現地時間2019年4月16日 、ポルトガルの首都リスボンの南に位置するプライア・デ・カパリカで開催中のWSL男子QS3000「Caparica Surf Fest Pro powered by Oakley」は大会2日目。
昨日の悪天候から一転。快晴で風も弱いクリーンな朝を迎えて男子QS男子R2の残りの4ヒートからスタート。その後、女子QSのR2が8ヒート。午後から再びオンショアが強まるなか、男子QSのR3が16ヒート終了。またダブルバンクで男女ジュニアも同時進行。
2019 Caparica Surf Fest Highlights: Airs and rail game on display in Caparica
本日の日本選手はH5に加藤嵐、H6石川拳大、H7村上舜、H8新井洋人、田中大貴、古川海夕、H11大橋海人、H12に上山キアヌ久里朱、都筑百斗が登場した。またジュニアにもダブルエントリーしている安室丈はラウンド4まで勝ち進んでいる。
ラウンド3のH5には加藤嵐が登場。スローはヒート展開の中で加藤嵐はファーストライドでグッドライトをキャッチ。カービングターンを連発し4.17をスコア。 バックアップ3.07をスコアしてヒートをリード。
ヒート残り時間10分を切って逆転され2位となった加藤だったが、バックハンドの2ビッグリエントリーで4.77をスコア。ラストウェイブでも4.10をスコアして1位でラウンドアップを決めた。「見た目より良い波を選ぶのが難しいコンディションでした。今年の目標はQS100位以内に入ってプライムに出場できるようにすることです。」と加藤がコメント。
H6の石川拳大のヒートは、フランスのトリスタン・ギルボーがスタートからエクセレント・レンジの7.50をスコアしてヒートをコントロール。石川は思うような波を見つけられずスコアを伸ばせないが2位をキープ。トップのギルボーは更に6.00をスコアして圧倒。 石川はヒート終盤に3.83をスコアして2位で勝ち上がった。
ポルトガルの前戦では9位という成績を収めた村上舜がH7に登場。ヒートはアメリカのノーラン・ラポザがラディカルなバックハンドで6.17をスコアして開始。残り時間10分を切って村上とトーマス・フェルナンデスはワンライドのみ。ラポザはフォアハンドでテールハイのエアリバースをメイクし7.67の高得点をマーク。村上は全く自分のサーフィンを見せぬまま敗退となった。
H8は日本人3名のヒートで新井洋人、田中大貴、古川海夕が対戦。新井と古川がスタートから高得点をマーク。後半に入り、古川が素晴らしいコンビネーション・マニューバーで6.00をスコアしてトップへ。新井は得意のレイバックスラッシュが決まり5.60をマーク。新井は更にセットのレフトをキャッチし、バックハンドの2ビッグスナップで5.50をマーク。一気に逆転して1位のポジションへ。試合は新井のペースとなった。
さらに新井は終了間際にクローズ・セクションでビッグリエントリーを成功させてエクセレントに近い7.57をスコア。圧倒的なサーフィンで2位の古川とともに勝ち上がった。田中大貴は惜しくもここで敗退となった。
ヒーロインタビューで新井は「オーストラリアなどでは思うような結果が残せなかったので、このポルトガルでは結果を残し、自分のホームカントリーである千葉一宮で行われるQS6000に繋げたい」と。今回好調なサーフィンを見せている新井洋人がコメントした。
H12では上山キアヌ久里朱と都筑百斗が同じヒートで対戦。スロースタートの展開のなかでブラジリアンのジョアン・チアンカがエアリバースを決めるなどトップを独走。上山は深いボトムターンから縦に上がるオフザトップで4.10をスコア。2位につける。
上山は優先権を持って掴んだレフトブレイクでバックハンドのソリッド・ターンを決めて4.70をスコアして2位でラウンドアップ。都筑は全く波とリズムが合わず4位で敗退となった。
いよいよ明日はトップシードのラウンド4。稲葉と安室が登場。H4安室丈、H5加藤嵐、石川拳大、 H6稲葉玲王、H7古川海夕、H8新井洋人、H11上山キアヌ久里朱。世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/2994/caparica-surf-fest-pro-powered-by-oakley