写真、リポート:山本貞彦 茨城大洗 磯場ポイントで開催されたJPSAジャパンプロサーフィンツアー2018 ショートボード第5戦「第23回 I.S.U茨城サーフィンクラシックさわかみ杯」は大会第4日目。今日が最終日。男子QF、女子QFともFinalまで。
会場は雨から曇り。風はサイドオフ。波は下がる予想に反し、ハラムネでセット、カタ。時折、長い周期で台風のウネリもヒットして頭のサイズも入る。
ただし、ヒートにより波のばらつきもあり、波の選択、プライオリティでの演技に失敗は許されない。駆け引き含めどう攻めるか、緊張する試合が続いた。
「自分を支えてくれている家族に感謝したい。」大澤伸幸。家族の愛で掴んだ勝利!
大澤伸幸
2015年の鴨川の大会以来の優勝。芯がある太いサーフィン。ヒートでは最後まで自分のサーフィンを魅せた。
「7点台の波が来た時は正直怖かった。でも家族が自分をプッシュしてくれて自分のライディングができたんだと思います。いつも家族やスポンサーなど自分を支えてくれる人のおかげて取れた勝利だと思います。子供を背負って仕事に出てくれている自分の妻に本当に感謝したいです。」言葉を詰まらせながら目頭を熱くして語った。
試合終了して、戻らないのは泣いていたから? 優勝インタビューでは、こうやって大会を回れるのものも家族のサポートがあるからこそと。そして、妻への感謝を忘れない。本当におめでとう!
「まだ、やれるところを見せたかった。」最年長のチャンプが掴んだ価値ある一勝。
庵原美穂
QF、SF、Finalとさすがベテランの試合運び。「良い波が取れなかった」と言いながら、最後はきっちり決めるとこは経験のなせる技。今ではツアーでは最年長。
「年下の選手と戦うことが多くなった中で、優勝できたことはとても嬉しい。」とコメント。彼女の試合への取り組み方は、多くの若手は参考にするべきだ。それにしても最後の逆転劇は見事でした。おめでとう!
「プロになれたのが、この大洗で、ある意味自分の原点となった場所だったので、その大洗で再び優勝することができて本当に良かったです。ずっと勝てなくて苦しかったです。若い子が出てきてプレッシャーとかもあるんですが、まだまだやれるんだというところを見せたかった。」
今年10年目のベテラン。2013年茨城で優勝した庵原美穂が涙を浮かべながら言った。 2011年から3年連族グランドチャンピオンの記録を持つ庵原美穂の優勝は2016年の鴨川以来だ。
須田那月
あと一歩で優勝を逃す。前から書いているように、もう優勝できるだけの力はある。あとは何が足りないか。緊張するのは当たり前。そこでどれだけリラックスして演技ができるか。自分の力を信じてサーフィンすることだ。これも次へのステップ。次こそ優勝だ。
川俣海徳
初のファイナル。緊張もあっただろう。固くなったせいなのか。演技に力が入りすぎで、自分で板をコントロールできていなかった。でも、最後まで諦めない姿勢は良かった。この経験がさらに自身を強くする。
加藤嵐
終了直前の7秒前に逆転を賭け、テイクオフ。しかし、一発当てて、最後にワイプアウト。本人曰く、もう少し早くテイクオフできていればと。波のブレイクの早さに合わせきれず、ここで敗退。
これは波を理解しているからの発言。自分のサーフィンで勝つことにこだわるからこその戦い方だった。次の次元へ、嵐の戦いは続く。
小嶋海生
待って、待って17分もノーライド。潮どまりもあったけど、波を選びすぎたか。コンペの駆け引きは難しい。プライオリティルールがあるから尚更だ。でも、これでさらにコンペがわかったはず。次に期待だ。
金尾玲生
クオーターファイナルで敗退するもエクスプレッションセッションではグッドパフォーマー賞を獲得した金尾玲生
茨城の大会は最後にじゃんけん大会でみんなへ賞品。
大洗町イメージキャラクターのアライッぺも登場。
いきなり!パパラッチ。今日の田中英義。
レフトでもライトでも大きなスプレーを上げて勝ち進んだ田中英義。セミファイナルでは今回優勝した大澤伸幸とのデッドヒートの末、惜しくも敗れた。
野中美波
今シーズンは伊豆での優勝から、新島に続き茨城でも3位入賞を果たした野中美波。今回、僅差でランキング争いをしていた鈴木姫七がR2で敗れたため、リードを広げてトップを独走する。
高橋みなと
開幕戦のバリに続き3位入賞を決めた高橋みなと。現在の7位からランキングは上位に食い込む。この勢いを続け後半戦では更なる活躍に期待したい。
男子
優勝:大澤伸幸
2位:川俣海徳
3位:加藤嵐、田中英義
女子
優勝:庵原美穂
2位:須田那月
3位:野中美波、高橋みなと
すわひめ賞 10万円
須田那月(セミファイナルの8.25ポイント)
エクスプレッションセッション
グッドパフォーマー:金尾玲生 5万円
ベストパフォーマー:松本コア 10万円
H-1
加藤嵐、渡辺寛、佐藤魁、高梨直人、松本コア、小嶋海生、関口真央、松下諒大、飛田剛、石崎孝行、大森海夏人、河谷佐助
H-2
中村昭太、田中英義、安井拓海、善家尚史、小林直海、松本カイ、金尾玲生、大澤伸幸、太田弥生、関根健生、岩淵優太、黒川楓海都
サーフメディアは現地からツイッターで最新情報をお伝えします。
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ライブ中継はこちら。http://www.namiaru.tv/ust/jpsa/
JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/
また今回もPC・スマートフォン向けのライブストリーミング形式であるインターネットテレビのAbemaTV(アベマティーヴィー)が8月31日(金)~9月2日(日)の3日間、茨城県大洗町大洗海岸にて開催される ショートボード第5戦【第23回I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯】を生中継!! 要チェック。
JPSA 2018 第5戦 I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯2日目
https://abema.tv/channels/world-sports/slots/BfBujLWx2WbKx3
JPSA 2018 第5戦 I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯3日目
https://abema.tv/channels/world-sports/slots/CWSzXttQeZ9JzK