フランス領ポリネシア、チョープー – 2024年7月29日 フランス領ポリネシアの南太平洋に浮かぶタヒチ島で開催されている、サーフィンの2度目のオリンピック競技大会が本日もオン。
大会3日目は、男子ラウンド3から開始され、女子のラウンド3へと続いて行われる予定。スウェルは昨日から一気にサイズアップ。ただ朝のうちセットの数は少な目で、如何に待って最高のバレルをメイクするかが勝負の鍵を握る。
稲葉玲王は、H2で世界チャンピオンのフィリッペ・トリードと対戦。オープニングライドをつかんだのは稲葉。
待って待ってボトムから掘れ上がる爆弾セットに突っ込んでチューブの中に消えて行った。リーシュコードが切れてボードを流した稲葉はジェットスキーにサポートを受けて、再びラインナップへ。トリードはノーライドのまま。
稲葉は休む間も無くラインナップに戻ると再びビッグセットにチャージ。3.17と2.17をスコアしてヒートをリード。
トリードは後半に入り波を掴むがワイプアウトし、ボードが真っ二つに。トリードも急いでバックアップボードでパドルアウトするが残り時間は6分。
稲葉は再び物凄い波に笑いながらチャージ。吹き飛ばされるも、その勇敢な姿に鳥肌がたった。CT選手の中でもハワイのような大波が苦手とされているトリードにはプレッシャーのかかるコンディション。トリードは完全に腰が引けている。
残り2分で再び波に乗った稲葉は、綺麗にライドをコンプリート。バックアップを2.83まで上げた。最後にトリードは波に乗るがバレルにならず、ニード4.57をスコアできる波ではなく、稲葉が世界チャンピオンを下し、見事クオーターファイナル進出を決めた。
五十嵐カノアは、4:24からH5で世界チャンピオンのガブリエル・メディーナと対戦。
コナー・オレアリーは、6:12からH8でオーストラリアのイーサン・ユーイングと対戦する。
松田詩野は、9:12から H5でナディア・エロスターべと対戦する。