写真、リポート:山本貞彦 JPSAジャパンプロサーフィンツアー2019 ショートボード第4戦「第24回 I.S.U茨城サーフィンクラシックさわかみ杯」は大会4日目は最終日。
天気も曇りから晴れになり、観戦日和。日曜日ということもあり、多くのギャラリーも会場に足を運んだ。
肝心の大会の波はヒザ、モモ。朝一はブレイクがまとまらず、30分遅らせ、7時から試合がスタート。併せて、男子はR-4、女子はR-2が終わった時点で、選手とミーティング。今日のコンディションで波がもつかどうか。最後まで進行するために、マンオンマンをやめ、決勝まで4マンヒートにするという結論になった。
引いているときは波数はあるものの、岩を注意しながらの演技。波数が減る上げ込み時は、どれだけ波を取れるか。ワンライドで逆転ができるというゲームだけにノンプライオリティーの使い方で勝敗が別れた。
男子
優勝:松本カイ
2位:小林桂
3位:仲村拓久未
4位:関口真央
女子
優勝:渡辺愛
2位:都築虹帆
3位:宮坂麻衣子
4位:鈴木姫七
松本カイがJPSA初優勝。
ファイナル最後の大逆転で優勝を掴み取った松本カイ。「ファイナルのメンバーは、みんな凄いサーファーばかりだったので、乗った波は100%の力を出さないと優勝できないなってずっと思っていて、優勝出来て本当に良かったです。スポンサーの人たちに本当に感謝したいです。」
松本カイ
サーフィンは高身長を活かしてダイナミック。膝をたたんでのレールワークで小波に対応。パワーゾーンを逃さず、スピーディーな演技で波を切り刻んだ。文句なしのJPSA初優勝!おめでとう!
小林桂
小柄ながらパンチ力あり。決勝では波数が減ることを予想して、早めに攻めるクレバーさも持ち合わせる。技のバリエーションも見せて、今大会では一番目立った存在。
仲村拓久未
拓久未の読みがドンピシャ。勝負強いとこを見せたセミファイナル。生粋のコンペティターここにあり。
関口真央
レールワークがスムースだから、スピードのロスがない。スピードがあるから、パワフルな技を繰り出せる。後半戦は台風の目となる存在に。仲間からの激励。次に繋がる戦いだった。
渡辺愛がJPSA初優勝
「とにかく1本エクセレントを出したいという気持ちしかありませんでした。地元の波とは少し似ているんですが、その辺はあまり気にしなかったです。ずっと優勝したかったの優勝できて本当に嬉しいです。」
渡辺愛
宮崎出身で、渡辺寛を兄に持つ。大きい波、パワーのある波での演技は女子の中でも頭一つ出ている。しかし、今回は小波に開眼。波のパワーを十分に引き出し、大きいサーフィンで栄冠を手に入れた。JPSA初優勝!おめでとう!
都築虹帆
今の実力が分かっているから、乗りまくる。ワイプアウトも多いが、攻め続けるからリズムもできる。この攻めの姿勢が彼女の強さ。今回も準優勝で、JPSAランキングのトップをひた走る。
宮坂麻衣子
長身を活かしたサーフィン。だから、ダイナミックでキレもある。シャープさが増したな。
鈴木姫七
前回の新島では体調不良でゼッケンだけ受け取ることに。すぐの今大会ながら、調整してこの結果は立派。練習不足もスキルと気合いでカバー。あとはちゃんと療養してくださいね。
今年の5月に他界した高橋幸司氏。高橋氏はスポンサー探しに尽力し、この茨城の大会にさわかみグループを結びつけた功労者だった。その高橋氏を偲んで、試合前に1分間の黙祷が行われた。
ビーチヨガ(高畑陽子先生)
この大会で毎回、行われる朝のビーチヨガ教室。佐藤魁も試合前に参加してリラックス。
表彰式の後には大洗町の名産品やグッズが当たる抽選会も行われた。もちろん、今回も大洗町のアライッぺも参加。
辻裕次郎
ラウンド4では、エクセレントの8.5を含む16.33のヒートトータルをマークするなど、絶好調だったユウジロウ。セミファイナルで惜しくも敗退。
佐藤魁 前回の新島から2連勝まであと一歩だったが SFで敗退。それでもランキング2位をキープして、後半戦のグラチャン争いに参加。
田中英義 セミファイナルまで勝ち上がった田中英義は、ランキング4位で後半に挑む。
川瀬心那 第2戦で優勝したココナ。ランキング7位をキープ。
野呂玲花 w/Yuki コーチのつのだゆきさんと挑んだ茨城。サーフィンの調子は良かったが波運に見放されたか。
須田那月
松永莉奈
宮坂莉乙子
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