デーン・ヘンリーがストレートエア。矢作紋乃丞と森友二がディープバレルをメイク。シャルガオ・インターナショナル・サーフィンカップ大会2日目

デーン・ヘンリー(AUS) Credit: WSL / Cait Miers

フィリピン・シャルガオ島クラウドナイン(2025年10月25日土曜日) – 2025年シャルガオ・インターナショナル・サーフィンカップワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイするシリーズ(QS)6000大会2日目、クラウドナインは引き続きファンな波を提供した。

男子ラウンドオブ96と女子ラウンドオブ56は3~4フィートの波の中で終了し、今後数日間でトップシード選手が登場する舞台が整った。

 

 

オーストラリア/オセアニア地域ジュニアタイトルを勝ち取ったばかりのデーン・ヘンリー(AUS)は、本大会初ヒートで早速実力を発揮した。

ヘンリーは長く続くウォールを見つけ、リップを何度も叩いて7.00をスコアした。その後、彼の得意とするエアテクニックを披露した。高いストレートエアで19歳の彼は7.60のスコアを記録。これは現時点で大会最高のシングルウェイブ・スコアとなった。

 

デーン・ヘンリー(AUS) Credit: WSL / Cait Miers

「ええ、なかなか良い、ソリッドなヒートでしたね」とヘンリーは言った。「いくつかミスもありましたが、コーチのデュフ(アダム・デュフナー)と共にそれらから学ぶことを本当に楽しみにしています。そして、また波に乗りたいですね。

前のヒートで、選手たちが深く座りすぎていることに気づいたので、私は早めに波に乗って適切なスポットを探しました。風が強まり、バレルが崩れ始めたので、代わりにリップをいくつか狙ってみようと考えました。

普段はストレートエアをあまりやりませんが、クリスチャン・フレッチャーが近くにいるのを見て、『彼が見ているなら、彼のために一つやってみよう』と思い、見事に決めることができて興奮しました。」

 

日本の矢作紋之丞(JPN)と森友二(JPN)は、テクニカルなバレルで7点台のスコアを獲得した。ハリー・オブライエン(AUS)も同様だ。矢作とオブライエンにとって、今大会2度目のソリッドなヒート勝利となった。

 

最終ヒートではインドネシアのヴァルン・タンジュンウェスティン・ハーストがオンショアコンディションでリズムを掴み、プログレッションを遂げた。

ハーストはバックハンドで鋭い動きを見せ、タンジュンはウェイブセレクションの妙で3つのソリッドなスナップを連続させ、このマッチアップ最高の一シングルウェイブ・スコアを記録。大会2日目にして自信をつけるヒート勝利を収めた。

 

増田来希 Credit: WSL / Cait Miers

 

男子ラウンドオブ96では、早朝のクリーンな時間帯をうまく利用して、矢作紋乃丞が超ディープなバレルをメイクして、7.27をスコア。バックアップが見つけられなかったが2位でラウンドアップ。増田来希もバレルライドで5.83をスコアして1位で勝ち上がった。

 

「練習の時はバレルをゲットできなかったけど、ヒートでバレルをメイクできてハッピーでした」と増田が語った。

 

佐藤利希 Credit: WSL / Cait Miers
仲村拓久未 Credit: WSL / Cait Miers

 

H6では佐藤利希、仲村拓久未、和氣匠太朗がオーストラリアの強豪デーン・ヘンリーと対戦。ヘンリーが驚愕のエアーマニューバーで7.60 と7.00をスコアしてトップ通過。パワーサーフィンを見せた仲村拓久未が2位で勝ち上がった。

 

H8で新井洋人は、終始3位を強いられていたが残り3分のところでクリティカルなビッグターンをメイク。大逆転でトップ通過を果たした。

 

新井洋人 Credit: WSL / Cait Miers

 

「前の前のヒートあたりから風がオフショアになってきて、チューブがなくなってきたなと思ったら、ちょうどパドルアウトしている時に風がパッと変わってクリーンになって、チューブが見えるようになってきて、チューブ入りたいなーと思いながら。

最初はチューブ狙っていたのもあって点が出なくてニードもそんなに高くなかったんで、ターンに切り替えて、スコア出せて勝ち上がれてよかったです」と新井洋人が語った。

 

H9では三輪紘也、森友二、太田拓杜、井上龍一の日本人ヒートとなり、森友二がディープなバレルをメイクして7.50をスコアしてトップ通過。森は最後に2.53でバックアップ。井上龍一が2位で勝ち上がった。

 

 

「全然波来なかったけど、いい波乗れて良かった。」と森がコメント。今回は森友二がコーチングしている生徒の真野珊人が森に帯同。森のキャディーも務めた。「世界で戦うサーファーの姿を見せるいい機会だった。次世代に僕ができることと思って今回が初めての試みです」と森が語った。

 

 

 

小濃来波 Credit: WSL / Cait Miers
小濃来波 Credit: WSL / Cait Miers
長沢侑磨 Credit: WSL / Cait Miers
長沢侑磨 Credit: WSL / Cait Miers

 

ロータイドのために2時間ブレイクがって試合が再開。H11の小濃来波もH12の長沢侑磨も1位でラウンドアップを決めた

長沢は「思ったより波が難しくて、ワンターンしか入らない波とか、ツーターンはいいても肩が落ちちゃうやつばっかだったので、難しかったけどちゃんと仕事できて良かったです」とヒートを振り返って語った。

 

 

男子はいよいよトップシードが登場するラウンドオブ64。

H1矢作紋乃丞、H2大音凛太、金沢呂偉、H3増田来希、H4加藤翔平、H5岩見天獅、仲村拓久未、H7鈴木仁、H8新井洋人、H9森友二、H10井上龍一、H11稲葉玲王、安室丈、小濃来波、H12渡邉壱孔、長沢侑磨、H13伊東李安琉、H14須田喬士郎、H15小林桂。

 

女子ラウンドオブ48がスタートとなれば、H2清水ひなの、H4馬庭彩、石井有紗、H5佐藤李、H7清水ひなた、H8松田詩野。

女子ラウンドオブ32からはH1池田美来、H2脇田紗良、H3松岡亜音、H4中塩佳那、鈴木莉珠、H5野中美波、H8都築虹帆。

 

 

2025年シャルガオ・インターナショナル・サーフィンカップQS6000は、2025年10月24日から31日までクラウドナインで開催される。詳細情報や結果については、www.WorldSurfLeague.comにアクセスするか、無料のWSLアプリをダウンロードすること。

 

 

オフィシャルサイト:Siargao International Surfing Cup

Cloud 9, Siargao Island, Philippines

 

本大会の模様はWSL公式サイト/アプリより全世界に配信されるほか、大会オフィシャルサイトでも、ライブ配信やヒート表など各種情報が更新されます。

公式サイト:https://www.worldsurfleague.com/events/2025/qs/449/siargao-international-surfing-cup/main