五十嵐カノアはR4進出。川合美乃里はR3進出。野中美波、大村奈央、黒川日菜子もR2進出。USオープン4日

ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア/USA(2019年7月30日火曜日)世界最大のアクション・スポーツ・フェスティバルのメインイベントとなる、WSL男子QS10000「VANS USオープン・オブ・サーフィン  Presented by Swatch」は大会4日目。本日は男子QSのR3のH6-12、そして女子QS10000がスタートしR1とR2のヒート6までが行われた。

 

 

USオープン2連勝中の五十嵐カノアは、ラウンド3のヒート8でジャック・フリーストーン、イズキール・ラウ、イアン・クレーンと対戦。ヒートはスタートからフリーストーンがレフトとライトで2本の4ポイントをスコア。

 

Highlights: Men’s QS Rounds 2 & 3 and Women’s QS Rounds 1 & 2 | Vans US Open of Surfing

 

カノアはピアに向かってブレイクするレフトにテイクオフ。ミドルからフォアハンドに切り替えてインサイドのクローズセクションでリエントリー。6.83をスコアする。クレーンとラウもアベレージスコアをメイクしていく。

 

エアリバースを決めた五十嵐カノア WSL / Jenny Herron
五十嵐カノア WSL / Jenny Herron

 

その後、波が入らないままヒート後半へ。ピア側から移動したカノアのところに波が入り、2本目の波をスコアするカノアはバックアップ3.17でトップに躍り出る。残り時間10分を切り、カノアは再びレフトをキャッチ。インサイドではライト方向に走るのがセオリー。クローズセクションでテールハイのエアリバースを決めて6.40をスコアしてリードを広げる。フリーストーンも6.47をスコア。カノアが1位で、フリーストーンが2位でラウンドアップを決めた。

 

五十嵐カノア  Morris / WSL

 

女子のH4では、オーシャンサイドのQS6000で9位と健闘した脇田紗良、黒川日菜子、大村奈央の3名が同じヒートで対戦。脇田はライトブレイクでスタートから4.83をスコア。ヒート後半までヒートをリードした。しかし残り10分を切り黒川がバックハンドで4.60をスコア。トップに躍り出る。

 

大村奈央 WSL / Jenny Herron
黒川日菜子 PHOTO: © WSL / Herron

 

ヒート前半ノーライドだった大村が、残り5分で4.07。更に残り3分でレフトにチャージ。バックハンドの連続ターンでインサイドまでメイク。ヒートのベストとなる4.97をスコア。一気にトップへ躍り出て大村と黒川がワンツーでラウンドアップ。脇田はまさかの初戦敗退となった。

 

大村奈央

 

H5の野中美波は、オーシャンサイドのQS6000で優勝し勢いに乗るサマンサ・シブリーらと対戦。波数の少ない中、野中はフォアハンドでインサイドまで丁寧に繋ぎコンプリートして4.27をスコア。バックハンドが冴えるキラ・ベル・オルソンとサマンサは高得点をマークする。

 

野中美波 WSL / Jenny Herron

 

ヒート後半に入り野中は、再びライトブレイクでフォアハンドの見事なボードコントロールを披露。インサイドの2ターンコンボで5.90をスコア。トップに躍り出る。更にライトでフォアハンドのラッピング・カットバックをコンビネーション。6.10をスコアしてリードを広げ、そのままトップで勝ち上がった。シブリーはまさかの初戦敗退となった。

 

明日の朝から開催予定の女子のラウンド2、H7に黒川日菜子、H8大村奈央、H9前田マヒナ、H10野中美波。明日はその後にジュニアが行われる予定で、男子QF に安室丈。女子のR1のH4に松田詩野がクレジットされている。男子のQSは明日、明後日と行われない予定で現地8月2日再開予定。

 

川合美乃里はジョアンを抑えてR3進出。

 

日本女子のトップバッターとなった川合美乃里は、ラウンド1でアラナ・ブランチャードらと対戦。ヒートはアラナがスタートから高得点をスコアしてリード。出産子育てのブランクを感じさせないアグレッシブなサーフィンを披露。川合はレフトのバックハンド・リエントリーからのコンビネーション・サーフィンで5.67をスコア。

 

川合美乃里 PHOTO: © WSL / Herron

 

 

残り10分で3位を強いられた川合はライトブレイクを掴み、カービングでインサイドまでつなぎ、パワフルなリエントリーのフォアハンドでメイク。6.07をスコアして大逆転で2位に浮上しラウンドアップを決めた。

 

 

川合美乃里は、続けて行われたラウンド2でCTサーファーのジョアン・ディフェイとキーリー・アンドリューらと対戦。ヒートは波数が減り、前半はキーリーと川合しか波に乗らない展開。キーリーは一人でスコアを重ねてヒートをリード。川合もフォアハンドのラッピング・カーヴィングなどでスコアを重ねて2位につける。

 

ヒート終盤に入り川合はキレのあるターンをフォアハンドで決めて4.40をスコア。ラストウェイブでも4.47をスコアし、ジョアン・ディフェイの追い上げを振り切り、2位のポジションを維持して見事ラウンド3へ勝ち上がった。

 

ラウンド3は3人ヒート。川合美乃里はヒート4でサリー・フィッツギボンズ、ブリーサ・ヘネシーという2名のCTサーファーと対戦する。女子のラウンド3は明日行われず、8月1日の朝から行われる。

 

今回のUSオープンでも日本選手の活躍を期待して、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/3084/vans-us-open-of-surfing

https://www.vansusopenofsurfing.com/2019