フランス領ポリネシア、チョープー – 2024年8月1日 タヒチにて行われているパリオリンピック・サーフィン競技は、コンディション不良のため2日間のレイデイが続いていたが、波は3-5フィートレンジまで落ち着き試合が再開。
大会4日目は、女子ラウンド3から再開され、H5では今回、悲願のオリンピックデビューを飾った日本の松田詩野が、スペインのナディア・エロスターベと対戦。この日のために全てを賭けて来た松田に期待がかかる。
しかし、松田詩野が練習を積んできたチューブになる波は入ってこなかった。
スローな展開となったヒートのオープニングライドは、ナディアがキャッチ。3.50をスコアしてヒートを開始した。
優先権を持って波を待つ松田は、ビッグセットを掴み、ダイナミックな2つターンを披露し2.67をスコア。
ナディアはトップスコアを4.77に塗り替え、ヒートスコアを8.27としてヒートをリード。松田は残り時間10分でニード5.60と追い込まれる。
優先権を持たない松田は、ミドルサイズの波を掴み、クリティカルなリエントリーを決めて3.17をスコア。ナディアはバックアップを3.57に塗り替えてリードを続ける。
そのままタイムアップとなり、松田詩野は惜しくもここで敗退となった。もう少し波がくれば松田のサーフィンが披露出来たはずだったが、自分の力を出し切れずに悔しい敗退となった。
しかし、初のオリンピックで9位となった松田詩野は、このオリンピックのために努力したことは決して無駄になることなく、彼女のサーフィン人生は素晴らしいものになるに違いない。
R3で世界チャンピオンのフィリッペ・トリードと対して、見事な勝利を収め、準々決勝進出を決めた稲葉玲王。
先輩サーファーの故・小川直久プロの意志を受け継いで大波にチャージする姿には、多くのパワーが感じられる。
稲葉玲王はH1でペルーのアロンソ・コレアと対戦。がんばれ!レオ!
女子のラウンド3
H1:キャロライン・マークス vs スーチー・ヤン
H2:タイラー・ライト vs アナト・レリオール
H3:ヴァヒネ・フィエロ vs ジョアン・ディフェイ
H4:カリッサ・ムーア vs サラ・バウム
H5:ナディア・エロスターベ vs 松田詩野 4:24-
H6:ケイトリン・シマーズ vs タティアナ・ウェストン-ウェブ
H7:ルアナ・シルバ vs タイナ・ヒンケル
H8:ブリサ・ヘネシー vs ヨランダ・ホプキンス
男子の準々決勝
H1:アロンソ・コレア vs 稲葉玲王 6:48-
H2:カウリ・ヴァースト vs ジョアン・ドゥル
H3:ガブリエル・メディーナ vs ジョアオ・チアンカ
H4:ジャック・ロビンソン vs イーサン・ユーイング