リベイラ・デ・イーリャス、エリセイラ/ポルトガル(2023年9月26日火曜日)ポルトガルのエリセイラで10月1日から8日まで、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ「EDPヴィスラ・エリセイラ・プロ」が開催される。
2023年チャレンジャーシリーズ第5戦として開催されるこのイベントは、今年残り2戦となったチャンピオンシップツアー(CT)クオリファイを目指すサーファー達にとって、また自分のポジションを固めようとするサーファー達にとっても非常に重要なイベントとなる。
現地時間の 2023年10月1日7時30分は、日本時間の 2023年10月1日15時30分 。
チャレンジャーシリーズは、CTのミッドシーズン・カット後の5月にオーストラリアでスタートし、ゴールドコーストとシドニーで最初の2イベントが開催。その後、7月に南アフリカのバリート、8月にカリフォルニアのハンティントンへ移動。そして今回のエリセイラ、ブラジルのコロナ・サクアレマ・プロで終了となる。
シドニーとバリートで連勝したサンクレメンテのコール・ハウシュマン(USA)は、最も近いライバルのジェイコブ・ウィルコックス(AUS)に約4,000ポイント差をつけ、ランキング首位を独走。彼は、すでに来シーズンのCT出場権を獲得しており、残り2戦はプレッシャーのない状態でサーフィンをすることになる。
ハウシュマンは「勢いを維持することは、想像しているほど簡単なことではありません。すでに2つの大会で優勝し、クオリファイしているので、アクセルを緩めるのは簡単です。でも、自分にとっては新しい目標を作ること。今の目標はチャレンジャーシリーズで優勝すること。そして来年のツアーに向けてサーフィンを向上させ続けること。」
「エリセイラの波は、ホームのポイントに似ていて好きです。今までに4回エリセイラで試合をしたけれど、ここが本当に居心地がいい。小さな結果もいくつか残しています。ポイントブレイクもできるし、バックサイドも強い。とても楽しみです」と言った。
女子では、元世界ランキング2位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)が同胞のイザベラ・ニコルズ(AUS)を大きくリードしトップを独走。フィッツギボンズは今シーズン、すべての大会でクオーターファイナルに進出するなど、非常に安定した成績を残している。
「ヨーロッパに行けることになり、とても興奮しています。この20年間、ポルトガルを旅した楽しい思い出がありますからね」とフィッツギボンズ。「サーフィンの文化、人々、波、海岸線が大好きなんです。ここ数年、CTのためにペニシェに滞在しているときは、必ずエリセイラに行き、そこでラインナップするようにしています」。
フィッツギボンズは、13シーズンもの間、世界最高峰の選手たちに混じって戦ってきたものの、ミッドシーズン・カットでツアーから離脱、
しかしチャレンジャー・シリーズでカムバック、新たなエネルギーと情熱を持って戦いに臨んだ。
「チャレンジャーやCTのコンペティターであることは、ジャージを着て最高のサーフィンができるチャンスです。」とフィッツギボンズ。
「両方のツアーに参加することは、新しいやり方であり、ステップダウンとは思っていません。これからの世代や様々なサーファーとのサーフィンは本当にエキサイティングだし、色々な場所に行くのはとても新鮮。いいパフォーマンスをすることができたし、もちろん、1勝を挙げることを常に望んでいるけれど、全体的な目標は、できるだけ多くのポイントを獲得し、勢いを維持することなんです」。
2024年チャンピオンシップ・ツアー(CT)への出場権を獲得するために
2023年シーズン終了後、チャレンジャーシリーズ6大会のうち、上位4大会の成績のみが年末のランキングに加算され、チャレンジャーシリーズ・ランキングの男子トップ10と女子トップ5が2024年チャンピオンシップ・ツアー(CT)への出場権を獲得することが出来る。
日本のトップサーファー9名が出場。
今回のポルトガルのCSには田中大貴、大原洋人に加えて、バリート同様に昨年のランキング6位の岩見天獅と7位の安室丈が日本から出場。現在のランキングは大原洋人が58位、田中大貴が82位、安室丈が89位、岩見天獅が98位という状況。
女子は松岡亜音、都築虹帆、脇田紗良、野中美波、都筑有夢路の5名が出場する。現在ランキングでは都築虹帆が20位で日本人最高位。都筑有夢路が27位、野中美波が40位、松岡亜音が41位、脇田紗良が49位と続く。
残り2戦のかんばりに期待したい。
Ribeira D’Ilhas, Ericeira, Portugal