NSW / AUS アボカビーチ(2019年3月4日月曜日)WSL男女QS3000イベント「Vissla & Sisstrevolutionセントラル・コースト・プロ」大会最終日。セージ・エリクソン(USA)とコナー・オリアリー(AUS)という元CTサーファーペアが優勝した。
元日本チャンピオンである柄沢明美さんの長男で、アイルランド人の父親を持つ、コナー・オリアリー。昨年惜しくもCTから外れ、今年QSイベントから再びCT入りを目指す。既に今シーズン2勝目を挙げ、QSランク6位と好スタートを切っている。
今回のファイナルではパーフェクトの10ポイント・ライドをマーク。イベント最高のトータル19.50を叩き出しての圧勝となった。
「このような形で自分の2019のシーズンをスタート出来るなんて、ちょっとした夢がかなったみたいです。」と、オリアリーは言った。「ファイナルは、自分の自信を大きく引き上げてくれるものでした。特に絶好調なマット(バンティング)のような選手とのヒートなら尚更です。自分の全体の目標は、この勢いを2019年の残りの試合でも続けて、できればもう2、3回は結果を残したいですね。今回のアボカは自分にとって初めだったので、素晴らしい思い出を胸に次に繋げていくつもりです。」
CT選手を倒し準優勝となった脇田紗良。
大会最終日まで唯一人勝ち上がった脇田紗良。クオーターファイナルではCTサーファーのブロンテ・マコーレーと対戦。アボカポイントへ移動して女子からスタートしたファイナルデイ。トリッキーなコンディションで脇田は、スタートから6.60をスコア。マコーレーも6.00をスコアして応戦。脇田は後半に入りバックアップ3.50をスコアしリードを広げる。
波数も極端に少なくクロスヒートの展開でニード4.11のマコーレーは終了間際までワンライド。優先権を持ってラストウェイブに勝負をかけたがスコアは3.43。脇田がタフなヒートを逃げ切りセミファイナルへ勝ち上がった。
セミファイナルでは南カリフォルニア出身の新鋭ジュニアサーファーである16歳のアリッサ・スペンサーに対し、スタートから5.27をスコアした脇田。それに対しスペンサーもバックハンドでスコアを集めてリードする。
終盤に優先権を持っていた脇田がスペンサーに波を渡し、ニード5.91と差を広げられてしまう。しかし勝負を諦めなかった脇田は渾身のフォアハンドで6.77をスコアして逆転に成功。終盤の激しいバトルを制し脇田が見事ファイナル進出を果たした。
ファイナルでは、昨年までCTで戦っていたセージ・エリクソンと対戦した脇田。善戦したが最後に2本のエクセレントをまとめられてコンビネーションで万事休す。優勝こそ逃したが、QS3000イベントで見事準優勝を果たし、賞金$4,000と貴重な2250ポイントをゲット。QSランキングも5位へジャンプアップ。
「ファイナルでは、もう少し戦えれば良かったと思いますが、この結果にはとても満足しています」と脇田が言った。 「QSイベントでトップシードサーファーとサーフィンをしたことは一度もなかったので、これは私にとって非常に素晴らしい経験であり、間違いなく私が前進するのに役立つ試合でした。 私のキャリア最高の結果です。最高にハッピーで、ニューサウスウェールズ州での次のイベントが本当に楽しみです。」
日本が世界に誇るパイプライナーの脇田貴之のDNAを兄の泰地とともに受け継ぐ紗良は、2018年から本格的に世界のQSツアーを回りだした。QSではバーレーヘッズで2位になるなど世界の舞台でも着々と力をつけ、11月にカリフォルニアで行われたISA世界ジュニア選手権ではU-16ガールズで3位となり日本の金メダルに大きく貢献。
来週の3月11日からニューカッスルで開催されるQS6000イベントとマンリーの6000にも出場予定の脇田紗良。今シーズンの更なる活躍に期待したい。
世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/2949/vissla-central-coast-pro
http://www.worldsurfleague.com/events/2019/wqs/2948/central-coast-womens-pro