加藤嵐が9位。新井洋人は17位。ポルトガルで開催中のQS3000カパリカ・サーフ・フェスト・プロ大会5日

現地時間2019年4月19日 、ポルトガルの首都リスボンの南に位置するプライア・デ・カパリカで開催中のWSL男子QS3000「Caparica Surf Fest Pro powered by Oakley」は大会5日目。

 

2019 Caparica Surf Fest Highlights: Men & Women QS Set for Spectacular Finish

 

本日は3−4フィートのクリーン・コンディションでジュニア・ディビジョンがファイナルまで行われ、カウイ・ヴァストとレイチェル・プレスティが優勝。またQSイベントは男女共ベスト4が決定、明日のセミファイナル、ファイナルを待つのみとなった。

 

昨日までのオンショアは収まり、クリーンなコンディションで試合は再開。ラウンド5まで勝ち上がった日本の加藤嵐と新井洋人は、H3でトリスタン・ギルボー、アリツ・アランブルと対戦した。

 

新井洋人

 

アウトでブレイクし波が再びインサイドでリフォームするコンディションの中で、クイックスタートを見せたのは新井洋人。ライトブレイクにチャージを見せた新井はフォアハンドで4.67をスコア。続けて3.67をマークしヒートをリードする。じっくりと波を吟味したギルボーはパワーサーフィンで5.83をスコア。追撃を開始する。

 

残り時間10分を切り、加藤嵐がグッドレフトを掴み、シャープなリエントリーを2発決めてを4.30をスコア。続けて加藤は今度はライトを掴みフォアハンドのビッグリエントリーをメイク。5.40をスコアして、トップに躍り出る。新井は2位で残り5分となった。だが僅差で3位だったギルボーが残り3分で4.87をスコア。一気に逆転トップへ。

 

加藤嵐

 

加藤は2位、新井は3位へと押し出されてニード5.04と追い込まれた。しかし最後まで諦めなかった新井は終了間際にグッドライトをキャッチ。高速カービングでインサイドまでしっかりメイク。しかしスコアは4.10と僅かに足らず。加藤嵐は2位でR6へ勝ち上がり、今回好調だった新井は惜しくもここで敗退。17位でフィニッシュとなった。

 

加藤嵐

 

加藤嵐はR6でクリスチャン・キマーソン、ミッチ・クルーズ、ルーカス・シルベイラといった強豪選手と対戦。試合はクルーズがバックハンドでソリッドなターンを連続し6.67を含む2本のグッドスコアをマークしてヒート前半をリード。加藤はスタートからヒートのベストスコアとなる7.07をスコア。バックアップも4.53をスコアし2位のポジションをキープする。

 

残り時間10分を切り、キマーソンがバックハンドで爆発。一気にトップへ。3位に押し出されニード4.87と追い込まれた加藤。ヒート終盤バックハンドでチャージを見せた加藤だったが逆転には僅かに届かず。惜しくもここで敗退となった。

 

それでも加藤嵐は、今回のQS3000で日本人最高位となる9位となり、900ポイントと賞金1,250ドルを獲得。このポイントが加わる前で134位だった加藤は、2000ポイントを超えて恐らく100番以内にはランクアップしてくるだろう。

 

そして次のターゲットは4月29日から日本で開催される加藤の地元開催となるQS6000イベント『Ichinomiya Chiba Open』。今回のポルトガルでは十分な手応えを感じた加藤、更なる結果を残して欲しい。

 

またタフなコンディションで昨日行われたラウンド4のヒート11に登場しチャージを見せた上山キアヌ久里朱だったが惜しくも敗退、ジュニアでラウンド5まで勝ち上がっていた安室丈は、7.23というエクセレントに近スコアを持ちながらバックアップを見つけられずに敗退となった。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/2994/caparica-surf-fest-pro-powered-by-oakley