現地時間2019年7月28日日曜日、カリフォルニア・オーシャンサイド・ピアで開催中のWSLウイメンズQS6000「NISSAN スーパーガール・プロ」が終了。サンクレメンテの17歳、サマンサ・シブリーがファイナルで、CT世界ランク8位のタティアナ・ウエストン-ウェッブを破り、QS初優勝を決めた。
今回のQS6000イベントにのファイナルデイに、日本の脇田紗良と前田マヒナが残った。
前田マヒナはヒート3でCTサーファーで世界ランク12位のニッキ・ヴァン・ダイクと対戦。前田はスタートから4.33、5.73とグッドスコアをマークして先制攻撃。リズムをつかめないヴァン・ダイクはロースコアに苦しみ、ラストウェイブで5.00をスコアして巻き返しを図るもそこまで。前田マヒナがクオータファイナル進出を決めた。
クオーターファイナルでは、CTサーファーで世界ランク11位のブロンテ・マコーレーと対戦した前田マヒナ。対戦相手のマコーレーがスタートから6.00、その後エクセレントの8.33をスコアして大きくリード。前田も4.83をスコアするも、マコーレーは後半にバックアップを6.90に塗り替え、波運に見放された前田は惜しくも敗退となった。それでもQS6000で5位入賞でQSランキングも10位にアップ。夢のCT入りへ一歩前進した。
今回優勝したサマンサ・シブリーとラウンド5で対戦した脇田紗良。サマンサ・シブリーがスタートからセットのレフトを掴み、フォアハンドのビッグマニューバーによるハイパフォーマンス・サーフィンで7.83をスコアして先制攻撃を仕掛ける。
脇田紗良はライトブレイクで4.67をスコア。シブリーはセカンドウェイブでもパワフルなサーフィンを披露し、6.50をスコア。リードを広げていく。ニード9.66と追い込まれた脇田。攻撃の手を緩めないシブリーは更にバックハンドで7.93をスコア。脇田はコンビネーションに追い込まれ万事休す。惜しくもここで敗退となった。
「オーシャンサイドQS60009位でした。準々決勝の前で負けちゃったのでめっちゃ悔しいです!でも前のヒートでWCT選手達と戦えて、勝てたので、自信になりました! 次のUSOPENも頑張ります」とコメント。
今回QS6000で9位となったが、QSランキングは3つ下げて9位となった。今週ハンティントビーチで行われる女子QS10000のUSオープンに出場する脇田紗良と前田マヒナ。今年41試合あるQSイベントはすでに後半戦に入り、更なる強敵が待つ次の初の10000イベントは最大の山場となる。この試合をどう乗り切るか後半戦へのターニングポイント。
このあとメジャーイベントは9月上旬にスペインで今年2つ目の10000イベントがあり、10月に日向とマルティニークで3000が予定され、そして最終戦がオーストラリアで6000となる。現在、脇田と前田のふたりはCTクオリファイのギリギリのライン。これ以上はランキングは落とせないし、クオリファイには少なくとも5000ポイント以上は必要。このUSオープンとスペインの2つの10000イベントで一つでも多く勝ち上がりポイントを稼ぎ、後半に繋げるしかない。がんばれ!日本!光は見えている。
https://www.worldsurfleague.com/events/2019/wqs/3083/nissan-super-girl-pro