アボカ・ビーチ、NSW/AUS(2019年3月3日日曜日)WSL男女QS3000イベント「Vissla & Sisstrevolution セントラル・コースト・プロ」は大会5日目。
オンショアながら若干のサイズアップで男子ラウンド5から再開。ラウンド6が行われ、ベスト16決定。女子はラウンド4から5まで行われ、クオーターファイナルを戦うベスト8が決定した。
男子では、オーウェン・ライト、コナー・コフィンといったCTサーファーをはじめ、コナー・オリアリーやダスティ・ペイン、マット・バンティングという元CTサーファーや、コール・ハウシュマンド、イマイカラニ・デヴォルトといった勢いのあるQSトップがベスト16に顔を揃えた。
昨日出番が回ってこなかったラウンド5のH11に大橋海人、H13に新井洋人が登場。日本男子、最後の砦に注目が集まった。
H11に大橋海人は、ジャクソン・ベイカー、ビノ・ロペス、マニュエル・セルマンと対戦。大橋は後半に入り、ようやく4.83をスコア。残り時間10分を切ってワンライドだった大橋は、大きなスプレーをあげる素晴らしいバックハンド・サーフィンで6.50をスコア。2位に浮上。
しかし残り5分を切り、ベイカーがエクセレントを出して一気にトップへ。3位となった大橋はニード7.20と追い込まれた。大橋はラストライドで渾身のバックハンドを見せ6.23をスコアするも逆転ならず、惜しくもここで敗退となった。
H13の新井洋人は、スタートから得意のフォアハンド・レイバックスラッシュで4.50をスコアする。カイアス・キングはファーストウェイブで7.17をスコア。バックアップの5.57を続けてスコアして、大きくリードを取った。
ガティン・デラヘイ、マシュー・マギリヴレイも高得点をスコア。新井も際どい技で勝負を仕掛けるが決まらず4位を強いられる。ヒート終盤にクリティカルなセクションでビッグターンを決め、6.10をスコアした新井だったが惜しくもここで敗退。
脇田紗良と前田マヒナの2名がラウンド6進出
また女子のラウンド4では黒川日菜子、脇田紗良、松田詩野、前田マヒナ、都筑有夢路の5名が登場。脇田紗良と前田マヒナの2名がラウンド6に駒を進めた。
今回非常に多く見受けられた日本選手の負けパターンとして、前半スコアを集めリードしながらも、ヒート終盤に逆転されるケース。トップシードとの戦いは、対戦相手との駆け引きや高度な戦略が今後の課題となってくる。
ラウンド6に駒を進めた前田マヒナは、ブロンテ・マコーレー、アリッサ・スペンサー、ナディア・エロスターベと対戦。脇田紗良は、ザーリ・ケリー、ブリタニー・ペナロザ、エラ・ウィリアムスと対戦した。
前田のヒートは、トリッキーなコンディションとなり、スローな展開となったヒートのなかで、後半に入りマコーレーがバックハンドで6.33、スペンサーがフォアハンドで5.50をスコアしてヒートをリード。前田は優先権を持って波を待ち続けたが、残り時間10分を切り、シビレを切らしサイズのない波に手を出してスコアが伸ばせない。
ラウンド4ではトタール12.60を叩き出し前田にとって、4位ではあるがニード3.51で一発逆転が可能なシチュエーション。1分を切りバックハンドで4.80をスコア。前田は逆転2位に浮上した。しかしスペンサーがラストライドで再び逆転。前田は3位となり終了間際の逆転負けと悔しい敗退を喫することとなった。
脇田紗良がクオーターファイナル進出
厳しいコンディションが続くなかで脇田は、バックハンドで5.50をスコアしてアドバンテージを取る。攻め続ける脇田は続けてフォアハンドの3.93でバックアップ。ヒート前半をリードする。
後半に入り再びライトブレイクで4.67をスコアしトップをキープする脇田。残り時間5分を切って、 優先権を持った脇田はフォアハンドのソリッドターンで5.10をスコアした。
しかし終了間際に2位だったザーリ・ケリーがフォアハンドの3スナップ・コンボで6.50をスコア。ケリーにトップの座を奪われるも、脇田は2位でラウンドアップ。日本選手として唯一ファイナルデイに勝ち進んだ。
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脇田紗良はクオーターファイナル進出。対戦相手はCTサーファーのブロンテ・マコーレー。
明日の大会最終日もライブ中継が行われる予定。世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/2949/vissla-central-coast-pro
http://www.worldsurfleague.com/events/2019/wqs/2948/central-coast-womens-pro