチャージ(敗者復活戦)の方もR-3、4、5、6に加え、R-7まで進めた。

 

 

朝はムネカタのサイズ。大潮で朝は上げ、昼に引きいっぱいになり、コンディションは大きく変化。特に引いてきた時は、左から右へ流れも入りパドルしっぱなし。波の選択も難しく、頭と体力を使うタフな戦いとなった。

 

五十嵐カノア
村上舜
大原洋人

 

本戦を勝ち抜いているのは、アメリカのコロへ・アンディーノ、ケリー・スレーター、ブラジルのイタロ・フェレイラ、ガブリエル・メディーナ、ポルトガルのフレデリコ・モライス、モロッコのラムジー・ブキアムの6人。

 

「若い時、世界中で多くのチームイベントでサーフィンしたのが懐かしい。今週はみんなのエキサイトする姿を見て面白かったよ。」とケリー photo:kamio
大会一番人気はやっぱりこの人。キング・ケリー。ケリーのヒートには多くのギャラリーでビーチが埋め尽くされた。photo:kamio

日本の五十嵐カノアはR-5で4位でリパチャージR-8へ。大原洋人はR-3で3位、村上舜はR-3で4位となり、リパチャージのR-4へ回る。しかし、ここから奮闘、リパチャージのR-4、5、6、7と戦い抜きリパチャージのR-8まで駆け上がる。

 

 

これで五十嵐カノアと同じ土俵に立ち、日本は男子3人が残っている計算。ブラジルが優位ではあるものの、アメリカと日本でメダル争いは僅差。まだまだ挽回できるぞ。明日もGo!Naminori Japan!

 

ガブリエル・メディーナ

 

コンディションにもよるが、早ければ9月14日土曜日がファイナルデイになる可能性がある。だが明日土曜日にコンディションが悪ければ、イベントは9月15日日曜日に終了となるとのこと。

 

日本とアジア枠を争うインドネシアの和井田理央

 

モロッコのラムジ・ブキアムとニュージーランドのビリー・ステアメンドは、それぞれアフリカとオセアニアからの最後のスタンディングサーファーとして、東京2020の暫定的な大陸資格スロットを獲得。ヨーロッパとアジアの大陸スロットはまだ未確定だ。

 

勝ち残っているヨーロッパのサーファーは、ポルトガルののフレデリコ・モライス、スペインのヴィセンテ・ロメロ、ドイツのレオン・グラッツァとイタリアのアンジェロ・ボノメッリである。

 

五十嵐カノア

 

日本の五十嵐カノアは2019年のワールドサーフリーグ・チャンピオンシップツアーで東京2020に出場する可能性が高いため、アジア大陸のスロットをインドネシアの和井田理央と日本の村上舜と大原洋人が争う

 

イタロ・フェレイラ
フェレイラ photo:kamio

 

メンズ・メインイベント・セミファイナルのヒート1では、ポルトガルのフレデリコ・モライスがアメリカのケリー・スレーターとコロヘ・アンディーノと対戦し、ヒート2ではブラジルのイタロ・フェレイラとガブリエル・メディーナがモロッコのラムジ・ブキアムと対戦する。

 

 

日本とスペインも金メダルを射程距離内に第3位のポジション

 

 

 

また敗者復活戦のリパチャージが繰り広げられた本日。チームブラジルはフェレイラとメディーナの二人がメインイベントに勝ち残っていて、チームのランキングのトップを維持。

 

ケリー・スレーター
コロへ・アンディーノ
フィリーペ・トリードphoto;kamio

 

 

チームUSAはスレーターとアンディーノも無敗のままシルバーメダルのポジションでブラジルに迫る。ディフェンディング・チャンピオンである日本とスペインも金メダルを射程距離内に第3位のポジションを固めた。

 

 

R3ではまさかの1ライドで敗退した村上舜。激励するキャプテン・マー大野。その後のヒートは気持ちを切り替え、持ち前のシャープなバックハンドでラウンドアップを続けた。

村上舜

「今日はすべてのヒートで自分の得意としない波での戦いとなったので苦戦しました。ノースポイントとサウスポイント、両方でヒートがあったんですが、ノースポイントのほうで練習をしていたので乗りやすかったです。まだまだヒートをこなしていかなければならないので、一試合一試合、気合を入れて頑張ります。去年は4位だったの今年は金メダルを目指します。」

 

R3でリパヘ回り天を仰ぐ洋人

大原洋人

「今日は5ヒートも戦ったんですが、疲れは思ったよりないです。最後のヒートは特に左側のレギュラーを狙っていこうという作戦でした。難しそうに見えたんですが、実際には自分の地元の一宮の海に似ているなとか思えて、今日のヒートの中で一番楽しめたかなと思います。

 

今日は昨日のEPSから初日に使ったボードに戻しました。明日ファイナルまで行けば6回あるんで、一つ一つ集中して頑張るので応援よろしくお願いします。」

 

五十嵐カノア

「今日は長い一日で、波のコンディションも朝からは全然変わりました。そんな厳しいコンディションの中で全員が勝ち残れて良かったと思います。それが一番大切ですから。みんな疲れたと思うんですけど、今日はしっかり休んで明日の準備をします。

 

メインラウンド4の時は、フィリーペ(トリード)とやろうぜみたいな合図をしていたんです。自分のモチベーションも上がって、フィリーペとのマンオンマンのヒートをやっている気分で、いいパフォーマンスができて彼に勝てて、良かったですね。今日はみんな一週間分ぐらいのサーフィンをしたと思うんですけど、金メダルにも近づいて来ていると思うので明日も応援お願いします。」

 

五十嵐カノアと今大会のMCを担当するトッド・クライン

渡辺愛
今日はスポンサーでもあるROXYのボードライダーズジャパンのブースをお手伝い。先日のJPSAの茨城の大会で初優勝。地元が宮崎でもあることから、会場にいた多くの観客から声をかけられ一躍有名人に。

ケリー・スレーター
今日もツインフィンでスピード重視のライディング。この波にも慣れて来たか。技のバリエーションも増え、R-6に進出。

試合が終われば、いつものファンサービス。多くの観客が押し寄せた。

カノアの出番では、Go!Kanoa!の旗を振ってみんなで応援。

最強ブラジル男子チーム。イタロ、ガブ、フィリッペ。フィリッペがリパチャージに回るものの、全員が優勝候補。

大原、村上がリパに回るとともに、より結束力が増したチーム波乗りジャパン。全員で勝ちにいく姿勢がこちらにも伝わる。

 

日本のサーフ・アスリートたちの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

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大会オフィシャルサイトでLIVE 配信 !

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