DA HUI backdoor Shootoutで大活躍した松岡慧斗と中村昭太の「Keito & Shota Party」が開催された。

撮影、取材、文:山本貞彦

 

桜が咲き誇る4/6「Keito & Shota party」が湘南平塚のホテル サンライフガーデンで開催された。もちろん主役は松岡慧斗&中村昭太。松岡は「DA HUI Backdoor Shoot Out 2019」でパーフェクト12を出し2年連続個人3位。

 

松岡慧斗&中村昭太

 

また、名だたるハワイアンの中で中村はベストチャージャーの称号を得て4位入賞。さらに松岡はこのパーフェクト12のライディングで「O’Neill 2018/2019 Wave of the winter」 のアジア人初のチャンピオンになり、歴史に名を刻んだ。

 

 

この快挙を祝し、松岡、中村の友人たちがスポンサーに声を掛け、お祝いに集まった。同 じジャパンチームだった大橋海人をはじめ、彼らと親交の熱いプロサーファー、湘南から 大澤伸幸、湯川正人、佐藤魁、松野陽斗、粂ブラザース、森友ニ、平原颯馬ら、千葉から 田中英義、高橋健人、茨城から石崎孝行、大田弥生などなど。また桜井喜夫氏、池谷真一 氏、伏見夫妻らも来場。さらにサーフスケーターズから勝又正彦、阿部淳ら多くの友人、 知人が駆けつけた。

 

司会は金尾玲生プロと小嶋海生プロ。

 

司会は金尾玲生プロと小嶋海生プロ。この祝賀会の発起人だ。挨拶から始まり、松岡慧斗 &中村昭太の入場。レイを子供達から掛けてもらい挨拶。松岡は「16年ハワイに通い続け て望み続けた波を手に入れることができた。夢を叶えることができた」と語る。

 

ダフイのデビッド・スタントさんと

 

また、「この大会に出ることができたのは、日本と親交の深いダフイのデビッド・スタントさんのおかげだ」と感謝。「名も無い自分を最高な仲間たちとあの特別な空間をシェア できたこと一生忘れることはない。そしてこれからが本当のスタートだ。」と中村と共に決意を語った。

 

 

乾杯の音頭はそのデビッド・スタント氏。「この大会で日本は実績が無いために、一度枠を外された経験があった。それを挽回したのが、去年の慧斗のライディングであり、それが日本チームの今回の結果につながった。」と賞賛。さらに「でも、これで満足するな!」と叱咤激励。「世界ワールドチャンピオンを目指せるだけの資質が日本人にはあるんだ。」と日本のプロサーファーを応援するメッセージをくれた。

 

大会と表彰式を上映。

 

パーティーはColors MagazineのYOGE氏の撮影した大会と表彰式を上映。さらに子供たちからの質問タイムやライブ(JR.DEE、Spinna B-iLL、610-chang、GreenShitら)&DJ (RasDasshi、Shingo*420ら)が会場を盛り上げ、あっという間の3時間のイベントは 終了となった。

 

 

松岡慧斗はアマチュア時代から注目され、ジュニアでも世界戦に選抜されるだけの実力を持つ。その後、プロに進みコンペの道を歩み出すが、本人の満足いく結果が出せない中、ハワイには毎年通い続けた。その16年という年月で出したのが、この快挙だったこと。

 

中村昭太もやはり早くからコンペの世界に入り、優勝経験もある逸材。ハワイのノースでも特にバックドアへのチャージに一目置かれる存在で、そのセンスは抜群だ。その中村も一時期、サーフィンを辞め、業界を離れたことがある。それを経験しての復活劇。

 

二人とも順風満帆にサーフィン人生を歩んで来たわけでなく、プロサーファーとしてそれぞれの葛藤があり、いろいろ苦しんできた。それでも、家族友人に支えられ、諦めずに努力して来たこと。その想いに間違いは無かったことがこれで証明された。カッコいいぞ! 本当におめでとう!

 

 

今まで日本はコンペが世界から遅れ、フリーサーフの方が持て囃されていた。しかし、その実はそれは日本の中だけで、フリーも世界では遅れていたのは事実だ。それがまずコンペの世界から変わり、大野修聖から大原洋人、稲葉玲王、さらに五十嵐カノアが加わり、 女子では脇田紗良や前田マヒナ、西本エミリーと結果が出始めている。

 

だからこその今回のフリー(コンペと一線を画すものとしての意味)で松岡、中村と大橋海人、村上舜、脇田泰地、堀口真平のチームジャパンが残した功績は大きい。そして、脇田貴之の存在。このフリーとコンペが揃って初めて双方のプロが輝けると自分は考える。これで日本のサーフィンの実力が世界に浸透し始めた。さらに上を目指そう! Go! Japan!

 

※「ダフイジャパン」からのお知らせ
「ダフイ バックドアシュートアウト」イベント開催決定。

 

6/13(木)19時スタート予定 / 東京 恵比寿

・祝賀会 ・バックドアシュートアウトの歴史 ・トークショー

詳細は後日発表。