ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア/USA(2019年7月29日月曜日) 世界最大のアクション・スポーツ・フェスティバルのメインイベントとなる、WSL男子QS10000「VANS USオープン・オブ・サーフィン Presented by Swatch」は大会3日目。本日は男子QSのR2 (H12 – 24)とR3のH5までが行われた。
Highlights: Men’s QS10,000, Round 2 & 3 – Californians Outperform at Vans US Open
本日は、南カリフォルニアの選手がラウンド2を支配。コロヘ・アンディーノ、グリフィン・コラピント、ジェイク・マーシャルといった選手が高得点をマークしたラウンドアップを決めた。
同じくイズキール・ラウ(HAW)、コナー・コフィン(USA)、マット・ウィルキンソン(AUS)といったビッグネームが勝ち上がる一方で、現在のQS No.1ジャドソン・アンドレ(BRA)、カム・リチャーズ(USA)、カルロス・ムニョス(CRI)、タナー・グダスカス(USA)、タナー・ヘンドリクソン(HAW)、マキシム・フスナット(FRA)という選手たちが早くも敗退する番狂わせが発生。そのリストの中には大原と稲葉という日本選手2名の名前も入ってしまった。
五十嵐カノアは、カム・リチャーズ、ティアゴ・カマラオ、ウェスリー・サントスと対戦。2年連続USオープン優勝者である五十嵐カノアは、ヒート開始直後からセットのライトブレイクをキャッチ。ラッピン・カットバックを含むハイパフォーマンス・サーフィンでエクセレントの8ポイントでUSオープン・キャンペーンを開始する。
ヒートはティアゴが2本の6ポイントでリード。カノアはじっくりと波を待つ作戦だ。ヒート後半に入りレフトの波をつかんだカノアは4.17をスコアして、2位に浮上。ヒート終盤に3位だったリチャーズがバックハンドのエアリバースをメイクするなど、激しい追い上げを見せたがカノアは逃げ切り、2位でラウンドアップを決めた。
カノアはラウンド3のヒート8でジャック・フリーストーン、イズキール・ラウ、イアン・クレーンと対戦する。
明日、7月30日火曜日は7時30分(日本時間同日23時30分)からスタート予定。男子QSのR3 (H6 – 12)。カノアは3ヒート目。その後に女子QS10000のR1 (H1 – 6)、R2がH6まで行われる予定だ。
女子のラウンド1には、H3に川合美乃里、H4に脇田紗良、黒川日菜子、大村奈央、H5に野中美波。ラウンド2から出場の前田マヒナはH9にクレジットされている。前田の出番は31日、松田詩野の出場する女子プロジュニアのラウンド1も31日予定。
現在QSランク5位のポジションにいる稲葉玲王にとってQS10000は大事な試合。稲葉はイズキール・ラウ、ジョシュア・モニーツ、リアム・オブライエンと対戦した。CTサーファーのラウがWエアリバースで7.50をスコア。バックアップも6.07をスコアしてヒートをリード。
稲葉はバックハンドで5.83をスコア。リアムに次いで3位を強いられる。稲葉は後半に入りレフトブレイクをキャッチ。カーヴィングでインサイドまで繋ぎ4.30をスコアする。残り時間10分を切り、ニード5.43の稲葉はスコアを伸ばせない。そしてヒート終盤には、モニーツに逆転されて4位を強いられ万事休す。稲葉はまさかの初戦敗退となった。
2015年のUSオープン優勝者である大原洋人は、デイヴッド・シルヴァ、フラビオ・ナカジマ、リューイル・フェリペと対戦。ヒートはセットの入らないスローな展開。しかしシルヴァが7.17をスコアしてヒートが動き出す。大原もフォアハンドで4.10をスコア。ナカジマもロースコアながらベスト2を揃えてヒートをリードする。
3位を強いられた大原は得意のレイバックスナップを決めて5.50をスコアし2位に浮上。しかしシルヴァも6.93をスコアしてトップへ躍り出る。残り時間10分を切り、フェリペがフォアハンドで6.27をスコアし2位に浮上。さらにバックアップを6.17に塗り替えて大原を引き離す。ニード6.94と追い込まれた大原はバックアップを4.50に塗り替えるも逆転ならず。大原も悔しい初戦敗退となった。
今回のUSオープンでも日本選手の活躍を期待して、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!
https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/3084/vans-us-open-of-surfing
https://www.vansusopenofsurfing.com/2019