女子ベスト16が決定。日本女子は惜しくもここで敗退。チャレンジャー・シリーズ第2戦バリート・プロ大会3日目

シエラ・カー WSL / Kody McGregor

バリート、クワズール・ナタール、南アフリカ(7月2日水曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ第2戦、バリート・プロ・プレゼンテッド・バイ・オニールは、女子ラウンドオブ32が終了し、女子はベスト16が決定。男子はオフとなった。

 

 

2~3フィートのバンピーなコンディションで、トップシードの選手たちが苦戦する中、予選通過を争う選手たちがラウンドオブ16進出を決めた。ネクストコールは、7月3日(木)午前9時15分(GMT+1)日本時間7月3日16時15分。

 

 

ナディア・エロスターベ、バックハンドでエクセレントスコアを獲得

 

ナディア・エロスターベ(EUK) WSL / Kody McGregor
ナディア・エロスターベ(EUK) WSL / Kody McGregor

 

笑顔のバスク・サーファー、ナディア・エロスターベ(EUK)は、パワフルなバックハンドでエリー・ハリソン(AUS)とレイラニ・マクゴナグル(CRC)を撃破し、見事なパフォーマンスを披露した。

 

キアラ・グールド(PYF)WSL / Kody McGregor

 

エロスターベは、このラウンドで唯一のエクセレントスコアとなる 8.00(10 点満点)を獲得し、合計 14.83(20 点満点)でラウンドオブ16に進出した。キアラ・グールド(PYF)は 7 点のライドで 2 位で勝ち上がった。

 

「早いスタートを切りたかったのですが、最初は本当に悪い波ばかりでした」とエロスタベは語った。「少し時間を取って、ただ座って待つだけだと自分に言い聞かせました。キアラが 7 ポイントを獲得したから、スコアリングのチャンスはきっと来るはずだと。8 ポイントのライドをゲットできてよかったです。そのおかげで、ソリッドなバックアップに集中できたから」

 

2023年から2024年にかけてチャレンジャー・シリーズで安定したパフォーマンスを見せたエロスターベは、チャンピオンシップ・ツアー(CT)のクオリファイを1位差で逃した。次点だったエロスターベは、2025年のCTのリプレースメントサーファーとして、最初の5戦に出場することになった。

 

「CTのワイルドカードは素晴らしい経験だったが、とても疲れました。だから、2 週間は家で休んで、家族と過ごして、より強くなって戻ってくることにしたんです。」

 

 

ティーア・ゼブロウスキー、地元選手を撃破、ラウンドオブ16進出

 

ティーア・ゼブロウスキー(FRA)WSL / Kody McGregor
ティーア・ゼブロウスキー(FRA)WSL / Kody McGregor

 

14 歳の天才サーファー、ティーア・ゼブロウスキー(FRA)が、この日の最初のヒートで、地元の人気選手サラ・バウム(RSA)を撃破した。

ゼブロウスキーはポケットでのパワフルなターンで 2 本の 6 ポイントライドを決め、バリートデビュー戦でラウンドオブ16進出を決めた。

バウムはソリッドなバックアップライドを見つけるのに苦労したが、若いタヒチアンはトリッキーなラインナップの中から最高の波を見極めて、CT ベテランのサリー・フィッツギボンズ(AUS)を制して勝利した。

 

「実はとても楽しかったんです」とゼブロウスキーは語った。「良い波はあまりなかったけど、1回リエントリーして2回の素晴らしいターンを決めることができました。サリーと同じヒートで戦えて本当に嬉しいです。彼女と一緒に海に入ることができてとても良かった。このイベントでまた彼女とサーフィンできることを願っています」

 

チャレンジャー・シリーズランキングトップのフランシスカ・ベセルコ(POR)はバリートでも快進撃を続け、トップコンテンダーのテレサ・ボンバロ(POR)、ヨランダ・ホプキンズ(POR)、ラウラ・ラウプ(BRA)も勝ち進んだ。

一方、都筑有夢路(JPN)、キラ・ピンカートン(USA)、イーデン・ウォーラ(USA)はバリートでの戦いを早々に終えた。

 

オニールが主催するバリート・プロのネクストコールは、現地時間で7月3日(木)午前9時15分(GMT+1)で、午前9時35分にスタートする予定だ。日本時間7月3日16時35分。

 

バリート・プロ・プレゼンテッド・バイ・オニール 女子ラウンドオブ16 マッチアップ:

HEAT 1:ティーア・ゼブロウスキー(FRA)vs. ソフィア・メディーナ(BRA

HEAT 2:アリッサ・スペンサー(USA)vs. サリー・フィッツギボンズ(AUS

HEAT 3:シエラ・カー(AUS)vs. キアラ・グールド(PYF

HEAT 4:ナディア・エロスタルベ(EUK)vs. テレサ・ボンバロ(POR

HEAT 5:ヨランダ・ホプキンズ(POR)vs. エウェレイウラ・ウォン(HAW

HEAT 6:タリア・スウィンダル(USA)vs. アナト・レリオール(WRL

HEAT 7:ソル・アギレ(PER)vs. フランシスカ・ベセルコ(POR

HEAT 8:ラウラ・ラウプ(BRA)vs. メイシー・キャラハン(AUS

 

がんばれ!日本!

 

女子ラウンドオブ32がスタートし、日本女子選手のH2池田美来、H3都築虹帆、H6都筑有夢路、H8野中美波が登場。

 

H2で池田美来は、ソフィア・メディーナ、ノア・クラップ、アリッサ・スペンサーと対戦。

 

池田美来 WSL / Pierre Tostee

 

ハイタイドで緩慢なセクションの多い中で、池田はスタートから果敢に波を掴み、3.93と3.50をスコアしてヒートをリード。

 

後半に入り、スペンサーがバックハンドのコンビネーションで5.83と4.43をスコアして逆転トップに。池田もトップスコアを4.20に塗り替える。

 

ヒート終盤にメディーナがパワフルなフォアハンドのレイバックスラッシュで6.23をスコアして2位にアップ。3位となった池田も5.07をスコアしてニード5.00まで追い上げるが、逆転ならず。惜しくもここで敗退となった。(17位)

 

都築虹帆 WSL / Pierre Tostee

 

 

H3では都築虹帆が、シエラ・カー、インディア・ロビンソン、テレッサ・ボンバロと対戦。ヒートはスタートから激しい展開となり、都築はリップを抉るような鋭いリエントリーをきめ5.00をスコア。

 

ボンバロはバックハンドで2ターンのコンビネーションでスコアを稼ぎ5.77と3.77でリード。シエラ・カーも4.77と3.50を揃えて2位のポジションを固める。

 

都築虹帆 WSL / Kody McGregor

 

都築は後半に入り2つのソリッドなターンで5.03をスコアして逆転トップに。直後にボンバロがバックアップを4.50まで上げて再びトップを奪い取る。

 

シエラ・カー WSL / Kody McGregor

 

しかし、ヒート終盤にシエラ・カーがエアリバースを決めて6.40をスコアして4位からトップへ。3位となった都築はニード5.25と追い込まれる。ヒート終盤は全く波が入らず、そのままタイムアップ。都築はここで敗退となった。(17位)

 

 

都筑有夢路  WSL / Pierre Tostee

 

H6では都筑有夢路が、キラ・ピンカートン、タリア・スウィンダル、エウェレイウラ・ウォンと対戦。都筑はクリティカルなフォアハンドターンで4.93 をスコア。バックアップ3.10をスコアして2位に付ける。

 

ヒート終盤に優先権の高かった都筑がピンカートンに妨害されて、逆転のチャンスを逃す。残り時間3分を切り、優先権を持ち、ニードスコアは3.83の都筑だったが逆転ならず。ここで敗退となった。

 

野中美波  WSL / Kody McGregor
野中美波  WSL / Kody McGregor

 

H8では野中美波が、フランシスカ・ヴェセルコ、ローラ・ラウプ、ジャニレ・ゴンザレス・エチャバリと対戦。ヒートはローラが6.50を4.97でバックアップしてリード。初戦優勝のフランシスカが2位につける。野中はスコアリングウェイブを待って最後に4.20 と3.87を続けてスコアするも2位に届かず。3位で惜しくもここで敗退となった。

 

 

日本はこれで女子は敗退。大原洋人だけとなりラウンドオブ32のH3でハワイの新鋭シオン・クロフォード、ブラジルのディヴィッド・シルバ、南アフリカ出身CTサーファーのマシュー・マクギリヴレイと対戦する。

 

今回も日本サーフィン連盟強化部からコーチや撮影・分析のためのカメラマンを派遣し、現場で指導を行う。映像を見る限りでも日本の選手たちがチーム一丸となり一致団結して試合に挑んでる様子か伺える。

 

がんばれ!日本!

 

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。