シヴ・ジャラードがハレイワで連覇、ネルソン・アヒナIIIがWSL初優勝。HTA HICハレイワ・プロ・ロングボードが終了。

シヴ・ジャラード(ASM)とネルソン・アヒナIII(HAW)が、HTA HICハレイワプロで優勝 Credit: WSL/ Heff

ハレイワ、オアフ島、ハワイ、USA(2025年12月2日火曜日) – シヴ・ジャラード(ASM)とネルソン・アヒナIII(HAW)が、HTA HICハレイワプロで優勝した。

 

この大会は男女のワールド・サーフ・リーグ (WSL)QS2,000大会およびリージョナル・ロングボード(LQS)1,000大会で、二人は優勝し、ハワイ/タヒチ・ヌイ地域ロングボードランキングの主導権を握ることになった。

 

3~5フィートの完璧な波が、リージョンのトップロングボーダーたちにスタイルとフットワークを披露する絶好の機会を提供し、ジャラードとアヒナが頂点に立った。

 

 

 

ジャラード、ハレイワ・クラウンの防衛に成功

シヴ・ジャラード(ASM) Credit: WSL/ Heff
シヴ・ジャラード(ASM)Credit: WSL/ Heff

 

2024/2025シーズンを通して輝かしい活躍を見せたシヴ・ジャラード(ASM)は、昨年のハレイワ初優勝で地域の次なる脅威としての地位を確立。

アラモアナ・ボウルズでも結果を残し、WSLロングボードツアーへのクオリファイに成功した。世界トップクラスとの厳しい戦いを経てジャラードは地元に戻り、名高いハレイワのラインナップで連覇を収め、依然として最強であることを示した。

 

「ナンバー1でスタートできたことは嬉しいですし、サーフィン大会の感覚を取り戻せるのがエキサイティングです」とジャラードは語った。

「この象徴的な大会に戻れる機会に恵まれ、大変光栄です。ハレイワは大好きなんです。7.83を獲得した瞬間は分からなかったけど、あの波が来てくれて本当に嬉しいです。ビッグスコアが必要だとわかっていました。そして神様が応えてくれたんです。今シーズンの残りの試合が本当に楽しみです。」

 

女子ファイナルには実績ある強豪、2025年WSLロングボードツアー新人シヴ・ジャラード(ASM)、QSとLQSで常に脅威となるプアマカマエ・デソト(HAW)、2025年ロングボードツアーワイルドカードキャッシュ・フーバー(USA)、そして新鋭のアラナ・ジョンソン(HAW)が出場した。

 

ジャラードは早い段階で波を捉え、首位に立った。しかしジョンソンはソリッドなチャンスを掴み、自身のスタイルとフローを見事に披露。6.07(満点10点)を記録し、ジャラードの2ウェイブ合計を逆転した。

 

ジャラードとフーバーは再び波を競い、ジャラードは短いが決定的なノーズライドで5.83をマーク。フーバーは6.60をスコアした。しかしジョンソンの調子は圧倒的で、6.67を叩き出し、大きく引き離すソリッドなリードを築いた。

 

終了間際、ジャラードがヒートベストの波を見つけ、そのポテンシャルを最大限に引き出して7.83というエクセレントスコアを記録。首位を奪還し、見事に大会タイトル防衛を果たした。

 

 

アヒナ、エリートファイナルを制しWSL初優勝

 

ネルソン・アヒナIII(HAW) Credit: WSL/ Heff
ネルソン・アヒナIII(HAW) Credit: WSL/ Heff

 

ネルソン・アヒナIII(HAW)はハワイを代表するタレントの1人であることを示してきたが、WSLのエリート層に復帰したのはごく最近のことだ。

カウアイ島出身のアヒナは、2024年の本大会で2位をスコアした後、ローカル・モーション・サーフ・イントゥ・サマーでもカイ・サラス(HAW)に次ぐ2位となり、2025年WSLロングボードツアーのクオリファイに成功した。

今回、初のWSL優勝を成し遂げたアヒナは、そのナンバー1を守り、リクオリファイを目指す。

 

 

「勝利は最高の気持ちです。この感覚が頭の中に染み渡るには時間がかかりそうですが、明日にはきっと、今まさに起きた瞬間を深く実感できるでしょう」とアヒナは語った。

「この大会では、参加者一人ひとりから多くのことを学べます。そして、誰もがそれぞれ特別な才能を持っています。私の目には、誰もが世界一の可能性を秘めています。ただそれは神様のタイミング次第です。世界一の選手たちは最高の力を引き出してくれるので、彼ら全員に感謝しています」

 

カイ・サラス(HAW)Credit: WSL/ Heff

 

ファイナルにはリージョンの精鋭が集結した。前回優勝者で2023年世界ロングボード王者カイ・サラス(HAW)が、複数回の世界タイトル争いを経験したカニエラ・スチュワート(HAW)、2025年ロングボードツアー新人ネルソン・アヒナIII(HAW)、好調のタヒチ出身モアナ・ドメネク(PYF)と対戦した。

 

2位となったカニエラ・スチュワート(HAW)「この結果は自分にとって非常に重要で、特にロングボードツアーへのリクオリファイを目指して戦っている。ここから自信を持ち続け、サーフィンとトレーニングを続け、再びツアーに戻れることを願っている」とスチュワートは語った。Credit: WSL/ Heff 

 

ファイナルはアヒナが最初に良質な波を捉え、ノーズライディングの技量を見せつけ、2つのソリッドなレールゲージを決めて7.17を記録した。

サラスとドメネクのロースコアにより、スチュワートに対してわずかなホールドが生まれたが、スチュワートは長いノーズライドのチャンスを掴み、フィニッシュのカットバックへと繋げて6.93を叩き出した。

 

しかしアヒナIは冷静さを保ち、6.17を叩き出してプッシュする形でリードを広げた。ヒートの後半、スチュワートが6.83を記録して逆転目前まで迫ったが、残り5分を切ったところでアヒナIIIが8.67のエクセレントな波を捉え、初優勝を決定づけた。これにより彼はランキング首位に躍り出た。

 

 

 

HTA HIC ハレイワ プロ ロングボード 女子ファイナル結果

1位 – シヴ・ジャラード(ASM) 13.66

2位 – アラナ・ジョンソン(HAW) 12.74

3位 – キャッシュ・フーバー(USA) 11.57

4位 – プアマカマエ・デソト(HAW) 6.83

 

HTA HIC ハレイワ・プロ・ロングボード男子ファイナル結果

1位 – ネルソン・アヒナIII(HAW) 15.84

2位 – カニエラ・スチュワート(HAW) 13.76

3位 – カイ・サラス(HAW) 11.73

4位 – モアナ・ドメネク(PYF) 10.90

 

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧下さい。