JPSA ショートボード第5戦「さわかみ日向プロ」とシニアプロ第3戦「あくがれシニアプロ日向」はDAY -2。本日のスケジュール。昨日、順延となった「あくがれシニアプロ日向」の決勝までと女子はR-1まで行い、男子はR-2からR-3までを行うとコールされた。試合は7時からスタート。
会場の天気は晴れ。朝は気温が下がって、肌寒い。風はサイドオフで波はヒザ。潮が上げに向かう9時過ぎには、サイズも若干アップのモモコシ。面も整って、昨日よりは技数もい入るコンディション。
まずはシニアから。決勝に進んだのは牛越峰統、進藤晃、杉本浩、東川泰明。セミファイナルまでの試合を見る限り、波の選択、技の掛け方など、それぞれの持ち味を出していて、誰が勝ってもおかしくない決勝となった。
しかし、その均衡を破ったのは、進藤晃。まだ朝の波がソフトな中、今まで入っていなかった大きなセットをつかむと、迷わず当て込んでフルスロットルで駆け抜けた。これに何とエクセレントの8.00ポイントがついて、試合序盤で優勢に。
牛越は左から右に移動、数を乗ってチャンスを伺えば、杉本も今までの勝負強さを発揮して、ポイントを重ねる。東川は波の選択に迷いなく、キレイなリエントリーを連発。5点ライドを2本揃えるも、進藤はバックアップの3.55ポイントで、トータル11.55ポイントとしてそのまま試合は終了。これで昨年に続き、今大会の2連覇を達成した。おめでとう!
その優勝した進藤はランキング5位で2,440ポイント。優勝の2,000ポイントを足すと4,440ポイントに。牛越は3位だったものの1,440ポイントを獲得し、トータル4,720ポイントとしてトップを維持。2023年度のシニアツアーのグランドチャンピオンは牛越峰統に決定となった。おめでとう!
続いて、女子。ローカルAMシードには清水心春。同じく宮崎の渡辺愛、畑ハイネを相手に何と1位通過。僅差の戦いで合ったものの、プロ相手にこの結果は立派。明日のトップシードが登場するR -2を勝ち上がれば、プロ公認がもらえる。明日もこの調子で頑張って。
その他のヒートでは丸山千朝、鈴木莉珠、芳田花瑚がトータル10点超え。丸山、鈴木ともキレたサーフィンを魅せて、余裕のラウンドアップ。特に宮崎の芳田は7.17、4.67でトータル11.84ポイント。これが女子のシングル、トータルともハイエスト。好調をアピールした形で明日へつないだ。
男子はまずはグラチャン争いについて。R-3を勝ち上がったのは、1位 西慶司郎、2位 塚本勇太、6位 加藤翔平、7位 古川海夕、8位 西優司 、9位 増田来希らがR-4へ進出。
ここでの予想だが、もし西慶司郎が明日のR-4で敗退した場合、1,000点が加算で5.800点で終了。
各選手の現在のランキングから一番低いポイントを削って計算すると、優勝して2,000ポイントを獲得しても、西慶司郎の5,800ポイントを超えられない。
唯一、チャンスがあるのは6位 加藤翔平のみ。優勝すれば3,840+2,000=5.840ポイントとなり、西慶司郎を40ポイント上回る。
こう考えると、西はR-4を勝ち上がれば、グラチャン決定。もし、敗退しても、加藤翔平が途中で敗退した時点で、グラチャンが確定となる。ただ、今日の演技を見る限り、そんな心配は要らなそうだ。
R-2、R-3でただ一人、トータル14点超え。R-2ではスピード、パワフルな演技でエクセレントの8.25ポイント。トータルも14.25ポイントとして、今日のハイエストを独占。この仕上がり具合なら自力でグラチャンを獲得するだろう。
また、ローカルAMシードの平坂光遵の結果。ヒート1で西慶司郎、松下諒大を相手に善戦するもあと一歩及ばず、ここで敗退。プロ公認はお預けとなった。
そして、R-2 H-4の齋藤祐太朗はこのラウンドを勝ち上がり、2023年ショートボードのルーキーオブザイヤーを獲得。おめでとう!
明日の25日のDAY-3。選手集合は6:30AM。明日で優勝者、今年のグランドチャンピオンも決まる。ライブはAbemaから。 https://abema.app/Vs7j
「あくがれシニアプロ日向」
優勝:進藤晃 (2,000pts, ¥200,000)
2位:東川泰明(1,720pts, ¥150,000)
3位:牛越峰統(1,440pts, ¥100,000)
4位:杉本浩 (1,360pts, ¥ 50,000)
「あくがれシニアプロ日向」プレゼンター:(株)あくがれ蒸留所 山本豊文 氏、DEAR SURF 海野士 氏、田中樹コンテストディレクター
2023年シニアツアー
グランドチャンピオン:牛越峰統
JPSAグランドチャンピオン プレゼンター:
さわかみグループ代表 澤上 龍 氏
2023年ショートボードツアー
ルーキーオブザイヤー:齋藤祐太朗
進藤晃が自らシェイプしたボードであくがれ日向プロ2連覇。
「始まって直ぐに、あのセットが来たんで、ラッキーといえばラッキーなんですけど。その中でも技ができて、エクセレントが出せて本当に良かったと思います。最近自分でシェイプを始めてて、ハイパフォーマンスではなくて、ちょっと丸い板を作っていて、ちょうど今回の波に合っていたので使いました。
フィンもツインフィンなんですけど、レトロじゃなくて、パフォーマンス系のセッティングになってまして、このような波に合うボードです。しかも巻きがオールカーボンで、グラッシングしています。自分の削った板で勝ててうれしいです。
潮の満ち干きでコンディションも凄く変わるので、前のヒートもしっかり見て、その変化を見ながら絶対ここだなって、最初の波を待っていた場所に波が来たって感じでした。
2連覇を決めた日向については「日向は何度も何度も来ていて、波は大好きですし、サイズが小さくても形はいいし、大好きなポイントですね。」
牛越峰統が、JPSAシニア・グランドチャンピオンを獲得。
グラチャンをとった今の気持ち「そうですね。結果、獲らせていただいたんですけど、周りのメンバーとか色々な方に『内容が悪いよ、内容が!』って言われているので、そいうところが愛情こもっていてうれしいなと思います。笑。現役時代から試合から遠ざかっていて、12年目にしてゼッケンを着たのが3年前かな。
それから常に頭のどこかに、いつかゼッケンを着るぞというのがあったんで、全開で生きたというよりは、少し止めながら自分の体調をキープしながら、そんな考えをしたんで、正直疲れましたね。
ファイナルまでもつれ込んだグラチャン争い
「杉本さんは自分よりも先輩ですし、いろんな意味で体力とか大変だという中で、やっぱりあれだけのバックボーンとか地元の応援とか有って来てんのかなって、対等なイメージを自分も持っていたんで、本気で行ったし、相手に不足はなかったし、そんな戦いでした。」
新島での優勝と盟友・小川直久への想い
「あの時から今日まで、皆んなの想いは、天からの声というか天からの波っていうんですかね。今大会に出ている全ての選手に直久(小川)の想いがあると思うので、皆んなで今年しっかりやって試合を無事に終わらせたいですね。
新島は自分の大好きな場所なので、あの時は自分的にも神がかっていたなと、その神とは小川直久という自分の盟友のですね。同期を共にしたナオが押してくれた試合だったなと思います。
今後、どのようなシニアになっていくか分からないですけど。今はとにかく最前線でプロだった選手が出てますけど、もっと幅広い方が元プロサーファーと戦えるフィールドなんかができたら面白いんじゃないかと思っています。」
淡々とひとつずつやっていけば、自ずと手に入るもの。西慶司郎、グラチャンに王手。
「あまり気にしてないですね。グラチャンとかは。笑」とラウンド2を圧倒的な強さで勝ち上がった西慶司郎が言った。「自分のやることを淡々とひとつずつやっていけば、自ずと手に入るものかなと思っています。」
「3回目になってくるんで、この環境とか緊張感にも慣れてくるんで、普通な感じになってきますね。最終戦はグラチャン争いみたいな感じになってきたんで。
去年は追いかける立場で、一昨年は逃げ切るだけっていう、今と同じ状況で。こう最終戦に来た時に自分が逃げ切る立場だと気持ちも楽で、自分のやることをひたすら突っ走ればいいかなっていう感じです。
大先輩(前のヒートでシニアのグラチャンを決めた牛越峰統)からのパワーは絶大でしたね。海入る前に『良いバトンを繋げられるように頑張るからな』って言ってくれていたんで。ちゃんと繋がったんで、あとは走りきるしかないって感じですね。」
楽しむことを忘れずに絶対優勝を取りに行きたい。サーフボードをチェンジした鈴木仁
「波も昨日より出てきて、ボードも昨日の夕方からチェンジして、今日の朝は思ったよりも波が上がってなかったんで迷ったんですが、自分のヒートの頃まで波も変わってきたんで、迷いなくボードもチョイスして、完璧に狙っていた波が、来てくれたので良かったです。」
「ボードもチェンジしたので、スコアもどんな感じで付いてくるのかなと思ったら、予想より良いスコアが出てくれたので、このまま落ち着いて狙っている波さえ乗ればという感じでした。」
「昨日はEPSという軽い素材のボードを乗っていたんですけど、今日はPUでオールラウンドで使うようなボードをチョイスしてて、自分は普段から小波でも、EPSは乗らずに頭半ダブルでもPUのオールラウンドで乗っています」
「小波で意識するのは、とにかくスピードで、スピードを落とさないだけでなく、スピードをつけるように。つけるために走っちゃうと、パワーポジション抜けちゃったり、良いセクション抜けちゃうので、瞬時に判断して、どこでスピードつけて、どこでボトムを取るかということを何時もイメージしてやっています。」
自分の目標を達成することに集中して明日も行きたい。加藤翔平
「自分の中では5点ぐらいかなと思っていたんですけど。バックアップが3.5だったんで、とりあえずそれは塗り替えたいなという気持ちだったんで、6点出た時は本当ホッとしました。
西慶司郎とのグランドチャンピオン争いについて「グラチャン争いが、二人に絞られていることは知りませんでした。グランドチャンピオンは凄く思いはあるんですけど、自分の中で決めていた目標というのは、マンオンマンのところまで勝ちたいという思いが強かったので。
グランドチャンピオンもそうなんでけど、まずは自分の目標に集中して勝ちたいなっていう思いです。だから、ここで自分が負けたら西選手のグラチャンが決まるとかの意識とかもなかったです。先見過ぎちゃうと負けちゃうところがあるんで、自分の目標を達成することに集中して明日も行きたいとと思います。」
ラウンド3、勝てる気がしてました。優勝のイメージはできてます。森友二
「試合に出ながら選手のコーチとかもさせてもらっていて、サポートする側と出る側で、器用にできない部分もあったんですけど、最近やっと慣れてきたというか、コーチすることで学ばせてもらっていることとかも多くて。ありがたいことです。今回は太田絢ちゃんで、一緒に勝ち上がって行けたら良いですね。
ラウンド3、勝てる気がしてました。試合前に波を見てて、その前のヒートも見てて、あのレギュラーでやることも、あーこれすれば出るなとか思ってたら、それドンピシャで。
優勝目指してやることをやって勝ち進んでいきたいなと思っています。優勝のイメージはできてます。いつも色んな人達に支えられて今ここに立つことができているので、楽しいところ感動を見せたいです。」
●ヒート表
プロ本戦
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