堀越類、川瀬心那、酒井仙太郎が優勝。日本の未来「Billabong Super Kids Challenge Shonan」

各クラスの優勝者。堀越類、川瀬心那、酒井仙太郎

 

写真、リポート:山本貞彦 2019年のWSLジャパン・レッグ・グロメット・シリーズ第2戦となる「Billabong Super Kids Challenge Shonan 2019」が7月7日(日)、神奈川県藤沢市鵠沼海岸、松波地下道前ポイントで開催された。

 

この大会は、世界中のサーファーに愛されるビラボンが、子供の育成を考えてグローバル的に行っているキッズプログラムの一環である。

この大会のカテゴリーは男女U16 カデット、 U12グロムの3クラス。大会当日の会場は霧雨混じりの梅雨の天気。前線の影響でウネリが入りづらく、北寄りのオフショアが強く吹き込む。波はヒザモモのショアブレイク。

 

潮が引けば割れる予想もさらにサイズダウンでインサイドのダンパー。技もフィニッシュで1発入るかどうかの厳しいコンディションとなった。勝負は波の選択で決まると同時に、どれだけ待てるかの忍耐も試された。

 

トリッキーなコンディションに前回の一宮大会でカデット優勝した伊東李安琉がラウンド1で敗退するなど、番狂わせも続出した。

 

U16 Cadet Boys

優勝:堀越類
2位:鈴木一歩
3位:長沢侑磨
4位:西世古篤哉

U16 Cadet Girls

優勝:川瀬心那
2位:都築虹帆
3位:松山黎音、松岡亜音

U12 Grom
優勝:酒井仙太郎
2位:髙井汰朗
3位:山本來夢
4位:岡野漣

U16 Cadet Boysを優勝した堀越類は、8日から同会場で開催のWSL Men’s QS1500「MURASAKI SHONAN OPEN」のシード権を獲得。元々、この大会にエントリー済みということで、ラウンド96ではなく、ラウンド64からの出場が確定した。

堀越類

プロサーファーである堀越力を兄に持ち、SUPまで乗りこなすウォーターマン一家で育った類。「WSLでの大会で優勝は初めてで、地元で勝てて嬉しいです。今回は多分小波の戦いになるんだろうなと思っていてたので、小さい波でも練習するようにしてきました。少し前まで波があったんですが、ここまで小さくなるとは思わなくて、このサイズではあまり練習していなかったので難しかったです。」

 

2019 EVENT HIGHLIGHTS! – Billabong Super Kids Challenge Shonan

 

 

「今回の勝因は焦らず波を待てたこと。そして、波の選び方ですかね。早いラウンドでミスしたのをセミとファイナルで修正できたのが良かったと思います。湘南オープンは自分の勝てる相手ではない選手たちとの戦いとなるので、精一杯やって楽しみたいと思います。」と、サーフメディアのインタビューに堀越類が答えてくれた。

 

川瀬心那
安定感では女子の中では群を抜いていた。決めるときに決めることができるのが強さの秘訣。昨年の湘南スーパーキッズチャンレンジに続き2年連続優勝、おめでとう!

酒井仙太郎
この地元鵠沼でサーフィンを覚えたという酒井仙太郎。今年5月に行われた「Ichinomiya Super Kids Challenge」の Grom(U-12)で4位となり、今回は見事リベンジを果たして優勝した。ファイナルでは一人で右のバンクでサーフ。その作戦が的中して酒井の一人舞台となった。

 

矢作紋乃丞
今年のジュニアオープン選手権大会のボーイズクラスで優勝した矢作紋乃丞。サーフィンは格段に上達しているものの、波のプアーさに決めきれずQFで敗退。

中塩佳那
あえてのガールズクラスではなく、腕試しでボーイズクラスにエントリー。R-1、QFと軽さを武器にスピード勝負。男子を蹴散らし、セミファイナルへ。しかし、そのセミでは潮止まりでうねり入らず、悔しい敗退。

糟谷アクア
糟谷修自のご子息。ハワイ出身でもあることで、大きい波が得意。なので、この波には大苦戦で、力を出す前に試合終了。修自曰く「日本ではこういう波でも練習して、大会に出てることがわかっただけでも良し」とのこと。

 

U16 Cadet Boys2位:鈴木一歩
U16 Cadet Boys3位:長沢侑磨
U16 Cadet Boys4位:西世古篤哉

U16 Cadet Girls2位:都築虹帆
U16 Cadet Girls3位:松岡亜音
U16 Cadet Girls3位:松山黎音

U12 Grom2位:髙井汰朗
U12 Grom3位:山本來夢
U12 Grom4位:岡野漣

 

大会オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.jp/2019/superkids/