ISA世界選手権DAY04。大村奈央はリパチャージR3進出。鈴木姫七と堀越力は惜しくも敗退。
(プラヤ・ポポヨ、ニカラグア、2015年6月4日)世界中から集まった選 り抜きのトップ・サーファーによって競われるサーフィンの オリンピック「ISAワールド・サーフィン・ゲームズ」は大会4日目。
本日はウイメンズのラウンド2からスタート。続いてメンズのラウンド3、そしてウイメンズのリパチャージ2、メンズのリパチャージ3までが行われた。
ワールドクラス・タレントたちは、 朝のパーフェクトなオフショア・ウインドから、午後のヘビーなレインスコールと、目紛しく 変化するコンディションに厳しい戦いを強いられた。
コスタ・リカのレイラニ・マクゴナグルは、そのモーニング・オフショア・ウインドを利用して、ウイメンズ・ディビジョンのハイエスト・ヒート・スコア16.27を叩き出して、ウイメンズのファイナルへ1歩近付いた。
「あのヒートをメイク出来て最高です。波は、スーパー・ファンでした」と、コスタ・リカのレイラニ・マクゴナグルが言った。「チームが互いに支えとなるので私はこのイベントが好きなのです。自分のチームがいつもビーチで応援してくれているのを感じます。我々は、ファミリーのような存在なんです。」
メンズのメイン・イベント・ラウンド3では、優勝候補の選手が積み重り、その結果、必然的に数名のトップ・アスリートがリパチャージ・ラウンドへ押し出された。
USAはダミアン・ホブグッドとイアン・クレーン、コスタ・リカのカルロス・ムニョスとペルーのミゲール・トゥデラまでもがリパチャージ・ラウンドへ回り、ゴールド・メダルのために長いリパチャージ・ラウンドを勝ち上がらければならない。
チームジャパンは、ウイメンズのラウンド2のヒート6に鈴木姫七が登場。アメリカのティア・ブランコとオーストラリアのコーディー・クラインと対戦。ヒートスコア9,23をマークしたが3位でリパチャージへ回った。
そしてウイメンズのリパチャージ2ヒート6には大村奈央がクレジット。その同じヒートにリパチャージに回った鈴木姫七が加わった。
オンショアが強くなり、満潮でブレイクポイントがシフトする難しいコンディションに、各選手とも思うように波を掴めないまま後半戦へ。そして大村は、ヒート終了間際に掴んだラストウェイブで大逆転。1位でリパチャージ・ラウンド3進出を決めた。
今回初の世界戦に挑んだ16才の鈴木姫七はここで3位敗退。25位でフィニッシュとなった。
メンズで日本最後の砦となった堀越力は、リパチャージ3ヒート2に登場。全くセットの入らないスローなスタート。そんな中で、メキシコのディラン・サウスワースがバックハンドで6.00、チリのマニュエル・セルマンもフォアハンドで4.00という、このコンディションで極めて有利なスコアを手に入れる。
堀越はヒート後半にようやくミドルの波でマニューバーを描き3.17をスコアする。更にウォールになる波を見つけて、カーヴィングを見せるも、アウトのビッグセットでマニューバーを描く他の選手が勝り、堀越は3位で敗退。残念ながら37位でフィニッシュとなった。
パワーのあるニカラグアの波で、クオリティの高いエクセレントの波を掴み、パワフルなマニューバ―に高得点が与えられる今大会。チームジャパンのメンズ4名は全て終了となり、残っているのは大村奈央のみとなった。
明日は、日本最後の砦となった大村奈央が、リパチャージ3のヒート3で、アメリカのフランキー・ハラーらと対戦。ISAのイベントでは何度もこのピンチをチャンスに変えて来た大村の巻き返しに期待したい。
大会4日目が終わり、日本は27カ国中15位。頑張れ!日本。
大村奈央のウイメンズ・リパチャージ3ヒート3は現地時間の 2015年6月5日10時40分 、日本時間の 2015年6月6日1時40分頃からスタート予定。
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2015 ISA World Surfing Games
開催国 ニカラグア ポポヨ
開催日 2015年5月31日~6月7日(現地時間)
<派遣選手>
・メンズオープン
田中大貴 、中川雅崇、堀越力、中塩裕貴
・ウィメンズオープン
鈴木姫七、大村奈央