WSLロングボード・チャンピオンシップ・ツアー(LCT)北アメリカLQS「Rincon 50サーフェスト」が11月15日から18日まで、カリブ海北東に位置するプエルトリコ西部のリンコン、ドームス・ビーチで終了。
男子はトニー・シルバニが優勝して、2018年の北アメリカ・リージョナル・チャンピオンに決定。女子はペルーのマリア・フェルナンダ・レイズが優勝。北アメリカ・リージョナル・チャンピオンは2位のケートリン・ミッケルセン(USA)となった。
日本のイベントでもお馴染みのシルバニだがLQSでの優勝は今回が2度目。サウス・カロライナのシルバニは、ファイナルではカリフォルニアのケビン・スクバーナと対戦となった。
スタートから7.75をスコアしたシルバニは、ラスト数分でノーズ-ライディングとクロスステップをコンビネーションしエクセレントの8.75をスコア。勝利を手にした。
「プエルトリコは自分にとってのセカンド・ホームで、長年の友人たちの前で優勝出来て素晴らしい気分です」とシルバニは言った。「このコンテストで本当に優勝したかったので勝てて最高ですね。ファイナルでは本当にすばらしい波がいくつかありました。辛抱強く待って最後の2本目のセットが良い結果をもたらしたのです。」
シルバニは、クォーターファイナルで2019年のルーキーのスティーブン・マクレーンに対し16.30のヒートトータルをもたらし、セミファイナルでは、日本の浜瀬海に対し、イベントのハイエスト・シングル・ウェイブ・スコア9.50を含む、17.50のヒート・トータルを叩き出し圧倒した。
「北アメリカ・タイトルを獲得できたことは最高に嬉しいです。」と、シルバニは付け加えた。「優勝するのは私の夢だったし、家族、友人、ガールフレンド、そして彼女の家族が私を支えてくれて本当に感謝している。
「イベントを通して、質の高い波を捕まえるために忍耐強く波を待ちました。今回のイベントには、セミファイナルで戦った浜瀬海のような素晴らしいサーファーがたくさんいましたが、ファイナルを戦ったケビン・スカヴァルナは波のクリティカル・セクションで素晴らしノーズライドを決めていましたね。」。
今回のイベントには、日本からJPSA2年連続グランドチャンピオンの浜瀬海とISAワールド・ロングボードの日本代表である権守賢治の二人が参戦。権守賢治はラウンド2で敗れるも、浜瀬海はセミファイナルまで勝ち上がり、7ポイントを2本スコア。しかし大会最高得点をマークし優勝したシルバニに敗れて惜しくも3位となった。
「プエルトリコのリンコンで行われていたRincon 50サーフェストはセミファイナルで負けてしまい、結果は3位でした。凄く悔しいです。でも世界のトップ選手と戦えて、生でみることができ刺激をたくさんもらいました。優勝したトニー・シルバニ、おめでとうございます。
この大会は50年ぶりの試合で、次にここで試合があるのは50年後かもしれない。そんな大会に出場出来たことは凄く嬉しいです。とにかくプエルトリコには、日本人は自分達以外に誰一人としていないですが(笑)。凄くいい人ばかりで波もめちゃくちゃ良くて最高でした。」と浜瀬がSNSでコメントした。
ロングボードの世界チャンピオンを決定するワールド・ロングボード・チャンピオンシップは、11月26日 ―12月2日まで、 台湾・台東のジンズン・ハーバーで開催。この大会には吉川広夏、岡田匡平、井上鷹が参戦予定。
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mlt/2847/rincon-50-surfest