千葉県鴨川市マルキポイントで開催中の JPSA ショートボード第4戦「ムラサキ鴨川プロ supported by 秀吉内装」はDAY-2。会場は朝は曇りで午後になると晴れ間が出る天候。風は無風からオフ。晴れになるとサイドオンの風が強く吹く。ウネリの向きも少し変わって、波は朝の時点でムネカタ。
満潮で少しスローダウンするものの、引きに転じて波数も入る。ワイドながらキレた波を選べば、十分演技ができるコンディション。本日は男子がR-3からR-5まで。女子はR-3まで行い、男女ともベスト8が出揃った。
そのベスト8は、男子が古川海夕、小嶋海生、松永大輝、野呂海利、川俣海徳、増田来希、西慶司郎、鈴木一歩。女子は川合美乃里、中塩佳那、松永莉奈、江口彩花、池田美来、宮坂麻衣子、庄司莉花、松野杏莉という顔ぶれ。
これまでの結果でランキング争いを見てみると、男子は上位10人のうち勝ち残ったのは、3位の西慶司郎のみ。女子の上位10人をを見てみると、1位 川合美乃里、2位 宮坂麻衣子、5位 松野杏莉、7位 江口彩花の4人という結果。
男子のグラチャン争いは混戦模様という中で、頭一つ抜け出せるのは西慶司郎のみ。西は1戦スキップしていることもあり、この千葉鴨川と宮崎日向のポイントがそのまま反映される。ここは何とか優勝して最終戦に向け、優位に進めたいところだろう。
しかし、松永大輝がスケールの大きなサーフィンを見せる中、古川海夕、増田来希がアグレッシブな攻めで調子を上げつつある。また小嶋、野呂、川俣、鈴木もそれぞれスタイルがあり、侮れない。明日のクォーターファイナルはマンオンマンとなることで、ここは面白い展開となるだろう。
女子は川合美乃里、宮坂麻衣子の2人に松野杏莉がどこまで追いつけるか。今日の試合を見ている限りでは川合と宮坂の2強は手強い相手となるだけに、こちらもヒート組が大事となってくる。女子はR-4で4人ヒート。セミファイナルからマンオンマンとなることから、このR-4を勝ち上がることが必須。
さて、トップシードが登場したR-3で気を吐いたのが、大場玲遥。次のR-4で敗退してしまうものの、今日の最初のヒートでキレキレのサーフィンを披露し、7.00、5.5でトータル12.50ポイント。これが今日の男子のトータルハイエスト。シングルハイエストは古川海夕が7.75ポイント。
しかし、そのスコアも女子のR-3で、中塩佳那が塗り替える展開に。昨年のJPSAツアー全戦優勝でグランドチャンピオンとなった実績を思い出させる、無双の強さで5.75、7.25で13.00ポイントを叩き出した。
ところが、次のヒートで池田美来が覚醒。エクセレントの8.25にバックアップが5.50でトータル 13.75ポイントと、これが今日の試合全ての中でのハイエストとなった。
ジャッジが何を求めているのか、今大会では普通に綺麗に当てるだけのサーフィンでは点が出ない。どれだけリスクを負って攻められるか。またアグレッシブに多彩な技で演技を構成できるか。宮坂麻衣子が見せたレイバックもその一つ。そこが今大会の鍵となるだろう。
明日は大会最終日。選手集合は朝7時で、女子のR-4からスタートの予定。誰が優勝するのか。その演技にも注目だ。
ライブはAbemaから。 https://abema.tv/channels/world-sports-4/slots/9EQi3F3nqNJE9d
男子ランキングの1位塚本勇太、2位の平原颯馬が揃って敗れるという波乱。やはり、ここで勝たなければというプレッシャーがあったのか。また朝は見事なエアーマニューバーを披露して勝ち上がった大野修聖。ラウンド5まで勝ち進んだが、本日の最終ヒートで姿を消した。
古川 海夕
「最初は本当に波が分からなくて、5分だけ待ってみようかなって思ったら、すぐ波が来てくれて、これは良い波だなってわかったんで乗れました。今回は3ラウンド目なんですが、最初の2回はオフショアで面が綺麗だったんで、波選びが簡単だったんですけど、今回のヒートはオンショアになって、どれが良いか、あまりわからなくて沢山波に乗ろうと思っていました。」
松永 大輝
「最初から4.5が出せて、次にもう1本欲しかったんですけど、なかなか波見つけられなく。右側の張っているレフトを狙っていて、たまたま来たって感じでした。茨城の後、しっかり良い波を掴んで乗ればスコアできるって自信がついてきました。ウエイトトレーニングも自信につながっていて、サーフィンに粘りが出てきたと思います。今シーズンの目標はトップ10入り、今回はクオーターを勝ち上がりたいです。」
川俣 海徳
「良い波に乗れて良かったです。自分は左奥のポイントが好きなんですけど、朝は割れていたんですが、最後のヒートは右側の方にシフトしてきて。北泉の試合(優勝)で結構自信がついたので、今回も乗ればいけるかなという気持ちで挑みたいと思います。
西 慶司郎
「このまま行くと弟(西優司)とグラチャン争いになるんで。それは確実に負けられないです。」毎回髪色を変えて気合を入れてくるケイジロウ。今回の青という色を選んだ理由に聞かれると、ただ単に店に在庫がなかっただけと告白。赤を探しに行ったが、ピンクしかなかったから今回は青にしたとのこと。
小嶋 海生
野呂 海利
増田 来希
鈴木一歩
川合 美乃里
「最初は、めっちゃ焦りました。なんで波来ないんだって。5点出して少し安心はしたんですけど、トップ通過するぐらいじゃないとダメだって思っていました。去年の鴨川は1コケして、4戦目にして動き出す試合なので、今回良いところまで行って、このまま1位で宮崎に行けたらなって思っています。」
8.25のエクセレントをスコアした池田 美来
「最初から波乗ろうと決めてたんです。波の来る方向がバラバラで、難しかったんですけど、しっかり点数出せて良かったです。コンディションはちょっと難しいです。所々流れも入っていて、どこで割るか分かんないみたいな。そんな感じなんですけど。でも形の良い波は来てました。」
中塩 佳那
「去年やれることはやりきったと思っているんで、JPSAでグラチャンを狙うというよりは、QSにフォーカスして頑張りたいなって思っていたので、JPSAの結果は気にせずにやっています。あとJPSAで出来ることは10ポイントを出すことぐらいなので、楽しみながら次のラウンドも楽しみたいです。」
宮坂 麻衣子
「見てるうちに、風なのかカレントなのか分からないですけど、三角形の波になってきたので、これは一杯乗るしかないなって。最初手前の方で待ってて、沖で待ってないで、1本1本乗れたのが良かったのかなって思います。太ももの前の靭帯?筋肉みたいなのを痛めてて。ピラティスの先生に診てもらいながら、トレーニングをいつも以上にやっていたので、サーフィンも良くなってきたように感じられました。」
松永 莉奈
庄司 莉花
江口 彩花
松野 杏莉
ムラサキ鴨川プロ supported by 秀吉内装<ショートボード 男子>
ムラサキ鴨川プロ supported by 秀吉内装<ショートボード 女子>
●ヒート表
プロ本戦
※波のコンディションや進行状況により変更されることがあります。大会当日は随時、会場インフォメーションを確認してください。
10月6日(金) DAY3
AM7:00 選手集合
WOMENS R4 H1~H2
MENS QF H1~H4
WOMENS SF H1~H2
MENS SF H1~H2
WOMENS FINAL
MENS FINAL
▼ABEMA LIVE 配信
■10/4 (水) 大会1日目
https://abema.tv/channels/world-sports-4/slots/D45aW3SmotZJF1
■10/5 (木) 大会2日目
https://abema.tv/channels/world-sports-4/slots/9EQi49TuK773Ew
■10/6 (金) 大会3日目
https://abema.tv/channels/world-sports-4/slots/9EQi3F3nqNJE9d
■10/7 (土) 予備日
https://abema.tv/channels/world-sports-4/slots/D45aYAzaXmbfmZ