ジェシー・メンデス(BRA)がトリプルクラウン獲得。パーコ現役最後のヒート、ケリー来季は試合完全復帰へ。

引退するジョエル・パーキンソンをオッキーとミックが担ぐCredit: © WSL / Cestari

バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ(2018年12月17日月曜日)ガブリエル・メディーナ(BRA)が2018年のワールド・タイトル獲得。さらにビラボン・パイプ・マスターズでも悲願の初優勝を果たし、ツアー最終戦を有終の美で飾った。

大観衆と胴上げされるメディーナ PHOTO:© WSL/Sloane

 

ファイナルデイのパイプラインは、エピックな12-15フィート・バレル・コンディションとなった。

 

2018 Billabong Pipe Masters – Final Day Highlights | Triple Crown of Surfing | VANS

 

トリプルクラウン・ランキングでトップを走っていたジェシー・メンデス(BRA)。ランキング2位のジョエル・パーキンソンが敗れ、優勝すれば逆転できたジョーディ・スミス(ZAF)も準決勝での敗退が決まり、メンデスのVANSトリプルクラウンが決定した。

 

ジェシー・メンデス(BRA) PHOTO: © WSL / Heff

 

メンデスは、ハレイワで5位、サンセットで2位、ビラボン・パイプ・マスターズで9位という成績を収めて、その名誉ある称号を手に入れた。

メンデスは、2015年にトリプルクラウンとなった メディーナに次ぐ、2人目のブラジリアン・サーファーとなった。「僕は13歳の時から、ここに来ています」と、メンデスは言った。

 

ジェシー・メンデス(BRA)PHOTO: © WSL / Cestari

 

「それは夢でしたが、はるか遠い夢だった。とても感謝しています。これを実現させてくれた神に感謝です。これまででベスト・サーファーの1人であるジョエル(パーキンソン)とタイトルを争うなんて、本当に名誉でした。

 

ガールフレンド、コーチ、WSL、ファン、そしてサーファーに関係なく、いつも私を支えてくれている家族に感謝したい。この上なく素晴らしいファイナルでした。また我々にこの数週間、ベスト・ウェイブを使わしてくれた地元のコミュニティに感謝したいです。」

 

ココ・ホーは、ウイメンズ・パイプ・インヴィテーショナルでショーを一人占め。

ココ・ホー PHOTO: © WSL / Cestari

 

ファイナルの前のブレイク・タイムには、3xワールド・チャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)、 アリッサ・クイゾン(HAW)、ココ・ホー(HAW)、ゾーイ・マクドゥーガル(HAW)による女子インヴィテーショナル・ヒートが行われた。

 

世界ランク11位のホーは、バックドアでラディカルなマニューバーを披露して圧倒。ムーアが第2位、クイゾンが3位、マクドゥーガルが4位という結果となった。

ジョエル・パーキンソン、エリート・サーフィン・ステージに別れ

 

ジョエル・パーキンソン(AUS)は、ヤゴ・ドラ(BRA)とウィルソンに敗れ、ラウンド4で敗退。チャンピオンシップ・ツアーにおける彼のプロ生活の最後のヒートをサーフした。2012年に世界タイトルを獲得した37歳のオーストラリアン。世界最高のサーファーの中で18シーズンを過ごし、ツアーで最もスタイリッシュなサーファーと言われ多くの称賛を受けた。

 

「ここにいるみんなに喜んで受け入れられたと思うよ。」と、パーキンソンは言った。「光栄だった。自分が成し遂げたものを誇りに思う。それは、僕に驚くべきライフスタイルと多くの素晴らしい瞬間を与えてくれた。ツアーにはたくさんの山と谷がある。すべてが感動的なジェットコースターのようだ。他のプロスポーツみたいにね。まあ、そんなものだよ。ケリーが我々のジェネレーションの本当に最後の一人。彼が続けるなら、それは凄く感動する。サーフィン界は、何も心配することなくネクスト・ジェネレーションへ進んでいくよ。」

 

来年も続投のコメントをしたケリー PHOTO: © WSL / Cestari

 

「約1年半の休暇を取ってたので、来年のフルタイムで試合に戻るのが楽しみだよ。」ケリー

 

好調だった11Xワールド・チャンピオンのスレーターは、ジュリアン・ウィルソンとのセミファイナルの第2ヒートで敗退した。ウィルソンとスレーターのバトルは大部分がバックドアで起こった。

 

「北寄りのスウェルが多ったにもかかわらず、いくつか本当に良い波があった。」と、スレーターが言った。

 

来年も続投するケリー PHOTO: © WSL / Sloane

 

「今日は楽しい一日だった、昨日は爆発していたけどね。約1年半の休暇を取ってたので、来年のフルタイムで試合に戻るのが楽しみだよ。バッテリーの充電ができたって感じ。再び気分が上がるよ。僕は、すべての人々のレベルを見て、自分の体やサーフボードに取り組み、良い形に戻ったんだよ。」

 

メディーナとジュリアンのインタビュー記事はこちら。

 

これで本年度の世界のWSLプロツアーは終了。来年のCTは4月からと例年よりも遅めのスタート。QSは1月から始まる。今年はジョンジョンが怪我でシーズンを棒に振ったが、来季はケリーとともに復活。サーキットでの活躍にも期待したいところだ。最終的なクオリファイ選手などは、WSLからの正式な発表後にお知らせする予定。

 

オフィシャルサイト

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mct/2856/billabong-pipe-masters

 

ビラボン・パイプ・マスターズ・ファイナル結果:
1-ガブリエル・メディーナ(BRA)18.34
2-ジュリアン・ウィルソン(AUS)16.70

 

ビラボン・パイプ・マスターズ・セミファイナル結果:
SF 1:ガブリエル・メディーナ(BRA)16.27 def.ジョーディ・スミス(ZAF)15.83
SF 2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)14.20 def.ケリー・スレーター(USA)11.17

 

ビラボン・パイプ・マスターズ・クォーターファイナル結果:
QF 1:ジョーディ・スミス(ZAF)13.16 def.セバスチャン・ジーツ(HAW)6.93
QF 2:ガブリエル・メディーナ(BRA)19.43 def.コナー・コフィン(USA)14.26
QF 3:ケリー・スレーター(USA)15.53 def.ヤゴ・ドラ(BRA)10.17
QF 4:ジュリアン・ウィルソン(AUS)13.50 def.ジョアン・ドゥルー(FRA)10.07

 

ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド4結果
ヒート1:ジョーディ・スミス(ZAF)11.50、コナー・コフィン(USA)9.43、
ライアン・カリナン(AUS)7.93
ヒート2:ガブリエル・メディーナ(BRA)16.90、セバスチャン・ジーツ(HAW)11.93、
ミシェル・ボレーズ(PYF)6.57
ヒート3:ヤゴ・ドラ(BRA)15.97、ジュリアン・ウィルソン(AUS)12.44、
ジョエル・パーキンソン(AUS)7.77
ヒート4:ジョアン・ドゥルー(FRA)10.80、ケリー・スレーター(USA)9.20、
ジェシー・メンデス(BRA)7.00

 

男子2018年のジープ・リーダーボード(ビラボン・パイプ・マスターズの後):
1-ガブリエル・メディーナ(BRA)-62,490
2-ジュリアン・ウィルソン(AUS)-57,585
3-フィリーペ・トリード(BRA)-51,450
4-イタロ・フェレイラ(BRA)-43,070
5-ジョーディ・スミス(ZAF)-36,440

 

ファイナルVANSトリプルクラウンのトップ5:
1-ジェシー・メンデス(BRA)
2-ジョエル・パーキンソン(AUS)
3-ジョーディ・スミス(ZAF)
4-イズキール・ラウ(HAW)
5-ジョアン・ドゥルー(FRA)