
公益社団法人日本サーフィン連盟(NSA)は3月25日、2024年度の強化指定選手ジュニア合宿において、未成年選手を含む複数名による飲酒および深夜外出が確認されたとして、関係者に対する処分を発表した。
今年1月に静波で行われた2024年度強化指定選手ジュニア合宿において、未成年選手を含む複数の選手による飲酒および深夜外出が発生。
日本サーフィン連盟は倫理委員会を設置し、事実関係の再確認と対応方針の策定を進め、選手男子5名、および当日参加した強化担当理事、強化委員長その他コーチ、スタッフ8名について処分を決定した。
処分対応は、5名の選手のうち、主導的に飲酒行為を進めた2名が1か月の競技会等参加停止処分および厳重注意、3名が厳重注意。役員・スタッフに関しては、強化担当理事、強化委員長が厳重注意。その他コーチ、スタッフ8名は注意という処分となった。
「強化指定選手としての合宿活動中における行為であり、事前に行動規範に基づき違反行為をしないよう注意を受けていたにもかかわらず違反したものであり、強化指定選手としての自覚を欠く行為である」と連盟は選手の処分理由にいて発表している。
また連盟は、再発防止策として、監督・コーチ・スタッフ等に対し、法令・規程等のコンプライアンス研修を定期的に実施。未成年選手に対し、飲酒・外出等の禁止事項を含むコンプライアンス研修を定期的に実施、スポンサー、選手の保護者・マネージャー等に対しも、コンプライアンス研修を実施するとした。
また本件の性質、対象選手の反省の程度、未成年であることを考慮し、選手の個人名および事案の詳細な公表は控えるとしている。
3月上旬に鴨川で行われた強化合宿に参加したジュニア選手に対してもコンプライアンス研修が行われていた。
合宿中には「サーフィンが上手いだけではなくて、一般のサーファーから尊敬されるようなサーファーになってほしい。ならなきゃいけない。陸でも尊敬されるような行動をしてください。」と酒井理事長からもジュニア選手に対して厳しい言葉がかけられていた。
サーフィンがオリンピック種目に採用され、東京大会とフランス大会が終了し、サーフィンは新しいフェーズに入った。
強化指定選手として選ばれた選手は、日本を代表するアスリートととしての自覚、それを支える連盟もその選手たちを見守る厳しい姿勢が求められている。