安室丈がUSオープン男子プロジュニアで3位入賞。前田マヒナが9位。USオープン大会8日目

ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア/USA(2019年8月3日土曜日)世界最大のアクション・スポーツ・フェスティバル「VANS USオープン・オブ・サーフィン  Presented by Swatch」は大会8日目。本日は女子QSのR4からスタートし、男女ジュニアとダクトテープがファイナルまで終了。

 

Highlights: Junior & Vans Duct Tape Crown Champions

 

ジュニアでケイド・マトソン(USA)とケイトリン・シマーズ(USA)が優勝。ダクト・テープ・インヴィテーショナルはジャスティン・クィンタル(USA)とケリス・カレオパア(HAW)が優勝。

 

男子ジュニアのファイナリスト© WSL / Morris

 

また、男子ジュニアでセミファイナルまで勝ち上がっていた日本の安室丈が、ファイナルまで勝ち上がり、見事3位入賞を果たした。

 

男子ジュニアのセミファイナルヒート1に登場した安室丈は、ジュニア世界チャンピオンのマテウス・ハーディ、ジェット・シリング、タジ・リンドブラッドと対戦。安室はオープニングライドで2つのフォアハンドのブローテール・リエントリーを決めて、6.33をスコア。バックアップ5.00をスコアしてヒートをリード。

 

 

後半にシリングにトップを奪われるも、ヒート終盤にはフォアハンドのエアリバースをメイク。7.47をスコアしトップでファイナル進出を決めた。

 

安室丈 © WSL / Herron

 

ファイナルは、ジェット・シリング、カレブ・タンクレッド、ケイド・マトソンと対戦。安室はセミファイナル同様にスタートから先制攻撃を仕掛けて、バックハンドのソリッドな2ターン・コンボで7.17というエクセレント・レンジのスコアをマークしてファイナルを開始。

 

ケイド・マトソン© WSL / Herron

 

サンクレメンテ出身の16歳、ケイド・マトソンがバックハンドでビッグ・レフトにチャージ。3ターン・コンボでエクセレントの9.00をスコア。バックアップを4.27とした安室はトップをキープ。バックアップを持たないマトソンは2位で追い縋る。

 

後半に入り、タンクレッドがバックハンドで2本目の6ポイントをマークすると一気にトップへ。さらにマトソンが6.17をスコアして逆転トップに躍り出る。3位に押し出された安室。最後はニード8.01と追い込まれ、優先権を持ったまま試合終了となった。

© WSL / Morris

今回、日本選手の大きなニュースがなかっただけに、この安室丈のUSオープン・プロジュニアで3位入賞は日本にとっては嬉しい結果だ。安室にとっては2018年のWJCワールド・ジュニア・チャンピオンシップ準優勝に続くジュニアの結果となった。

 

これまでにUSオープン・プロジュニアでは、大原洋人が優勝した2015年に新井洋人がプロジュニアで3位になっており2016年には森友二が3位、今回の安室丈のUSオープン・プロジュニア3位は日本人として3人目の快挙と言える。

 

優勝したケイトリン・シマーズ © WSL / Herron

 

女子のプロジュニアでは、13才のケイトリン・シマーズ(USA)が、ワールド・ジュニア・チャンピオンのキラ・ピンカートン(2018)、2018年のワールド・ジュニア第2位ケアラ・トモダ-バナート(HAW)、北アメリカ・リージョナル・タイトル勝者アリッサ・スペンサー(USA)を抑えて優勝した。

将来の活躍が楽しみな13歳のケイトリン・シマーズ© WSL / Morris

オーシャンサイドのシマーズは、昨年のISAでもアメリカ代表で来日。その神童ぶりを披露していたのを覚えている。今回は終了ホーン間際に乗ったラストウェイブで8.53をスコアしての大逆転優勝だった。

 

また今回の優勝で、ノースアメリカのジュニア・イベント2連勝のマトソンがランキング・トップのとなり、WJCワールド・ジュニア・チャンピオンシップのアメリカ代表のポジション獲得に大きく前進した。

 

前田マヒナはQS10000で9位。

 

前田マヒナ© WSL / Herron

 

本日は女子ラウンド4のヒート5には前田マヒナが、CTサーファーのタティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)と対戦。タティアナが6.57、前田が5.83という互角のヒート展開でスタート。

 

後半に入り、前田がバックハンドでチャージを見せて5.00をスコアしてタティアナからトップを奪い取る。タティアナは攻めのサーフィンを見せるがワイプアウトが目立つ。しかし、タティアナが終盤に入りフォアハンドで6.17をスコアして逆転。前田はニード6.67と追い込まれる。

 

残り3分を切って前田は、アンダープライオリティで波をキャッチ。起死回生のビッグターンのコンビネーションをみせるが、逆転には僅かに足らず。惜しくもここで敗退となった。

 

それでも前田マヒナは、前回のオーシャンサイドで行われたQS6000での5位に続き、QS10000のUSオープンで9位でフィニッシュ。3700のレイティング・ポイントと賞金$3,550をゲット。現在のランキング10位から上位にアップすることが予想される。今シーズンの後半戦への折り返し点での、この2つの結果は後半の戦い方に大きく影響を及ぼすだろう。

 

今年41試合ある女子のQSイベントのなかで、このあとメジャーイベントは9月上旬にスペインで今年2つ目の10000イベントがあり、10月に日向とマルティニークで3000が予定され、そして最終戦がオーストラリアで6000となる。

 

昨年スペインで行われたQS6000だったガリシアプロで、前田マヒナは3位入賞の実績を持つ。今年は9月1日から4日まで開催。男女共 QS10000イベントにアップグレードされている。前田マヒナ、脇田紗良などの日本のトップ選手たちがどんな活躍を見せてくれるかの楽しみだ。

 

がんばれ!日本!光は見えている。

 

 

VANS USオープン・オブ・サーフィンpres.スウォッチ
男子プロ・ジュニア・ファイナル結果:
1-ケイド・マトソン(USA)15.17
2-カレブ・タンクレッド(AUS)14.90
3-安室丈(JPN)11.44
4-ジェット・シリング(USA)9.53

女子プロ・ジュニア・ファイナル結果:
1-ケイトリン・シマーズ(USA)17.23
2-アリッサ・スペンサー(USA)15.80
3-キラ・ピンカートン(USA)14.70
4-ケアラ・トモダ-バナート(HAW)12.47

 

VANS USオープン:ウイメンズのクォーターファイナル
QF 1:
キャロライン・マークス(USA)対コートニー・コンローグ(USA)
QF 2:
ブリーサ・ヘネシー(HAW)対サリー・フィッツギボンズ(AUS)
QF 3:
タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)対ブロンテ・マコーレー(AUS)
QF 4:
セージ・エリクソン(USA)対マリア・マニュエル(HAW)

VANS USオープン女子ラウンド4結果:
ヒート1:キャロライン・マークス(USA)11.53
アリッサ・スペンサー(USA)10.93
ヒート2:コートニー・コンローグ(USA)14.00
ザーリ・ケリー(AUS)9.83
ヒート3:ブリーサ・ヘネシー(CRI)11.54
イザベラ・ニコルズ(AUS)11.24
ヒート4:サリー・フィッツギボンズ(AUS)12.60
キーリー・アンドリュー(AUS)12.50
ヒート5:タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)11.67
マヒナ・マエダ(JPN)10.87
ヒート6:ブロンテ・マコーレー(AUS)12.17
ステファニー・ギルモア(AUS)11.30
ヒート7:セージ・エリクソン(USA)12.50
ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)11.96
ヒート8:マリア・マニュエル(HAW)11.40
テサ・タイセン(FRA)11.17

 

 

VANSジョエル・チューダー・ダクト・テープ・インヴィテーショナル・メンズ・ファイナル結果:
1-ジャスティン・クィンタル(USA)17.00
2-ケビン・スクバーナ(USA)15.67
3-アンディ・ニエブラ(USA)13.40
4-トロイ・マザーヘッド(USA)12.40

VANSジョエル・チューダー・ダクト・テープ・インヴィテーショナル・ウイメンズ・ファイナル結果:
1-ケリス・カレオパア(HAW)14.33
2-キラ・シール(HAW)14.10
3-ホノルア・ブルームフィールド(HAW)12.10
4-ヘイリー・オットー(HAW)7.17

 

今回のUSオープンは明日がファイナルデイ!

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/3084/vans-us-open-of-surfing

https://www.vansusopenofsurfing.com/2019