安室丈はジュニアでセミファイナル進出。 前田マヒナはトップで、黒川日菜子もQS10000でR3進出。

ジュニアでベスト8進出を決めた安室丈

ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア/USA(2019年7月31日水曜日)世界最大のアクション・スポーツ・フェスティバルのメインイベントとなる、WSL男女QS10000「VANS USオープン・オブ・サーフィン  Presented by Swatch」は大会5日目。

 

Highlights: Women’s QS, Junior Men & Women

 

本日は男子QSはオフ、女子QS10000のR2のヒート7〜12までが行われ、その後、男女ジュニアともQFまで行われベスト8が決定した。

 

本日の日本勢、女子QSのラウンド2、H7に黒川日菜子、H8大村奈央、H9前田マヒナ、H10野中美波が登場し、ラウンド3進出へ向けて激しいバトルを繰り広げた。

 

スタートからギルモアにプレッシャーを与えた黒川日菜子 © WSL / Herron

 

黒川日菜子は、女王ステファニー・ギルモア、ソフィ・マカロック、テレサ・ボンヴァロと対戦。黒川はオープニングライドで、サイズのあるビッグライトをキャッチ。ソリッドなトップターンからカットバック。インサイドでリエントリーを決めて6.17という高得点をスコア。素晴らしいスタートを切る。

 

ステファニー・ギルモア © WSL / Herron

 

ステファニーも5.50をスコアする中、黒川はレフトのグッドセットにチャージ。深いボトムターンからシャープなトップターンを決めて3.50をスコア。再びトップに躍り出る。最後はステファニーに逆転されるも黒川は2位でラウンドアップを決めた。

 

 

大村奈央は、ブロンテ・マコーレー、メイシー・キャラハン、モード・ル・カーと対戦。大村はスタートからライトとレフトでアベレージスコアを揃えて、波数の少ないヒートをリードする。

 

一方、じっくりと波を待ったCTサーファーのマコーレーは、フォアハンドのカーヴィングで5.50、バックハンドで4.30をスコア。ル・カーが僅差でトップ。大村は4位を強いられる。

 

 

ビッグセットを掴み、バックハンドでエクセレントの8.00をスコアしたキャラハンは、バックアップに2.97をスコア。トップに躍り出る。しかし、好調なマコーレーがバックハンドの2ビッグスナップでエクセレントの8.50をスコア。CTサーファー2名がワンツーでアップ。大村は惜しくもここで敗退となった。

 

前田マヒナがタティアナを抑えてトップ通過。

 

前田マヒナ © WSL / Herron

 

オーシャンサイドのQSで5位となった前田マヒナは、CTサーファーのタティアナ・ウエストン-ウェッブ、クレア・ベヴィラックァ、キラ-ベル・オルソンと対戦。前田は、スタートからセットのライトブレイクをキャッチ。バックハンドで素晴らしいターンを見せて6.17をスコア。続けてレフトをつかんだ前田は4.00をスコアしてヒート前半をリードする。

 

タティアナ © WSL / Herron

 

攻撃の手を緩めない前田は再びレフトにチャージ。ミドルからライトに切り替え、インサイドではビッグリエントリーをメイク。6.60をスコアしてリードを広げていく。オープニングで5.33をスコアしたタティアナは後半に5.27をスコアして2位に浮上。好調な前田は、終盤にもバックハンドで6.57 をスコア。リードを広げてトップでラウンドアップを決めた。

 

前田マヒナ

 

野中美波はマリア・マニュエル、セージ・エリクソン、インディア・ロビンソンと対戦。ヒートはCTサーファーのマリアがライトブレイクのセットを掴み、2ビッグターンで6.40をスコア。セージ・エリクソンは6.07を3.33でバックアップしヒートをリード。野中もフォアハンドの2カーヴィングとインサイドのリエントリーで5.33をスコア。2位につける。

 

 

しかし後半に入りインディアが5.53をスコアして2位に浮上。3位に押し出される野中。終盤に入りマリアが2位に浮上。残り時間10分で優先権を持った野中はラストチャンスのレフトにチャージするがスコアは伸ばせず。惜しくも3位で敗退となった。

 

 

川合美乃里、前田マヒナ、黒川日菜子がR3進出。

 

 

これで昨日の川合美乃里に続き、前田マヒナと黒川日菜子もQS10000でR3進出となった。

明日は朝から女子のラウンド3が行われる予定で、3人ヒートのラウンド3において、川合美乃里はヒート4でサリー・フィッツギボンズ、ブリーサ・ヘネシーという2名のCTサーファーと対戦。

前田マヒナと黒川日菜子は同じH6でCTサーファーで今回絶好調なブロンテ・マコーレーと対戦する。

 

安室丈はジュニアでセミファイナル進出。

 

ヒート前の安室丈

 

女子QSに続き男子ジュニアのQFがスタート。H2には安室丈が登場した。ヒートはジュニア世界チャンプのマテウス・ハーディが5.00をスコアしてリード。後半まで波を掴めなかった安室丈がブローテールのリエントリーをインサイドでメイク。エクセレントに近い7.33をスコアして4位から一気にトップ踊り出る。

 

鋭いレイバック・スナップを決めるマテウス・ハーディ  © WSL / Morris

 

しかしバックアップのない安室はハーディとティアゴ・カリックに逆転されて3位へ。だが終了間際に安室丈はソリッドなビッグリエントリーをメイク。4.00をスコアして大逆転。トップでラウンドアップ。セミファイナル進出を決めた。

 

安室丈© WSL / Morris

 

男子のジュニアは現地時間の8月3日(土)に開催予定。安室丈はセミファイナルのヒート1でジュニア世界チャンプのマテウス・ハーディ、ジェット・シリング、タジ・リンドブラッドと対戦。

 

 

女子のジュニアも本日からスタート。ラウンド1とQFが行われ、日本の松田詩野が登場。松田はスタートからフォアハンドで、5.50、5.90を立て続けにスコア。ヒートを僅差ながら終始リード。

 

松田詩野 Jenny Herron / WSL

しかし、ヒート終盤にエラ・マカフレイがパワーハックで6.07をスコアしてトップへ。更にザーリ・ケリーも終了間際に6.17と5.97を立て続けにスコア。3位から一気にトップになり、3位に押し出された松田は成す術なく、悔しい初戦敗退となった。

 今回のUSオープンでも日本選手の活躍を期待して、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/3084/vans-us-open-of-surfing

https://www.vansusopenofsurfing.com/2019