クラウド9、シャルガオ/フィリピン(2018年10月3日水曜日)フィリピンのシャルガオ島クラウド9で行われたWSL-QS3000「第24回シャルガオ・クラウド9サーフィン・カップ」が終了。6フィートの素晴らしいコンディションで行われたファイナルで、サンディエゴのスキップ・マカロー(USA)が優勝した。
ファイナルでは、優勝候補であったローカルのジョン・マーク・トコンと対戦したスキップ・マカロー(USA)。炸裂するバレルに余裕さえ感じたマカローのサーフィンは、12.17のヒート・トータルを叩き出し、ファイナルを完全にコントロールして圧勝。今回の優勝はキャリアにおけるベスト結果で、WSL QSランキングで148位から75位へジャンプアップした。
「サーフィンは自分の人生全てで、毎日やり、世界中を旅し、いまやっと頂点に達しました。」と、マカローは言った。
「本当に長い旅でした。今ここにいることが現実とは思えないんです。波は一週間ずっと信じ難いほど素晴らしかった。僕はこのイベントに何度も出てきましたが、これは間違いなく最高のコンディションであり、ファイナルではすべてがピークに達しました。
「地元のサーファーであるジョン・マーク・トコンとファイナルをシェアできたことは、本当に素晴らしかった。ジャッジ・タワーには彼を応援するギャラリーがたくさん集まって、そんな経験することが出来て最高でしたね。他に何を言えばいいか分からないです、ただ気分は最高で嬉し泣きです。」
2015年に、クラウド9ローカルのジョン・マーク・トコンは、QS1,000だったシャルガオ・サーフィン・カップで優勝して一躍サーフィン界の注目を集めた。そして今年、更なるテクニックに磨きをかけて彼がカムバック。ホーム・ブレークにおいて、コンスタントにイベント・ハイエスト・ヒート・トータルを叩き出して勝ち上がった。
ファイナルでは波を見つけられずに敗退となったが、今回のQS3000での優勝は彼のキャリアにおけるベスト結果となり、QSランキング150位まで彼を押し上げた。
「ファイナルでは波がとても難しくなってしまったのは残念でしたが、ここまで勝ち上がれてハッピーです。多くのサーファーが世界中から来て、フィリピンの波がどれほどパーフェクトかを見せることができて本当に嬉しかった。この結果は、世界中の他のイベントに参加したい自分を助けてくれると思います。今大会では、すべての競技者の中で最も高い得点を出せて自信になりました。また来年クラウド9にイベントが戻ってくるを楽しみにしています。」
今回日本人最高位となった田中大貴は、ラウンド4まで勝ち上がった。ヒートはヘルマワンは6.33をスコアしてヒートをリード。中盤まで4点台を2本スコアして2位をキープしていた田中大貴。しかし4位だったセルマンが5.90をスコアして一気にトップへ。3位へ押し出された田中。
その後、4位の和井田理央が5.27をスコアして逆転、田中はニード4.94で4位と追い込まれる。さらに終盤、ヘルマワンが5.33をスコアして再びトップへ。田中のニードスコアは6.17と広がり、そのままタイムアップ。今大会、田中大貴は25位でフィニッシュ。そして、QSアジアランキングも5位まで上げた。
今年のQSスケジュール上では、アジア・リージョナルの試合はこのクラウド9で終了となっているが、今回のイベントが最終戦でチャンピオンが決定とは何も謳われていない。アジアのリージョナル・ツアー・マネージャーのスティーブ・ロバートソンにこの件に関して問い合わせたところ返答なし。
何か模索しているようで、通常であれば、最終戦が終了した時点でリージョナルチャンピオンの決定などを報じるところであるが、それがなされないことは、まだ最終戦と捉えないほうがいいのかもしれない。ただこのまま終わってしまうのであれば、バリのクトゥ・アディティアが1位。2位が日本の大橋海人、3位に昨年のアジア・リージョナル・チャンピオンの和井田理央という結果になっている。
世界を目指しチャージを続ける彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2802/siargao-cloud-9-surfing-cup