開幕戦のリベンジを果たし畑雄二、吉川広夏が優勝。JPSAロング第2戦「太東ロングボードプロ 」
2016年5月15日(日):千葉県いすみ市太東ビーチにおいて開催された JPSAロングボード第2戦「太東ロングボードプロ supported by 三瓶工務店 昭和エンジニアリング」は大会最終日。
天候は快晴ながら、風が吹き続け寒い一日となった。潮が引きに向かうとともに波がダウン。さらに風で面はバンピー。インサイドはタルく厚くなるので、つなげられないコンディションに苦労する選手達。波の見極めが勝敗を分ける戦いとなった。
メンズはクオーターファイナル、ウイメンズはセミファイナルから1対1の、マンオンマン形式で試合は進められ、メンズのファイナルは、2014年のグランドチャンプである畑雄二と、安定した強さを見せ、最近では常に上位に残る堀井哲の2名が対決。
そのファイナルは、畑雄二がオープニングライドから、フローのある多彩なテクニックをコンビネーションさせて6.25のグッドスコア。さらにセカンドウェイブでは、カットバック、リエントリーなどバラエティな技を駆使し、5.50をスコア。ヒート前半でヒートスコア11.75として、ファイナルをリードした。
いきなり8.0が必要な状況に追い込まれた堀井哲。バックハンドでラディカルに板を返し、ノーズライドをコンビネーションさせ、5.25、3.75をスコア。ヒートスコア9.00で畑を追い上げた。バックハンドでしっかりとしたマニューバーを描く堀井は、4.70をスコア。少しづつ畑との差を縮めて行く。
しかし、終盤はセットが入らず、堀井ニード6.5で迎えたヒート終了間際。バックハンドで最後のチャージを見せる堀井だったが5.15と僅かに届かず。畑雄二が今シーズン初勝利を手に入れた。
ウイメンズのファイナルは、田岡なつみと吉川広夏といった日本の女子ロングシーンを牽引するふたりが一騎打ち。
オープニングライドから的確なウェイブセレクションで2ウェイブを揃え、ヒートスコアを7.50とした田岡がヒート前半を僅かにリード。
それに対し、思うような波を掴めず、スコアを伸ばせなかった吉川が、サードウェイブにして5.00をスコアして逆転。さらにカーヴィングターンとノーズライドの見事なコンビネーションを見せる吉川は、4.6をスコア。ヒートスコアを9.60として、田岡との差を広げて行く。
緩慢なセクションが多いなか、完全にリズムを掴んだ吉川は、立て続けに波をキャッチ。素晴しいハングファイブからのライディングをコンプリートして、エクセレントの8.00をスコア。
ヒートスコアを13.00として、完全にファイナルをコントロール。更にバックアップを5.75に塗り替えてヒート終了。全く田岡に付け入る隙を与えないヒート運びで圧勝した。
2連勝を狙う田岡にバリ島でのリベンジを果たした、2xグランドチャンピオンである吉川広夏が貫禄の勝利を見せつけた。
JPSAロングボード第2戦「太東ロングボードプロ supported by 三瓶工務店 昭和エンジニアリング」
男子
優勝:畑雄二
2位:堀井哲
3位:森大騎、藤井辰緒
女子
優勝:吉川広夏
2位:田岡なつみ
3位:鈴木由貴、小高恵子
畑雄二。
セミファイナルでは、プライオリティが無い3分前の万事休す。森のアウトには行かず、手前の波を選択して逆転ラウンドアップ!そのままの勢いでファイナルも先攻逃げ切り。嬉しい優勝を決めた。おめでとう!
吉川広夏。
太東での練習の成果。決勝では今大会初のエクセレントスコア8.00ポイントを叩き出し、田岡を突き放して優勝を決めた!おめでとう!
櫻岡甲太。
地元でもあり、太東がホームの櫻岡甲太にはたくさんの応援団が。
撮影、取材:山本貞彦
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