五十嵐カノアがタヒチのオープニングラウンドでエクセレントをスコアしてトップ通過。CT第6戦 SHISEIDOタヒチ・プロ開幕。

2024年5月25日(土) レイデーが続いていたワールド・サーフ・リーグ(WSL)2024チャンピオンシップ・ツアー(CT)第6戦「SHISEIDOタヒチ・プロ Presented by Outerknown」は、パリ五輪のサーフィン会場となる世界的に有名なチョープーの6~8フィートのコンディションで開幕。女子のオープニング・ラウンドからスタートし、男子のオープニング・ラウンド、女子のエリミネーション・ラウンドが行われた。

 

 

男子のオープニング・ラウンドの最終ヒートでは世界ランキング9位の五十嵐カノア(JPN)が、H8でルーキーのコール・ハウシュマン(USA)、親友のレオナルド・フィオルヴァンティ(ITA)と対戦。

 

五十嵐カノア  © WSL / Matt Dunbar
五十嵐カノア  © WSL / Matt Dunbar

 

カノアは、ヒート開始早々にビハインドピークからビッグバレルを捕え、ディープなポジションからプルイン。大きく口を開いたチューブの出口からスピッツアウトし、エクセレントの8.17をスコアしてヒートを開始した。

 

 

 

カノアはすぐにバックアップ4.67をそろえてトッポのポジションを固める。さらにそのバックアップを4.93に塗り替えて、見事1位でラウンドアップを決めた。

 

 

 

「今日は少しスローで難しいコンディションでしたけど、最初の8点の波がパーフェクトでクラシックなチョープーって感じでしたね。この3、4週間ぐらいはずっと練習してて、今日のコンディションも何百回も練習しているコンディションでした。このまま続けて次のラウンドに集中して頑張ります。ありがとうございます。」とカノアがコメントした。

 

「ラウンド1は凄く大切なヒートで、ミッドシーズンカットの前はラウンド1はウォーミングアップって感じだったけど、カットの後は凄く大切になって、ラウンド2(敗者復活戦)になるべく入らないように、1本目からちゃんと点数を出さなくてはならない感じだから。

ウォームアップなしって感じで1本目から突っ込んで良い点数を出すっていうのが今日の目標で、それをゲットしてラウンド3に向けて今日のことは忘れて、次のラウンドに集中するので応援よろしくお願いします。」

 

カノアはこのヒート勝利で世界ランキング6位までアップしている。

 

男子のオープニング・ラウンド、ヒート1では世界ランキング21位でパリ五輪サーフィン日本代表に内定しているコナー柄沢オレアリー(JPN)が、4位のイーサン・ユーイング(AUS)、13位のセス・モニーツ(HAW)と対戦。

 

 

ユーイングのヒート初勝利は、ルーキー・シーズンのチョープーでのもので、現在WSLファイナル5圏内にいるユーイングは、ここで結果を残せば、ワールド・タイトル・キャンペーンに大きく前進することが可能。

 

セス・モニーツ : © WSL / Ed Sloane

 

ユーイングとコナーは、チョープーではまだクオーターファイナルに進出しておらず、オリンピックに向けたエキサイティングな戦いとなるだろう。一方、モニーツはルーキーイヤーの2019年にタヒチで3位入賞を果たし、そのポテンシャルを見せつけたが、それ以来、この会場での成功は再現できていない。

 

イーサン・ユーイング: © WSL / Ed Sloane
コナー・オレアリー: © WSL / Ed Sloane

 

ヒートは、そんなモニーツが先制攻撃を仕掛けてヒートをリード。コナーはディープなポジションから攻めるが潰されてバレルをメイクできず、スコアを伸ばせず2位。バックアップを探していたユーイングは、3位を強いられるも、ヒート終盤に大逆転でトップへ。3位となったコナーは敗者復活戦へと回った。コナーはH5でジェイク・マーシャルと対戦する。頑張れ!コナー!

 

 

オフィシャルサイト:

SHISEIDO Tahiti Pro

Presented By Outerknown

Teahupoʻo, Tahiti, French Polynesia