チョープー、タヒチ、フレンチ・ポリネシア(2024年5月21日火曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2024チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第6戦、SHISEIDOタヒチ・プロ Presented by Outerknownを前に、世界最高峰のサーファーたちがチョープーに到着した。
このイベントは、現地時間で明日2024年5月22日(水)から5月31日(金)までコンペティション・ウィンドウで行われ、WSLコミッショナーズ・オフィスがベスト・コンディションの日を選んでイベントを開催する。
現地時間の 2024年5月22日7時 は、
日本時間の 2024年5月23日2時(深夜)です。
CTコンペティターは、2024年のワールド・タイトルを争うWSLファイナル5入りを目指し、世界で最もクリティカルなウェイブに挑む。
チョープーのヘビーウォーター・ブレイクでは、CTの女子トップ10と男子トップ22が、手強いワイルドカードたちとともにその実力を試される。この大会は、7月下旬に行われる今年のオリンピックの前哨戦でもある。
ランキング上位陣はチョープーでの勝利でポジションアップを狙う
カリフォルニアのデュオ、ケイトリン・シマーズ(USA)とグリフィン・コラピント(USA)は、ランキングのリードを広げ、WSLファイナル5進出を決めようとSHISEIDOタヒチ・プロに臨む。
両選手とも初のWSLワールド・タイトルを目指しており、ミッドカット後の最初のイベントで究極の試練に挑むことになる。7月にこの地で開催されるオリンピックにアメリカ代表として出場する2人にとって、チョープーでの初優勝を目指すこの1週間はチャンスに満ちている。
「この場所とパイプラインは、自分が多くの時間と労力を費やして学んだ2つの波です。」とコラピントが言った。
「このコンテストには本当に興奮しています。シーズン半ばで世界ランキング1位に甘んじていますが、アクセルから足を離すことは出来ません。ジョン(・フローレンス)とジャック(・ロビンソン)が僕のすぐ後ろに迫ってきているので、トップの座をキープするためには、このコンテストで勝たなければならないと思っています。オリンピックを目前に控えているので、最高の準備をしたいです。金メダルを目指してね」。
今年初めのパイプラインで歴史的な優勝を飾った18歳のケイトリン・シマーズは、再びハードルを上げ、バックハンドでヘビーなチューブ・ライデイxングで彼女の実力を見せつけることに興奮している。このアメリカ人選手は、昨年のこの大会でスコア2位を獲得しており、その成績を上回るべく調子を上げている。
「ここでのイベントはクールです」とシマーズは語った。「とても楽しい波だし、パーフェクトだし、戦うのは、ただサーフィンをするのとは違う。チョープーには怖いところがたくさんあります。まず、波自体が恐ろしい。間違いなく心臓がバクバクするんです。
それからリーフですね。波の中にリーフが見えるほど水が澄んでいて、それもとても怖い。恐ろしくて美しい。見ているだけでもすごいけど、波に乗ったときの眺めは最高です。
バレルが大好きで、このイベントで勝つためにはバレルをゲットする必要があるんです。オリンピックも楽しみにしています。サーフィンは個人的なものだから、他の人のためにチームで戦うのはクールな経験になると思っています」。
2024年のオリンピックに向け、世界チャンピオンがタヒチのタイトルを狙う
今大会では、5度のWSLチャンピオンであるカリッサ・ムーア(HAW)が、2度目のオリンピック出場で、2度目の金メダル獲得に向け、2024年の唯一の試合出場を果たす。
ムーアは、ヘビーウォーター・ウェイブでの腕前で知られているがこの大会では、まだクオーターファイナルを突破したことがない。1月のパイプ以来のジャージ姿となるムーアは、注目の選手となるだろう。彼女はオープニング・ラウンドのヒート3でジョアン・ディフェイ(フランス)とベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)と対戦する。
「SHISEIDOタヒチ・プロにワイルドカードで出場できるなんて、本当に素晴らしいギフトです」とムーアは語った。
「オリンピックを前にして、もう一度、集中力を高め、競技モードに戻ることができる素晴らしい機会です。ここで学び、自分をプッシュし、心地よく、いい気分で大会に臨みたいですね。
チョープーは、今までサーフィンをした中で最も恐ろしい波のひとつ。技術も努力も必要だし、そこでは、怪我をする可能性もあるし、人生最高の波を手に入れる可能性もあります。
それは美しく獣のようです。それが完全に整って、ここで大きな結果を出すことは、とても意味のあることなのです。それはオリンピックに向けて大きな自信になります」。
2度のWSLチャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、あらゆるコンディションでこの場所での際立った存在だが、10年近くこの場所で戦ってきて、まだ決定的な勝利を手にしていない。
フローレンスは最近、第一子の誕生という人生の大きな節目を迎えており、タヒチでの勝利は彼と彼の若い家族にとって、より大きな意味を持つだろう。
「タヒチは特別な場所だ。ここに来れば、それを感じることができる」とフローレンスは言った。「特別な場所で、メロウで、パワフルで、ここの人たちは自分たちの場所を愛している。パーフェクト・ウェイブ、澄んだ水、振り返れば渓谷が広がる、世界で最も美しい場所のひとつだ。
子供の頃からここに来ているし、大好きな場所のひとつ。ここタヒチでオリンピックのサーフィンが開催されることは、人々のサーフィンに対する見方を変えることになると思う。もし波が大きくても、サーフィンを知らなくても、サーフィンを見て驚くだろう」。
チョープーで誰よりも成功を収めている11度の世界チャンピオン、ケリー・スレーター(USA)は、今大会ワイルドカードとして参加する。ファイナルに進出した7戦で5勝しているスレーターは、波との独自な関係を持っている。
競技者としてのキャリアをスローダウンさせることに言及している今、スレーターは「エンド・オブ・ザ・ロード」での歴史的な戦いに、おとぎ話のような幕引きを目指す。
ミヒマナ・ブレイがトライアルを制し、ヴァヒネ・フィエロと出場。
週末、タヒチの注目選手、ミヒマナ・ブレイ(PYF)がタヒチ・トライアルでチョープーのスペシャリスト選手を抑えて優勝し、本戦出場を決めた。ブレイはオープニング・ラウンドでグリフィン・コラピント(USA)とイタロ・フェレイラ(BRA)と対戦する。
また女子CT選手にとって大きな脅威となる選手、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)がワイルドカードで出場。
彼女のホームブレイクでのチャンピオンシップレベルでは、わずかな出場回数、地球上で最もヘビーな波のひとつであるこの場所で、彼女はまだその実力を発揮できていない。有望な予報と世界中が注目する中、フィエロは今週ホームで開催されるCTでオリンピックを前に最高級の一発を放ちたいと意気込んでいる。
「この大会にワイルドカードで出場できることになり、とても興奮しています。」とフィエロは語った。「世界最高峰の選手たちと戦えるだけでなく、ずっと優勝することを夢見てきたイベントであり、オリンピックへのパーフェクトな準備になるでしょう。
WSLが女子をヘビー・コンディションに投入するようになってから、上の世代も下の世代も大きな波でプッシュし合っているのを見るのは素晴らしい。本当にモチベーションが高いです。
オリンピックがここにあると知ったとき、予選を通過しなければならないというプレッシャーがありました。でも、出場が決まってからは、ホッとしたし、夢が叶いました。
大舞台でのショーは素晴らしいものになるでしょうし、サーフィンの本当の姿や、必要なもの、たくさんのトレーニング、たくさんのコミットメントについて、人々の見方が変わるかもしれません」。
詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。
SHISEIDO Tahiti Pro Presented by Outerknown 女子オープニングラウンドのマッチアップ
HEAT 1:ブリサ・ヘネシー(CRC)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
HEAT 2:ケイトリン・シマーズ(USA)、タイラー・ライト(AUS)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)
HEAT 3: ジョアン・ディフェイ(FRA)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)、カリッサ・ムーア(HAW)
HEAT 4:モリー・ピックラム(AUS)、キャロライン・マークス(USA)、ソイヤー・リンドブラッド(USA)
SHISEIDO Tahiti Pro Presented by Outerknown男子オープニング・ラウンドのマッチアップ:
HEAT 1:イーサン・ユーイング(AUS)、セス・モニーツ(HAW)、コナー・オレアリー(JPN)
HEAT 2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、和井田リオ(IDN)、ヤゴ・ドラ(BRA)
HEAT 3: ジャック・ロビンソン(AUS)、ラムジ・ブーカイム(MOR)、ケリー・スレーター(USA)
HEAT 4:グリフィン・コラピント(USA)、イタロ・フェレイラ(BRA)、ミヒマナ・ブレイ(PYF)
HEAT 5:ジョーディ・スミス(RSA)、クロスビー・コラピント(USA)、マシュー・マクギルブレイ(RSA)
HEAT 6:ジェイク・マーシャル(USA)、イマイカラニ・デヴォルト(HAW)、ガブリエル・メディーナ(BRA)
HEAT 7:バロン・マミヤ(HAW)、リアム・オブライエン(AUS)、ライアン・カリナン(AUS)
HEAT 8:コール・ハウシュマン(USA)、五十嵐カノア(JPN)、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)
ライブ中継を見る
SHISEIDO Tahiti Pro Presented by Outerknown大会期間は5月22日(水)に開幕し、2024年5月31日(金)に閉幕する。大会の模様はWorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリで生中継される。