カリフォルニア・オーシャンサイド(2018年7月28日土曜日)世界最大のウイメンズ・サーフ・イベント&フェスティバルのメインイベントである、WSLウイメンズQS6000「ポール・ミッチェル・スーパーガール・プロ」が終了。3度のWSLチャンピオンであるカリッサ・ムーアが、ファイナルで16才のルーキー、キャロライン・マークスを下し優勝した。
「初めてこの赤いケープを羽織って興奮しています。これまで獲得することのなかった大きな勝利ですね。」と、ムーアは言った。
「自信を取り戻すには凄く意味のある勝利です。自分は心の中で物事を複雑にしていると思うので、シンプルにするには良いチャンスでした。
まだ結果が出せていない今シーズンのなかでは、少し楽しくプレーできましたね。ヒートをメイクし続けて、気分が良かったです。成り行きを待って目立たないようにしたかった。そして、ただコンペティションを楽しんだんです。
今日のようにコンディションが厳しいとき、楽しむことが大事で、それからパフォーマンス。それを受け入れようとしたんです。」
ファイナルは、ムーアが彼女のシグネチャー・パワー・サーフィンで開始。エクセレントに近い7.67をスコア。マークスも7.00でそれに対抗した。しかしハワイアンは更に6.17をスコアしてマークスにプレッシャーをかける。そして終盤6.10をスコアして逆転を狙うマークスだったが僅かに届かず、ムーアが逃げ切り勝利を決めた。
CTルーキーのキャロライン・マークスは、現在CTランクで7位であり、QSイベントでも既に2つの6000イベントで優勝し、今回の準優勝でQSランクのトップを独走。今週行われるチャンピオンシップ・ツアー第7戦のUSオープンでの活躍に期待したい。
日本選手として唯一ラウンド5まで勝ち上がった前田マヒナは、元CTサーファーのマリア・マニュエルとマンオンマン対決。ヒートはセットが入らずにリスタート。その戦いに先制攻撃を仕掛けたのはマリアで6.33をスコアしヒートを開始。続けてフォアハンドで5.33をスコア。波数の少ないヒートの中でベスト2を揃え完全にヒートをコントロールした。
前田も負けじとバックハンドでチャージを見せて5.17をスコア。しかし、マリアに最後まで優先権を持たれ、ヒート終了間際に2本目の波に乗った前田はバックハンドからレフトに切り替えてフォアハンドでインサイドまでメイク。しかしスコアは5.63と僅かに足らず、前田はここで敗退となった。
それでも前田マヒナは、今回のQS6000で9位となり1550ポイントを獲得。現在QSランク37位の前田は、おそらく20番台にランキングを上げてくるはずだ。彼女の後半戦の活躍に期待したい。
世界を目指す、彼女たちの活躍を期待しエールを送りたい。頑張れ!日本!
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/wqs/2761/paul-mitchell-supergirl-pro