WSL女子QS6000イベント「Los Cabos Open of Surf(ロス・カボス・オープン・オブ・サーフィン)」が終了。16歳のキャロライン・マークス(USA)が、ファイナルでタティアナ・ウエストン-ウェッブを破り、メジャー・クオリファイング・シリーズで勝利を収めた。
15歳という史上最年少でCT入りを果たしたマークスは、今シーズンの開幕戦から大活躍を見せて、ルーキーながらCTランキング7位、既に6000イベントで2勝目を挙げてQSランキングではトップを独走する大型新人ぶりを見せている。
ファイナルデイのジッパーズはクリーンな3-4フィート・コンディションを続け、CTサーファーが上位を占める展開。そんな中でキャロライン・マークス(USA)は圧倒的なバックハンド・サーフィンを披露し、今年勢いがあるCTランク3位のタティアナ・ウエストン-ウェッブとのグーフィー対決に競り勝ち、今季2度目のメジャーQS優勝を果たした。
「このイベントで優勝できて本当に嬉しすぎます。この試合は、ここ数年毎年参加する大好きなイベントなんです。」と、マークスは言った。「今年の波はベストだったと思いますね。キレてましたね。みんな、ずっとリップしてましたから。母と兄弟とここに来られて信じられない気持ちです。父の日ですから。このようなイベント勝つことは本当に難しいので、楽しんでやらなければダメですね。」
フロリダ生まれで、現在カリフォルニアのサン・クレメンテ在住の彼女は、ファイナルで圧倒的なバックハンドを公開。パーフェクトに近い9.43を含むトータル17.06をたたき出し、ウエストン-ウェッブに圧勝した。
「現在のランキングのポジションは、本当に最高ですね」と、マークスは言った。
「今年は私の人生にとって最高の年であり、それを本当に楽しんでいます。 私が今年行ったすべての会場は素晴らしい波でした。そして、私はサーフィンが上手い女子たちとツアーに参加することが出来てとてもラッキーです。 それは本当に私をベストへとプッシュしてくれます。 今年は結果は気にせず、自分のサーフィンの改善に集中したいと思っていましたが、自分の人生で最高の結果となっています。 私の目標は今年QSに勝つことです。このようなスタートを切れたことに感謝しています」
日本人で唯一ラウンド6まで勝ち上がった川合美乃里は、ヒート1でCTサーファーのニッキ・ヴァン・ダイクと対戦。波数の少ないスローな展開。ヒートはニッキが4.83、4.93の2本のアベレージスコアを揃えてスコアしてスタート。川合美乃里も際どいポジションでビッグスナップを決めて4.43をスコア、バックアップを3.90として互角の戦いをする。
だが残り10分でニード5.33と追い込まれた川合は、ビッグターンのワンマニューバーで勝負に出るも点差を縮められない。終盤に優先権を持って逆転出来る波を待ち続けた川合。ようやく掴んだセットで2つのビッグターンを決めるも最後にワイプアウト。トップスコアを塗り替えることはできず、惜しくもここで敗退となった。
フロリダの6000に続く今年2度目の6000での9位となった川合は1550ポイントを獲得。ランキングも55位から一気に34位にランクアップ。今回もフロリダ同様に田中樹コーチとの二人三脚で挑んで結果を出している。
このあとはロングフライトで田中樹コーチとともに南アフリカへ移動。6月21日から24 日までポート・エリザベス開催されるWSL女子QS3000「Volkswagen SA Open of Surfing pres by Hurley」に参戦予定。こちらにはケープタウンで優勝した野中美波、松田詩野も出場する予定だ。
世界を目指して戦い続ける彼女たちにエールを送りたい。頑張れ!日本!
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