都筑有夢路、脇田紗良、野中美波、都築虹帆、大原洋人、大音凛太、安室丈がベスト4進出

フィリピン、バレアー、サバン・ビーチ(2024年2月2日金曜日)

ワールド・サーフ・リーグ(WSL)アジア・パシフィック(APAC)によるアジア・リージョンのフィリピン・レッグ第2戦となるバレアー・インターナショナル・プロ大会2日目は、QS3000の男女ラウンドオブ16とクオーターファイナルまでが行われ、早くも男女ともセミファイナルを戦うベスト4が決まった。

 

同時開催のロングボード・クオリファイ・シリーズ(LQS)は今日も行われなかった。

 

 

ラウンドオブ16からクオーターファイナルへ勝ち上がったのは、大音凛太、加藤翔平、大原洋人、安室丈、伊東李安琉の5名。女子は、中塩佳那、都築虹帆、井上楓、脇田紗良、都筑有夢路、野中美波、佐藤李の7名。

 

大音凛太

 

QFヒート1で大音凛太は、バックハンドで8ポイントのエクセレントをマークし、最後にはバックアップ5.75をスコア。ローカル・レジェンドのフィルマー・アリパヨを下してセミファイナルへ勝ち上がった。現在アジアQSランク2位の大音は前回のラウニオンに続き2試合連続のセミファイナル進出だ。

 

大原洋人
大原洋人 WSL / Abdel Elecho
加藤翔平 WSL / Abdel Elecho

 

QFヒート2では加藤翔平と大原洋人が対戦。スタートから大原が 7.25をフロントハンドのコンビネーション・サーフィンでスコア。最後に2本目の7.55で勢いのある加藤を止めて、セミファイナル進出を決めた。

 

「今まで何度もそういう状況に陥ったことがあります」と大原。「ヒートの最初に彼が6.90を出したので、自分には7が2つ、もしくは7と6とか、そういうハイスコアが必要だと思っていました。自分のプランではレフトに行くつもりだったけど、彼がスコアを出した瞬間に、ああ、スコアを出すためにエアーをすればいいんだと思ったんです。」

 

安室丈
安室丈 WSL / Abdel Elecho
ケトゥ・アグス WSL / Abdel Elecho
伊東李安琉  WSL / Abdel Elecho

 

ヒート 3で安室丈はオニー・アンワーが対戦。ヒートはスタートから安室が6.50 と5.50を続けてスコアして圧勝。しかしヒート4では伊東李安琉が、アジアQSランク8位のケトゥ・アグスが対戦し、惜しくも敗退となった。

 

都築虹帆
都築虹帆 WSL / Abdel Elecho
中塩佳那 WSL / Abdel Elecho

 

女子のクオーターファイナル・ヒート1では、中塩佳那と都筑虹帆が対戦。前回のラウニオンで優勝して勢いのあるアジアQSランク3位の中塩佳那がヒートを終始リード。しかしヒート終盤に、アジアQSランク4位の都築虹帆がバックハンドでエクセレントの8.00をスコアして大逆転で勝利を収めた。

 

脇田紗良
脇田紗良 WSL / Abdel Elecho
井上 楓 WSL / Abdel Elecho

 

スローなヒートとなったQFヒート2ではアジアQSランク1位の脇田紗良と井上 楓が対戦して、脇田が圧倒。ラウンドオブ16のヒートでは、脇田紗良(JPN)がスピードとスムースなフローを見いだし、女子の部で初のエクセレントスコアとなる8.00をマークしていた。

 

脇田と松岡亜音(JPN)は、それぞれランキング1位と2位をキープ。松岡はバレアーを欠場しているが、脇田はセミファイナル進出。都築虹帆(JPN)はクオーターファイナルで現在3位の中塩佳那(JPN)を破って、ランキングを上げる大きなチャンスとなっている。

 

都筑有夢路 WSL / Abdel Elecho

 

ヒート3は、ラウンドオブ16でも今大会の女子ベストの8.75 と 7.00という高得点をたたき出した都筑有夢路がカミーユ・スパカロテラと対戦。QFでも7.75を含むハイスコアを叩き出し、カミーユをコンビネーションに追い込んで圧勝。

 

都筑有夢路(JPN)は今シーズン4大会連続でファイナルズデイに進出する強さを見せている。今大会で最も高いヒートトータル15.75(20点満点)を記録した都筑は、バレアーでのキャンペーンを開始するや否や、その存在感をアピールした。

 

この日ベスト・ウェイブとなったアウトサイド・セクションで、縦に力強いバックハンドの2ターン・コンボを見せた都筑は、インサイドでのパワフルなフィニッシュにつなげ、8.75(10点満点)をマーク。

元WSLワールド・ジュニア・チャンピオン、CTリプレイスメント・サーファー、そしてオリンピック銅メダリストである彼女は、これまでの成功が、パフォーマンスを続けるプレッシャーとなっていると語った。

 

都筑有夢路

 

「とにかくキープビジーを心がけました。CTに出場できたことは私にとって本当に素晴らしい経験でした。でも今は時々、それがプレッシャーのようにも感じてすごく緊張します。でも笑顔を絶やさないようにしています。とてもハードなワークですが、この感覚が好きなんです。ポイントのことは気にせず、ただサーフィンを楽しもうと思っています」。

 

野中美波

本日のラストヒートとなったQFヒート4では、野中美波と佐藤 李が対戦。野中は得意のバックハンドでコンビネーション・サーフィンを披露し、8.00をスコア。バックアップを4.75として佐藤を下して、セミファイナルへ勝ち上がった。

女子QSセミファイナル

男子QSセミファイナル

明日の大会3日目は現地時間7時コール。日本時間8時コール。

 

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

 オフィシャルサイト:Baler International Pro

オフィシャルサイト:Baler International Pro LQS