和井田理央が3位、西優司が5位。マテウス・ハーディが2018WSLワールド・ジュニア・チャンピオン

マテウス・ハーディ(BRA)が2018WSLワールド・ジュニア・チャンピオン

ジンズン・ハーバー、台東/台湾(2018年12月9日日曜日)-台湾オープン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ大会最終日。17才のブラジルの神童、マテウス・ハーディ(BRA)が優勝。2018WSLワールド・ジュニア・チャンピオンに輝いた。

 

優勝したマテウス・ハーディ(BRA)Credit: © WSL / Tim Hain

 

昨日に続き強烈なウインディ・コンディションのなか行われたファイナルデイ。イベントを通して素晴らしいパフォーマンスを見せていたマテウス・ハーディ(BRA)。優勝候補筆頭のハーディは、ファイナルで最高のパフォーマンスを披露し、2ウェイブ・トータル18.37をスコア。カリフォルニアのイーサン・オズボーン(USA)を抑えて勝利をつかんだ。

 

2位のイーサン・オズボーン(USA)とマテウス・ハーディ Credit: © WSL / Jack Barripp

 

ファイナルでハーディは、1本の波で2度のエアリバースをメイク。いくつかのターンを組み合わせて、ほぼパーフェクトの9.77をスコア。オズボーンは反撃するも、ファイナルの大部分がコンビネーション・シチュエーションのハーディの圧勝だった。

 

優勝したマテウス・ハーディ(BRA)

 

「これは僕の人生で最高の数週間でした。」と、ハーディは言った。「台湾に着いて、すぐに気に入りましたね。波はファンだし人々はとても素敵で、美しい場所。絶対にまた来たいですね。勝つためには今までよりも良いサーフィンをする必要があると、ファイナルの前に友達と話していたんです。コンディションはエアには最高でした。だから僕はそれを選んで、優勝出来て本当に最高です。」

 

ハワイ・オアフ島ノースショアで行われていた「ハワイアン・プロ」QS10,000イベントでファイナル進出を果たし、サンセットQSイベントでは早くに敗退して飛行機に飛び乗ったハーディは、台湾に着いて、WJCでワイルドカード・スポットで出場することを決めた。

 

優勝したマテウス・ハーディ(BRA)Credit: © WSL / Tim Hain

 

その土壇場での決断によって彼は、彼のヒーローであるエイドリアーノ・デ・スーザとガブリエル・メディーナと同じブラジリアン・ワールド・ジュニア・チャンピオンのリストに加わることとなった。

 

2位のイーサン・オズボーン(USA)Credit: © WSL / Tim Hain

 

「2週間前に僕はハワイにいました。そしてWSLのおかげでワイルドカードを手に入れて、ここに来れることを幸運にも思いました」」とハーディは続けた。「僕は、いつも自分の名前がヒーローであるエイドリアーノ(デ・スーザ)やガブリエル(メディーナ)のようになることを望んでいました。いま、こうやって自分の名前が彼らと同じリストに収まったことは本当に信じられません。彼らは本当に僕をインスパイアしてくれて、僕がここに辿り着くのを手伝ってくれたのです。」

 

エアリバースをメイクした和井田理央 Credit: © WSL / Jack Barripp

 

和井田理央(IDN)は今日、WSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・イベントで過去最高位にランクされたインドネシア・サーファーとなり、歴史に刻まれた。ファイナル進出するとと思われていた和井田だったが、セミファイナルでハーディに敗れた。

 

 

「僕は本当にこのイベントに勝ちたかったですが、第3位でも素晴らしい結果です」と、和井田は言った。「ワールド・チャンピオンシップ・イベントでインドネシア人としてベスト結果を出せたことは、本当に特別ですね。僕は台湾に来るのが好きで、また試合でここに来たいと思います。僕にとって特別な場所なんです。」

 

また、和井田とともにファイナルデイまで勝ち上がった日本の西優司はクオーターファイナルのヒート4で強敵マテウス・ハーディ(BRA)と対戦した。西はファースト・エクスチェンジでビッグセットを掴み、ドライブする深いボトムターンから何度もソリッドなトップターンを繰り出し、7.57をスコア。ハーディを上回るヒートのトップスコアを叩き出す。

西優司

優先権を持ちバックアップを探す西に対して、ハーディはアンダープライオリティーでバレルをメイクするなど、グッドスコアを揃えてリードを広げていく。西はビッグセットを掴むもワイプアウトしスコアを伸ばせない。後半は優先権を持たれマークされてしまう西。残り10分で再び優先権を手にした西はセットを待つ。ハーディはエアリバースをメイクして7.23をスコアしてリードを広げる。ラストウェイブでバックアップを5.57まで上げるも僅かに逆転ならず、十分にハーディを追い詰めたが、ここで敗退となった。

西優司

昨年のWJCではセミファイナルで安室丈に敗れたが3位となった西優司。今シーズン前半しばらくスランプだったが、中盤から調子を戻して、兄の修司と回り出したのも好結果をもたらしたようだった。今回も兄の修司と台湾入りして試合に挑んだ。ヒートを重ねるごとに調子を上げて、ラウンドアップを続けたが惜しくもクオーターファイナルで敗退。5位でフィニッシュとなった。

 

2018年度 WSL-WJC アジア代表
男子:和井田理央3位、西優司5位、 安室丈9位、金沢呂偉25位、田中透生25位
女子:野中美波5位田詩野9位、脇田紗良9位

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mjun/2861/world-junior-championships

 

 

台湾オープン・ワールド・ジュニア男子のファイナル結果:
優勝:マテウス・ハーディ(BRA)18.37
2位:イーサン・オズボーン(USA)11.67

 

台湾オープン・ワールド・ジュニアメンズ・セミファイナル結果:
ヒート1:イーサン・オズボーン(USA)14.36 def.サミュエル・プポ(BRA)12.33
ヒート2:マテウス・ハーディ(BRA)16.27 def.和井田理央(IDN)13.90

 

台湾オープン・ワールド・ジュニア・メンズ・クォーターファイナル結果:
ヒート1:サミュエル・プポ(BRA)16.50 def.コール・アルベス(HAW)10.34
ヒート2:イーサン・オズボーン(USA)14.83 def.テ・ケフケフ・バトラー(NZL)14.50
ヒート3:和井田理央(IDN)16.13 def.カレブ・タンクレッド(AUS)14.50
ヒート4:マテウス・ハーディ(BRA)13.73 def.西優司(JPN)13.14