ミゲール・プポ(BRA)がQS10,000で優勝。QSランク4位でリクオリファイを固める

ミゲール・プポ(BRA)がQS10,000で優勝して、QSランキング4位でリクオリファイを固める 


Miguel Pupo - Photo: Daniel Smorigo

 

 

2015年11月8日日曜日、ブラジルのプライア・デ・マレシアスで開催中の、 WSLサウス・アメリカ・サーフ・シリーズ最終戦となるQS10,000「Oi HDサンパウロ・オープン」は大会最終日。

 

雨とオンショアに悩まされたコンテストも、ファイナルデイにようやく晴れ間も見せ、4-6フィート・レンジの波にライト・オフショア・ウインドという絶好のコンディションとなった。

 

 

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Oi HD Sao Paulo Open of Surfing – Day 07 Highlights


 

ミゲール・プポ(BRA)は、ファイナルでオーストラリアのデイヴィ・キャスルズを破り、賞金U$40,000と10,000ポイントを獲得。そして、QSランキングNo.4へジャンプアップして、2016年のチャンピオンシップ・ツアーへのリクオリファイを固めさせた。

 

ファイナルでは、マレシアスのバレルになるビーチ・ブレイクで育ったプポが、ローカル・ナレッジを用いたウエイブ・セレクションで、セットのライトハンダーをゲット。一連のバックサイド・ハックで巨大なスプレーをあげて、エクセレントの8.77をスコア。

 

キャスルズは、フォアハンドのビッグターンで7.40をスコアして反撃する。しかし、圧倒的なギャラリーの声援に後押しされたプポは、もう一つのセットをゲット。激しいバックサイド・アタックで8.23をマーク。トータル17.00のファイナル・スコアでキャスルズを圧倒。見事ホームブレイクでの勝利を手に入れた。

 

 

Miguel Pupo - Photo: Daniel Smorigo

 

 

「自分にとってハードな一週間でした。僕は、一か八かやってみるつもりで、ここにやって来たんです。」と、歓喜のプポが言った。「母は今年、僕に新しいトロフィーを持ち帰るように言っていたんです。アゾレスでは3位になって、トロフィーをもらったのですが、それは小さいものでした。でも今回のはビッグなトロフィーなので母も喜んでくれると思います。」

 

厳しいCTシーズンを過ごしたプポは、クオリファイ・シリーズから来年のCT(チャンピオンシップ・ツアー)へリクオリファイを決めて、安堵の表情を浮かべた。

 

「素晴らしいですね。ガブリエルがワールド・タイトル・レースに勝ち、世界チャンピオンとなって、僕は、 今年のスタートで物凄いプレッシャーを自分自身にかけたのです。でも、僕は2012年以来のファイナルで自分自身を見つけました。トロフィーを手にする事は本当にハッピーですね。」と、プポが言った。

 

今回のOi HDサンパウロ・オープンは、ミゲールにとっては、 2人の家族がイベントで同様に参加していたため、特別なものとなった。彼の弟サミュエルはトライアル・イベントで優勝、彼の父ワグナーは、他のブラジリアン・レジェンドと一緒にブラジル・ヘリテージ・ヒートに出場した。

 

「信じられない感じですね。」と、プポが続けた。「それは、本当にスペシャルなコンテストでしたね。間違いなく自分の人生最高の一日になりました。自分は優勝出来て、父がヒートでリッピングするのを見れた。そして、自分の弟がトライアルに勝って、いくつかのヒートをメイクする事も出来ました。神がこの素晴しい機会を与えてくれ、本当に幸せを感じています。」

 

 

Davey Cathels - Photo: Daniel Smorigo

 

 

今回2位となったキャスルズは、ハワイのファイナルQS10,000イベントを前に、QSランキングNo.8のスポットを手に入れた。シーズン終わりのトップ10アスリートだけが、2016年のチャンピオンシップ・ツアーをメイクできる。

 

「良い気分ですよ。楽しい一時を過ごせました。ビーチの素晴らしい家で最高なクルーたちとステイできました。」と、賞金U$20,000と8,000のランキング・ポイントを獲得したキャスルズが言った。「自分にとって最高なブラジリアン・レッグでしたね。

 

全てのコンテストで多くのヒートをメイク出来、全てが良くなっていきました。最後はファイナルまでメイク出来て最高です。ブラジルは素晴らしかった。イタカレはものすごかった。マレシアスも最高でした。フロリアノポリスは天候には恵まれなかったですが、本当に美しい場所でした。」

 

 

Jack Freestone - Photo: Daniel Smorigo

 

オーストラリアのジャック・フリーストーン(AUS)は、セミファイナルでキャスルズに敗れて3位。しかし、今回の成績で、2015年のクオリファイング・シリーズに関してカイオ・イベリ(BRA)とタイ・ブレイクながらランキングのトップへ躍り出た。

 

「良い感じでしたが、最後は波を見つけられませんでした。」と、フリーストーンが言った。「デイヴィ(キャスルズ)は5分ヒートでサーフィンした。そして、その後は何も起こらなかった。彼にとってはパーフェクトでしたね。彼は、本当にスマートなヒートをサーフィンした。でも、自分もここに来て自分のやるべき事をやれました。ブラジルは最高でしたね。昨年はクオーターファイナル進出、今年はセミファイナルまで勝ち上がれて、ブラジル最高です。」

 

 

これでWSLサウス・アメリカ・サーフ・シリーズ3連戦が終了。いよいよステージは、ビッグ・ウェイブの待つ、ハワイ・ノースショアへと移る。


今シーズンのトリプルクラウンの第1戦となるWSLメンズQS10000「ハワイアン・プロ」 が、11月12日から23日までのウエイティング期間で、ノースショアの入口に位置するハレイワのアリイ・ビーチパークで開催される。

 

今回のイベント同様、QSイベントの中で最もグレードの高いQS10000「ハワイアン・プロ」。シードリストが発表されて、28名のCT選手に、QSランク上位64名、ハワイシード18名に、数名のワイルドカードが加わり、128名フォーマットとなっている。

 

このイベントには、日本からは現在QSランク28位の大原洋人のみがシードリストにクレジット。キャンセル待ちのALTERNATESには16番目に新井洋人、19番目に大橋海人、29番目に安井拓海、36番目に仲村拓久未、41番目に村上舜の名前がある。世界を目指して、がんばれ!にほん!

 


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オフィシャルサイトでは、ライブ中継が行われる。

http://www.worldsurfleague.com/events/2015/mqs/1251/oihd-so-paulo-open/live