フィリピン・シャルガオ島クラウドナイン(2025年10月24日金曜日)ワールドサーフリーグ(WSL)クオリファイングシリーズ(QS)6000 2025年シャルガオ・インターナショナル・サーフィンカップが幕を開けた。
予選ラウンドは絵に描いたような完璧な波が立つクラウドナインで行われている。


大会初日は、男子ラウンドオブ128の16ヒートと女子ラウンドオブ56の最初の2ヒートが、2~3フィートのクリーンな波で行われた。アジア有数のサーフスポットで繰り広げられる今週の競技は、間違いなく壮大なものとなるだろう。
オーストラリアのジュニア選手ハリー・オブライエン(AUS)はフォアハンドで2つの決定的なヒットを決め、7.00(10点満点)を獲得。これはこのラウンドにおける最高シングルウェーブスコアだった。6.00のバックアップスコアと合わせ、2ウェーブトータル13.00(20点満点)は大会初日の最高記録となった。レノックスヘッド出身の19歳は、意外な相手、サーフィンレジェンドクリスチャン・フレッチャー(USA)との対戦に臨んだ。
「スタート直後に1本ゲットできて興奮しました。その後、プライオリティを得てさらに1本取れたんです」とオブライエンは語った。「勝ち進んで興奮しています。波はかなりパンピングしてましたが、幸運にも何本か波に乗れました。そして最後にファンな波を捉えられました。
クリスチャン・フレッチャーとの対戦は本当に素晴らしく、興奮しました。彼と同じ飛行機で渡航しました。そして、素晴らしいことに、彼をヒートで破ることができました。」
エアリアルサーフィンの起源に大きく貢献したとされるフレッチャーは、55歳の誕生日を数日後に控え、過去10年間で3度目のクラウドナイン大会に出場した。
オブライエンは西村昇馬(JPN)とともに勝ち進んだが、フレッチャーは昨年の大会で早くから注目を集めたジェイデン・ウィルコクセン(インドネシア)と共に敗退した。結果に関わらず、フレッチャーは興奮に満ちていた。
「俺が育った場所じゃ、こんなコンディションのサーフィン大会なんてありえない」とフレッチャーは語った。「水は温かく、波は良くて、シャローなリーフ。選手たちはみんな笑顔だ。皆が幸せそう。それが俺がこの大会に来た理由だ。
だって、俺は55歳なんだ。もう競技サーフィンなんてしないんだ。でもここに来る機会があったら、何があっても逃すわけにはいかなかった。シャカサインを送り、笑顔でバレルを決め、エアを炸裂させる。何より大切なのは楽しむことだ。楽しんで、他の人たちに敬意を示すことだ。」
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このラウンドに出場した21人のフィリピン人サーファーのうち、9人が勝ち進んだ。マーニー・ロデラ(PHL)が地元勢最高のヒート合計11.83を記録。一方ジャユアード・アルシソ(PHL)は最高シングルウェーブスコア6.83を叩き出した。
地元シャルガオのレジェンドフィルマー・アリパヨ(PHL)はホームブレイクでの驚異的なバックハンドを見せつけ、エリートレベルでの決勝進出を再び狙いながらラウンドオブ96進出を決めた。
「この地でのサーフィンがこれほどまでに発展した様子は本当に素晴らしいですね」とアリパヨは語った。「以前は、壊れたボードやフィンがないボード、時には半分だけのボードでサーフィンしていました。今では子供たち各自が自分のボードを持っているのです。この光景を見るのは本当に嬉しいことです。
この大会で優勝したいと長年願ってまいりました。決して諦めません。大好きなんですから挑戦し続けます。この大会は私たちにとって非常に意義深いものです。かつては、このような大会が地元で開催されること自体が夢のような話でしたから」


ケント・ブライアン・ソロソ(フィリピン)、ロバート・マガルナ(フィリピン)、エルビス・レガスピ(フィリピン)、ピソ・アルカラ(フィリピン)も各ヒートで1位通過。レマール・デラミデ(フィリピン)はレガスピに次ぐ2位で勝ち上がった。

この日の最後の2ヒートでは、女子ラウンドオブ56が行われ、オーストラリアのニクシー・ライアン(AUS)とミラ・ブラウン(AUS)が安定した勝利を収め、シード入りしたラウンドオブ48へ進出した。

日本選手の男子ラウンドオブ128では、上山キアヌ久里朱、矢作紋乃丞、藤本世音、和氣匠太朗。仲村拓久未、守城海、西村昇馬 、井上龍一、丸山晴凪、太田拓杜、H13宇野雅志、本郷拓哉が男子ラウンドオブ96へラウンドアップを決めた。




2025 Siargao International Surfing Cup QS 6000は、2025年10月24日から31日までクラウドナインで開催される。詳細情報、結果、ライブ中継はwww.WorldSurfLeague.comまたは無料WSLアプリで確認できる。




