世界最大の波情報サイトである「サーフライン」が開催するWOTW(「O’Neill Wave of the Winter powered by Surfline」)は、11月からの4ヶ月のウインターシーズンにおいて、ハワイのオアフ島ノースショアで、シングル・ベスト・ウェイブをメイクしたナンバー1サーファーを決定するビデオ・コンテスト。
そのWOTWにおいて、「Da Hui Backdoor Shootout」で史上初となるパーフェクト12ポイント・ライドの大会最高得点を叩き出した松岡慧斗の神風ライドが優勝。日本人初という偉業を成し遂げて総合優勝賞金25,000ドルを獲得した。
今年初めて表彰式という形をとった「O’Neill Wave of the Winter powered by Surfline」。表彰式の会場はハワイ・オアフ島アラモアナのリパブリックというライブハウス。多くの来場者で満員状態の会場は熱気に包まれた。
And the @teamoneill Wave of the Winter for this season goes to…the soon-to-be-less-underground Japanese charger Keito Matsuoka for his beyond-perfect maxing First Reef ride on January 14th | @teamoneill | @KonaBrewingCo pic.twitter.com/HTSZTjFiT4
— Surfline (@surfline) 2019年3月29日
最初は「Breakthrough Performance」をバロン・マミヤ、「Overall Performance Award」と「Active Skin Repair Heaviest Drop Award」の2つの賞をベンジー・ブランドが受賞でハワイアンが賞を独占し、会場のムードがハワイ一色になる中で最後の優勝者が発表。
マンスリー・トップを獲得しながらも昨年は総合優勝を逃した松岡。今年も1月のマンスリー・ベスト・ライドを獲得し、今シーズンこそはトップの声が高い中で松岡が日本人初の総合優勝を手に入れた。松岡慧斗は、ケリーやJOB、ネイザン・フローレンス、コア・ロスマン、カラニ・チャップマンという素晴らしい歴代の優勝者のリストに加わった。
受賞直後の松岡慧斗に話を聞いた。「今回は獲れるって、みんなに言われていたんですけど、これはアメリカのものだから分からないって思っていて、でも獲れちゃいましたね。ハワイの人たちが選ばれた時点で、どんどん自分がチャンピオンになる可能性が高まって、感情が高まって涙出てきました。自分はノースショアに通い続けて、素晴らしい人たちに囲まれていてるんです。」
「通い続け16年経ったんですけど、色々な人たちに手助けしてもらって、バックドア・シュートアウトというものに出れて、自分の人生最高の波に乗れたんです。そしてウェイブ・オブ・ザ・ウインターを獲れたなんて、自分の人生において、物凄い出来事だったと思います。皆さんの手助けがあったから成し得たことだと思っています。本当にありがとうございました」
日本を代表するビッグウェイバーのひとりで、仙台市出身のハードコアサーファーとして知られる松岡慧斗。2018年、2019年と日本人初の2年連続でバックドア・シュートアウトで3位入賞を果たした。会場では多くの人たちから称賛の嵐だったケイト。自分までもがお祝いを言われるほど。
「小さなことを多く積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道なんだなというふうに感じています」とイチローが言った。ケイトも同じく、ノースショアでの16年がついに身を結んだ。「来てくれると思っていなかったから本当に嬉しいです」と最後にコメントくれたケイト。感動をありがとう。彼は本当に日本人の誇りだと感じた。