ジンズン・ハーバー、台東、台湾(2016年11月26日土曜日)WSLイベントQS1,500「台湾オープン・オブ・サーフィン(2016 Taiwan Open of Surfing)」は大会3日目。
本日は、メンズQSのラウンド3からスタート。さらにラウンド4まで行われ、クオーターファイナルを戦うベスト8が決定した。
稲葉玲王は、クオーターファイナル進出を決め、自身でリージョナルチャンピオンを獲得。これによって稲葉は2017年のシーズン前半QS6000とQS10,000のすべての試合に、出場権を得る事となった。
「最高に幸せです」と稲葉が言った。「僕はQSの大きなイベントでサーフィンし たくて、ハワイのトリプルクラウンにも出場することが可能になりそうです。去年は僅差でリージョナル・チャンピオンを逃してしまったんですが、今年は最高 の気分です。これは自分にとって最高の業績です。」とコメント。
今シーズンの稲葉玲王は、彼の地元である千葉で開催されたWSL-QS6000【ICHINOMIYA CHIBA OPEN】で9位という日本人最高位の成績をはじめ、シーズン後半の日向プロでは準優勝するなど、目覚ましい活躍を見せた。
来シーズン前半は、世界中で行われるQS6000とQS10,000というハイ グレードのすべての試合への出場権を獲得。稲葉玲王にとって最高の舞台が用意された。とはいえ、彼の次の目標はCTにクオリファイすること。これからが本 当の勝負となる。彼の今後の活躍に期待したい。
男子QSラウンド3では、ヒート1に田中英義と佐藤魁、ヒート4に大野修聖が登場。佐藤魁がヒートスコア13.85を集め1位でラウンドアップ。
チャンピオン争い渦中にいた大野は、ヒート中盤のレフトブレイクで7.00をスコアして2位のポジションをキープ。しかし残り時間10分を切って、3位だったエリオットがトップへ。シェーン・ホームズが2位。3位へ転落した大野は、残り時間10秒で掴んだセットのライトブレイクで、ビッグなマニューバーを描く、バックハンドサーフィンで5.35をスコア。終了間際に大逆転を決め、2位でラウンドアップを決めた。
ヒート3の澤村康生と田中海周、ヒート5の渡辺寛、ヒート6の松永大輝は惜しくもここで敗退。
ヒート7ではランキング2位の稲葉玲王と4位の仲村拓久未がリージョナルチャンピオンをレースの二人が直接対決となった。
ヒートはブレイク・レベットAUSが6.25をスコアしてヒートをリード。稲葉玲王はセカンドウェイブで8.00のエクセレントをスコアして、トップポジションをゲット。ジョーダン・ロウラーAUSもレフトブレイクでフォアハンドで反撃する。
稲葉玲王は更に素晴しいレフトハンダーでカーヴィングターンのコンビネーションで7.00をスコア。バックアップを上げてトップを維持し、リードを広げる。
一方、ヒート前半にスコアが伸ばせなかった仲村拓久未は、4位を強いられたがバックハンドでチャージし、7.40と6.15をスコアして2位に浮上。しかし4人が僅差のクロスヒートの展開。
残り5分を切って4位のレベットが6.5をスコア。逆転して2位へ。残り時間僅かで3位と追い込まれた仲村拓久未は惜しくもここで敗退。ここで仲村拓久未はタイトルレースから外れることとなった。
西修司が2本のエクセレントでイベント最高点をマーク。
ヒート8では西修司、森友二、河谷佐助が対戦。西修司がフォアハンドで、ファースト ターンからスピード、パワー、コミットメントのあるライディングで8.00のエクセレントをスコア。
完全にリズムを掴んだ西修司は、再びグッドレフトを見 つけ、クリティカルなセクションでのビッグマニューバーで9.25の2本目のエクセレントをスコア。圧倒的な17.25というヒートスコアで勝ち上がっ た。
来シーズンのQSシードを獲得するため、激しい戦いを繰り広げる日本人選手たち。ここまでで3名の選手にジャパン・リージョナル・チャンピオンの可能性が残された。
ランキング2位の稲葉玲王と5位の大野修聖は、クオーターファイナル進出して、5位となることで420ptsの獲得でランキングトップの村上を逆転できる。
そして、ランキング12位の西修司は優勝することでチャンピオンへの道が残されていた。
ラウンド4では、佐藤魁と大野修聖がヒート1でオニー・アンワーとクリス・ザーフィスと対戦。稲葉玲王と西修司はヒート4でパース・スタンドリック、ネイザン・クックと対戦。
佐藤魁と大野修聖が敗退するなか、稲葉玲王は、ファーストライドで5.50をス コア。他の選手がスコアを重ねる中、じっくりと波を待って、ヒート後半に7.50をスコア。西修司も2位でラウンドアップし、クオーターファイナル進出を 決め、自身でリージョナルチャンピオンを手に入れた。
これによって稲葉は2017年のシーズン前半QS6000とQS10,000のすべての試合に、出場権を得る事となった。
世界を目指す彼らの活躍に期待し、彼らにエールを送りたい。頑張れ!日本。
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