
WSL-QS 10,000「Oi HDサンパウロ・オープン」ベスト8が決定。加熱するQSランク争い

2015年11月7日土曜日、ブラジルのプライア・デ・マレシアスで開催中の、WSLサウス・アメリカ・サーフ・シリーズ第3戦であるQS 10,000「Oi HDサンパウロ・オープン」は大会4日目。コンテストも明日のファイナルデイを残すのみとなり、クオーターファイナル進出を決めた8名はブラジルとオーストラリアの選手が大半を占める事となった。
土曜日のプライア・デ・マレシアスは、4-5フィート・レンジのストロング・オンショア・ウインドというチャレンジング・コンディションの中でラウウンド4が行われた。
コンテストは最初、午前10時00分までオン・ホールドとなったが、残りのイベント・ウインドウの不安定な波情報を考えて、イベント主催者とコンペティターはラウンド4の8ヒートを行うことに同意。キアヌ・アシン(HAW)とコナー・コフィン(USA)のヒート1からスタートとなった。

今日のなかで最もエキサイティングなヒートとなったのは、ラウンド4のヒート5。WSLチャンピオンシップ・ツアーNo.3のエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)が、現在QSランキングNo.2で、2016年のクオリファイを確実にしたカイオ・イベリ(BRA)と対戦した。
スローなスタートの後、イベリは8.67をゲット。デ・スーザは8.50で反撃。そして僅かなリードをとった。後半に入りイベリがバックハンドで9.53をスコア。ヒートスコア18.20でトップを奪った。
追い込まれたデ・スーザは、残り時間3分を切り、ロング・ライトハンダーをゲット。カーヴィングとエアのコンビネーションでインサイドまで乗り継ぎ、ファイナル・スコアがコールされるのを待った。しかし、ニード9.70でデ・スーザにコールされたのは9.17で僅かに逆転できず。しかし両者の素晴しいパフォーマンスに大きな賞讃の歓声が沸き上がった。

また、ローカル・ヒーローでありカレントWSLワールド・チャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)が、2度のワールド・ジュニア・チャンピオンであるジャック・フリーストーン(AUS)に破れる、本日最大の番狂わせが発生した。
ビーチを埋め尽くしたギャラリーは、全てのブラジリアン・サーファーに大きな歓声を上げて応援したが、このサンセバスチャン・エリアで育ったサーファーに対しては桁外れの応援をしていた。
フリーペ・トリード(BRA)とメディーナが敗退するなかで、ギャラリーの応援はクオーターファイナル進出を決めたミゲール・プポ(BRA)に注がれている。プポは、現在CTランキング第25位で、QSからリクオリファイを固めるために、このQS 10,000イベントで良い結果が必要である。
今回のブラジルで絶好調のコナー・オリアリーは、ラウンド2、ラウンド3をシャープなバックハンドサーフィンで勝ち上がり、ラウンド4では、CTルーキーのリカルド・クリスティとマンオンマンで対決したが、クオーターファイナルを前に惜しくも敗退となった。
また、Oi HDサンパウロ・オープンでクオーターファイナル進出を決めているデイヴィ・キャスルズ(AUS)、マイケル・ロドリゲス(BRA)、リカルド・クリスティ(NZL)。QSランキングのトップ10サーファーとなるには、ここでソリッドな結果が必要である。
ネクスト・コールは現地時間で2015年11月8日午前8時。日本時間の 2015年11月8日19時です。
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オフィシャルサイトでは、ライブ中継が行われる。
http://www.worldsurfleague.com/events/2015/mqs/1251/oihd-so-paulo-open/live