鈴木仁がエクセレント。渡邉壱孔、安室丈とQF進出。池田美来と佐藤李は5位。シャルガオ・インターナショナル・サーフィンカップ大会6日目

クラウドナイン、フィリピン・シャルガオ島(2025年10月29日水曜日) –ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)6000「シャルガオ・インターナショナル・サーフィンカップ」大会6日目はクリーンな早朝のコンディションの中で、女子ラウンドオブ16から再開。男子ラウンドオブ16、女子クオーターファイナまでが行われた。

 

 

女子ラウンドオブ16H1に池田美来、中塩佳那が登場。池田がオープニングライドでクリーンでサイズのある掘れたセットを掴み3.17をスコア。
タイラ・グリーン(NZL)が6.33の高得点でスタートを切り、ヒートをコントロール。中塩佳那もサイズのある波を掴み、クリティカルなターンを決め、3.57をスコア。中塩は更に掘れた波にチャージし2位のポジションへ。

 

本日のクラウドナインは1日を通してクリーンなAフレームの素晴らしいコンディションを保った   Credit: WSL / Cait Miers
中塩佳那   Credit: WSL / Cait Miers

 

グリーンはバックアップを4.40まで伸ばしてリードを広げる。残り10分を切って、じっくりと波を待った池田はセカンドウェブにテイクオフ。サイズのある波のクローズセクションでビッグターンをメイク。5.33をスコアして2位に浮上する。

 

池田美来  Credit: WSL / Cait Miers

 

3位と追い込まれた中塩が、終了間際のラストウェイブでパワフルなコミットしたラインを組み合わせ4.27をスコアするも逆転ならず。今回は9位でフィニッシュとなり、池田美来がクオーターファイナル進出を決めた。

 

クオーターファイナルでH2で池田美来は、ジギー・マッケンジーと対戦。ジギーはバレルでヒートをスタートし6.17をスコアする。池田も縦に上がるクリティカルなターンを2発決めて5.93をスコアしたが惜しくも池田はここで敗退。5位でフィニッシュとなった。

 

佐藤李  Credit: WSL / Cait Miers
佐藤李  Credit: WSL / Cait Miers

 

H4で佐藤李が、ジャリー・ストークス、アニー・ドス・サントス、アイラ・ハパッツと対戦。

佐藤李はじっくりと波を待ち、ビッグドロップからポケットでのビッグターンを決め、5.83というハイスコアをマーク。2位のポジションにつける。

佐藤は続けて波を掴み、クリエイティブでパワフルなコミットしたラインを組み合わせた3ターンコンボで4.73をスコア。トップに躍り出る。

しかし、ヒート終盤にハパッツが7.83をスコアして逆転トップに。2位となった佐藤もバックアップを5.67まで上げて、そのままラウンドアップを決めた。

 

ウィロー・ハーディ  Credit: WSL / Cait Miers

 

クオーターファイナルで佐藤はウィロー・ハーディと対戦。ハーディはバックハンドで6.00と4.73をスコアしてヒートをリード。佐藤も力強いターンで4.60をスコアするも惜しく敗退。5位でフィニッシュとなった。

 

 

男子ラウンドオブ16では、H1で新井洋人、鈴木仁が、ブロンソン・メイディ(INA)ドム・トーマス(AUS)の最強ペアと対戦。

鈴木仁が難しいセクションで、リスクの高いクリティカルなマニューバーを実行。2ビッグターンで6.33をスコアしてヒートを開始。素晴らしいスタートを切る。

メイディもブローテールの2ターンで5.83をスコアして追い上げる。ドム・トーマスは仕掛けるもスコアを伸ばせない。

 

鈴木仁   Credit: WSL / Cait Miers
鈴木仁   Credit: WSL / Cait Miers

 

鈴木仁はミドルでエアリバースをメイク。バックアップを5.33としてリードを広げる。更に鈴木はロングバレルをメイク。8.00をスコアして下位の選手をコンビネーションに追い込む。

ヒートはバレル祭りとなり、新井も綺麗にバレルをメイクする。メイディはブローテールリバースなどでスコアを上げて2位のポジションへ。新井は5.50と4.07をスコアして3位のポジション。

 

新井洋人   Credit: WSL / Cait Miers

 

メイディとトーマスはバレルとエアをメイクして、ジリジリと鈴木との差を縮めていく。最後まで2位のメイディが追い上げたが、鈴木がデッドヒートを逃げ切り、トップでクオーターファイナルへラウンドアップを決めた。

 

 

「ラウンドオブ16ということで、本当に重要な瞬間です。勝ち上がれて、とても嬉しいです」と鈴木が語った。「とても緊張しました。良い波がたくさんあり、エアも数多く決めました。最初の波で良いスコアを出し、3本目の波では良いバレルを見つけ、素晴らしいスコアを獲得できました。本当に嬉しいです。バレルの中で何度もポンプをしなければなりませんでした。本当に素晴らしかったです。クラウドナインが大好きです。」

 

 

金沢呂偉  Credit: WSL / Cait Miers

 

H2で金沢呂偉が登場。ヒートはデーン・ヘンリーがバックフリップを決めて9.83をスコアして圧倒。四国のリバーマウスで腕を磨いてきた金沢はビッグセットでバレルをメイクして7.20をスコア。しかしハーレー・ウォルターズが2位のポジションを固めラウンドアップ。

 

デーン・ヘンリー   Credit: WSL / Cait Miers

 

H3の渡邉壱孔は、エアリバースでヒートをスタート。更にディープなバレルライドで7.00をスコアして素晴らしいスタートを切る。ヒート後半に3位となり追い込まれるも、終了間際のラストライドでバックアップを4.87まで上げて、ベン・ローレンソンに次いで見事逆転2位でラウンドアップ。

 

H4では安室丈、小林桂が登場。ヒートはトム・ウィットペインがバックハンドで僅か数分でヒートスコア10.33を集める。安室丈、小林佳は続いてチューブライドで5点台を獲得する。キープビジーのトム・ウィットペインはさらに6.77をスコアしヒートをコントロールする。

 

小林はミドルからのエアリバースで4.50をスコア。アレックス・クロッタも6.33と5.90をスコアして2位のポジションへ。後半に入り、安室丈がディープなバレルから姿を現すと直ぐに2ターンコンボでフィニッシュ。6.83をスコアして4位から2位に浮上する。

 

残り時間10分を切って4位の小林はチューブライドで5.40をスコア。しかしニードスコアは7.23と完全に追い込まれた。起死回生のエアリバースにトライするがインコンプリート。

小林はラストで2ターンコンボを決め6.60をスコアするも、ここで敗退。小林桂は13位でフィニッシュ。2位でラウンドアップした安室はクオーターファイナル進出を決めた。

 

 

明日男子クオーターファイナルが再開となれば、H1で鈴木仁がハーレー・ウォルターズ、H2でブロンソン・メイディとデーン・ヘンリーの事実上のファイナル。H3で安室丈がベン・ローレンソン、H4で渡邉壱孔がトム・ウィットペインと対戦する。がんばれ!日本!

 

 

2025年シャルガオ・インターナショナル・サーフィンカップQS6000は、2025年10月24日から31日までクラウドナインで開催される。

 

オフィシャルサイト:Siargao International Surfing Cup

Cloud 9, Siargao Island, Philippines

 

本大会の模様はWSL公式サイト/アプリより全世界に配信されるほか、大会オフィシャルサイトでも、ライブ配信やヒート表など各種情報が更新されます。

公式サイト:https://www.worldsurfleague.com/events/2025/qs/449/siargao-international-surfing-cup/main