
バーレー・ヘッズ、ゴールド・コースト/QLD(2017年1月29日日曜日)オーストラリアのゴールド・コーストを代表するバーレー・ヘッズで行われたWSL−QS1,000「フライト・センター・バーレー・プロ」が終了。インドネシアのオニー・アンワーと、クイーンズランドのイザベラ・ニコルズ(AUS)が勝利を飾った。
イベントを通してスモール・コンディションが続いた今大会だったが、ファイナル・デイはイベントのベスト・コンディションとなり、2−3フィートのコンディションで行われた。

メンズのファイナルは、ゴールドコ=スト在住のオニー・アンワーとカラニ・ボールが対決。2人は、ラジカルなフィン・フリーサーフィンでエクセレントなスコアを記録。

ボールは、9.65のパーフェクトに近いシングル・ウェイブ・スコアで早くからファイナルをコントロール。しかし、アンワーはエアリアルで、18.20というイベントのハイエスト・ヒート・トータルをスコアし勝利を手に入れた。2016年の最終戦「台湾オープン」で優勝したアンワーにとって、負けなしの2戦2勝である。

「僕は自分の第二の故郷で優勝できて本当にハッピーです。」と、アンワーは言った。「昨年の台湾まで、僕は本当に悪い結果が続いていて、モチベーションを見つけられずにいました。台湾の後、本当に燃え上がって、こうして優勝でシーズンをスタートできて最高です。自分の目標はチャンピオンシップ・ツアー(CT)へクオリファイする初のインドネシア人になること。この勝利は自分のキャンペーンをスタートさせる大きな結果となりました。」

ウイメンズのファイナルは、2015年のワールド・ジュニア・チャンピオンであるイザベラ・ニコルズと、今年のワールド・ジュニア・チャンピオンであるメイシー・キャラハンの対戦となった。

そのファイナルは、今シーズンに入り3連勝中のキャラハンと、昨年末に僅差でCTクオリファイを逃し燃えているニコルズによる激しいクロスヒートとなった。しかし、ロング・ミディアム・ライトを見つけたニコルズは、フォアハンドの多彩なマニューバーでパーフェクトに近い9.80をスコア。キャラハンをコンビネーション・シチュエーションに追い込んだ。
しかし、勢いのあるキャラハンは諦めずにヒート終盤に9.00をスコアして猛反撃。更に終了間際のニコルズのプライオリティ・ミスで、キャラハンは勝利へのチャンスが得たが、僅かに逆転ならず、ニコルズが勝利を手にした。

「メイシーとの本当に楽しいファイナルでした」と、ニコルズは言った。「私たちはファイナルを本当に楽しんでいました。最後はプレッシャーに負けて、彼女に波を与えてしまった自分に腹を立てました。彼女が簡単にスコアを出するサーファーだと分かっていましたから。いま世界で最も素晴らしい女性サーファーの一人とファイナルを戦えて最高でした。」

小林桂が5位、堀越力が9位と健闘。
ラウンド5まで勝ち上がった堀越力は、そのヒート1でタイ・ワトソンAUS、ブレイク・ソーントンAUS、ティモティー・ビッソGLPと対戦。小林桂は、オニー・アンワーIDN、ビリー・ステアメンドNZL、ダニエル・ウィルスAUSと対戦となった。
今回好調だった堀越力だったが、ティモティー・ビッソとタイ・ワトソンの二人がエクセレントを連発。圧倒的な強さを見せつけられる。思うようにスコアを伸ばせない堀越だったが、ラストウェイブで8.30のエクセレントを叩き出し、今回続いたラウンドアップがフロックでないことを証明した。
今シーズンは、成人式を終え直ぐにオーストラリア入りした堀越力。まずはマルーブラのQSに参加。2戦目にしてオーストラリアでのペースを掴みながら、試合にも徐々に慣れてきたようだ。次のイベントでも結果を期待したい。
カリフォルニア在住の小林桂も前回のマルーブラからオーストラリアン・レッグに参戦。前回はラウンド5進出で、今回のバーレーではクオーターファイナルまで勝ち上がった。
しかし9.00と8.00をスコアしたクイン・ブルースにコンビネーションで敗退。今回は5位でフィニッシュした。小林も徐々に調子を上げてきているようで、次のカバリタは更なる上位を目指してくるだろう。
大村奈央が9ポイントをスコアしてQF進出

女子の大村奈央は、ラウンド3のヒート2でミカエラ・グリーンAUS、ルーシー・キャリスターAUS、コーディ・クラインAUSと。黒川日菜子はヒート3でメイシー・キャラハンAUS、エラ・ウィリアムスNZL、ペイジ・ハレブNZLと対戦。
大村奈央はラウンド3でエクセレントの9.00をスコア。6.25でバックアップし、ヒートスコア15.25をマーク。トップでクオーターファイナル進出を果たした。クオーターでは、ラウンド2でも戦った宿敵の元CT選手であるディミティ・ストイルと対戦。
ヒート前半は乗るたびにトップが入れ替わる激しいデッドヒートの展開。どちらが勝ってもおかしくない互角の戦いとなった。R3に続きエクセレントの8.25を叩き出した大村だったが、バックアップを探し続けた。
ヒート後半までリードを奪われていた大村だったが、今回好調なカーヴィングとスナップターンのコンビネーションで6.35をスコア。大逆転に成功した。しかし、元CT選手の意地を見せたストイルが、ラストウェイブでグッドウェイブをキャッチ。スコアはまさかの9.50で、大村は最後の最後に逆転されて、悔しい敗退を喫した。
しかし、ジャッジにも評価された大村のサーフィンは今回複数のエクセレントを記録。次に繋がる手応えを感じたに違いない。今シーズンのスタートとしては良い感触を掴んだのではないだろう。
真夏のオーストラリアで続くQSイベントの次なる舞台は、NSW州のカバリタで2月1日から行われるWSL-QS1000「テルストラ・
世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1771/flight-centre-burleigh-pro
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wqs/1770/flight-centre-burleigh-pro