金沢呂偉がハワイのサンセットで行われた「サンセット・プロ・ジュニア」で奇跡の大逆転優勝

サンセット・プロ・ジュニアで優勝したガブリエラ・ブライアンと金沢呂偉 WSL / Mike Chlala

 

 

ハワイ・オアフ島ノースショアのサンセット・ビーチでWSL「サンセット・プロ・ジュニア」がウェイブ・フェイス4~6フィートで東寄りのトレードウインドが強いチャレンジング・コンディションで開催。

 

日本から唯一人出場した金沢呂偉が見事優勝。女子ではハワイのガブリエラ・ブライアンが2年連続優勝を決めた。

 

ラウンド1から出場した金沢は、クオーターファイナルでは8.83をスコアして1位でセミファイナルへ。セミファイナルでも7.00をスコアして2位でファイナル進出を決めた。

 

サンセットで優勝した金沢呂偉 WSL / Mike Chlala

 

ファイナルでは、残り時間1分を切って逆転するために6.10が必要だった金沢は、ラストウェイブで6.73をスコアして、トップだったグリフィン・コラピントの弟であるクロスビーを下して大逆転。サンセットという大舞台で見事ハワイで初優勝を飾った。

 

2位となったクロスビー・コラピント  WSL / Mike Chlala

 

昨年10月に千葉で開催された「南房総ジュニアプロ」で優勝した金沢にとっては、今回のサンセットは2回目のプロジュニア優勝。その千葉の優勝でWSL-WJCワールド・ジュニア・チャンピオンシップの日本代表選手に選ばれた金沢は、11月にカリフォルニアで行われた「ISA 世界ジュニアサーフィン選手権」でも代表選手として出場し日本の団体金メダルにも貢献。まさに今をときめく日本を代表するジュニア選手なのである。

 

 

「とてもうれしいです」と、金沢は言った。「僕は去年の12月の後半から約1ヶ月間ここにいて、毎日サンセットでサーフィンしていました。でもファイナルはとても緊張しました。」

 

金沢は試合を通して自分を上手くコントロールし、クオーターファイナルで彼が叩き出した8.83はイベントの最高得点となった。ファイナルでも金沢はシフトするサンセットビーチのラインナップを攻め続け、巨大なリップに当て込みフリーフォールでタッチダウン。おそらく今日一番のマニューバーで7.73を叩き出した。

 

「僕は旅をしたくて、今年の後半には絶対にハワイに戻ってきたいです。」と、金沢は付け加えた。「そして、自分の家族とここにいてくれた友達、そしてサポートしてくれている自分のスポンサーに感謝したいです。」と、コメントした。

 

女子2年連続優勝のガブリエラ・ブライアン WSL / Mike Chlala

 

 

今回ジュニアと同時開催のQS1000「サンセット・オープン」には日本選手が多数出場予定。ラウンド1からはH2渡辺寛、H4久米大志、H5松永大輝、H7鈴木仁、H8には今回優勝の金沢呂偉、萩田泰智、西村昇麻、ラウンド2からはH5佐藤魁、H8黒川楓海都、H13大野修聖、ラウンド3からはH14安室丈、H15大橋海人がクレジット。

 

イベント・ウインドウは1月18-28日まで。 コンテスト主催者は、1月22日火曜日から24日までの3日間、ソリッド・スウェルが予想されているサンセット・ビーチで試合が行われると予想している。

 

 

今シーズンはスタートから、バックドアシュートアウトでの松岡慧斗と中村昭太、そしてイスラエルでの稲葉玲王の5位、そして、今回の金沢呂偉のサンセットでの優勝と目覚しい活躍を見せる日本選手たち。世界を目指して戦い続ける、日本のサーフ・アスリートたちの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

「サンセット・プロ・ジュニア」結果

男子優勝:金沢呂偉(JPN)
2位:クロスビー・コラピント(USA)
3位:レビ・ヤング(HAW)
4位:イーライ・ハンネマン(HAW)


女子優勝:ガブリエラ・ブライアン(HAW)
2位:アリアナ・シェウリー(
NZL
3位:レイラ・リコブアノ(HAW)
4位:サマー・アイビー(HAW)

 

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mjun/2936/sunset-pro-junior