加藤嵐が1位でラウンドアップ。新井洋人もR5進出。安室丈はジュニアでベスト16進出。QS3000大会3日

1位でラウンドアップした加藤嵐

現地時間2019年4月17日 、ポルトガルの首都リスボンの南に位置するプライア・デ・カパリカで開催中のWSL男子QS3000「Caparica Surf Fest Pro powered by Oakley」は大会3日目。

2019 Caparica Surf Fest Highlights: Rough Seas on Day 3

 

会場は再び風雨のストーミーコンディション。大会は昼までオンホールドとなり、オンショアのでサイズアップしたタフなトリッキー・コンディションで男子QSラウンド4を8ヒートまで終了。またダブルバンクで男子ジュニアのラウンド4が行われた。女子はオフ。

 

本日はトップシードのラウンド4。日本勢はラウンド4から出場の稲葉玲王と安室丈が登場。H4に安室丈、H5加藤嵐、石川拳大、 H6稲葉玲王、H7古川海夕、H8新井洋人がクレジットされた。

 

H11の上山キアヌ久里朱のヒートは明日に持ち越しとなった。

 

 

H5で加藤嵐と石川拳大が同じヒートで対戦。加藤嵐はスタートからビッグセットにテイクオフ。ファーストマニューバーでフローターからエアドロップ気味にランディング。更に得意のカービングをコネクトし、4.50をスコア。トリッキーなコンディションでアドバンテージを取る。さらにセカンドウェイブで4.47をスコアした加藤はトップへ躍り出る。石川もセットの波にチャージして2位をキープ。

 

そのままシチュエーションは変わらず。しかし残り5分でブラジリアンのキマーソンがバックハンドでビッグ・リエントリーを決め2位に。加藤はそのままトップで勝ち上がり、石川は惜しくもここで敗退となった。

 

「日本も台風のときはこんな感じの波があります。ホームブレイクと似たような波で勝ち上がれて最高です。」と加藤嵐がコメント。

 

 

H6の稲葉玲王は、トリッキーなコンディションにスコアを伸ばせず。後半に入り、バックハンドで2発のリエントリーに成功。強烈なセクションに当て込んだ稲葉玲王は、クローズセクションのスープの中に姿を消し、ワイプアウトかと思った瞬間、スープの中から姿を現しメイク。4位から2位に浮上するも、残り10分を切って再び逆転されて3位へ。そのままここで敗退となった。

 

古川海夕

 

H7の古川海夕は、スタートからライトのセットをキャッチ。多彩なマニューバーで4.33をスコア。他の選手がスコアを伸ばせない中、続けてバックハンドでバックアップを3.00としてヒート前半をリードした。残り時間5分まで、僅差ながらトップを維持した古川だったが、最後にラポザとアランブルに逆転されて3位で惜しくも敗退。

 

新井洋人  WSL / Pedro Mestre

 

今回好調なサーフィンで勝ち進んできた新井洋人がH8に登場。ヒート前半はクズネットとダニエル・テンプラーが一歩リード。新井は4位を強いられる。後半に入り、狙いを定めたライトブレイクに再びテイクオフ。深いボトムターンとトップでのカーヴィングターンのコンビネーション・マニューバーで5.53をスコア。4位から一気にトップへ躍り出る。

 

攻めのサーフィンを見せた新井洋人 WSL / Pedro Mestre

 

残り10分でクズネットに逆転されて、2位となった新井だったがラストウェイブでもソリッドなリエントリーで6.10をスコア。見事なサーフィンでラウンドアップを決めた。

 

ジュニアでラウンドアップした安室丈 WSL / Pedro Mestre

 

QSのラウンド4ではトリッキーなコンディションに自分のサーフィンを出せないまま敗退した安室丈だったが、プロジュニアではラウンド4で6.37と7.17のグッドスコアを2本揃え2位でベスト16進出を決めた。

 

明日はラウンド4のH11に上山キアヌ久里朱。ラウンド5ではH3で加藤嵐と新井洋人がトリスタン・ギルボー、アリツ・アランブルと対戦。世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/2994/caparica-surf-fest-pro-powered-by-oakley