エル・スンザル、ラ・リベルタ、エルサルバドル(2023年9月21日木曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)ロングボード・ツアー第3戦、サーフシティ・エルサルバドル・ロングボード・クラシック・プレゼンテッド・バイ・コロナ」大会3日目。
2~4フィートの美しいコンディションは、世界最高峰のコンペティティブ・ロングボーダー達によるスペクタクルの瞬間を提供。本日のコンペティションは、男女のラウンドオブ16と男子のクオーターファイナルまでが終了。
カルヘインとカルモンがトップ8入りを正式決定
ソフィア・カルヘイン(HAW)は、ロングボード・チャンピオンシップのトップ8入りを決め、最年少のWSLロングボード・チャンピオンを目指してマリブに戻る。マリア・フェルナンダ・レイエス(PER)と対戦したカルヘインのヒート・トータルは14.27(20点満点)だった。
「コンディションはとてもファンでした。マリア(フェルナンダ・レイエス)とのサーフィンはいつも少しストレスがあります。今朝起きたら、みんなが『あと1ヒートでマリブだ』って言ったから、すごくナーバスになっていたんだけど、もう最高にハッピーです。トップ3を狙いますが、今はただそれに集中し、マリブに行けることを実感しています。この大会で出来る限り上位に食い込み、上位シードの1つを確保したいです」。
今日の試合では、同じハワイのホノルア・ブルームフィールドとケリス・カレオパアが圧倒的な強さを見せ、既にロングボードチャンピオンシップ・トップ8進出を決めている。ブルームフィールドは、エクセレントスコアの8.70を記録し、カレオパアもラウンドオブ16に進出。
ロングボード・ツアーのベテラン、クロエ・カルモン( BRA)とケイトリン・ミケルセン(USA)のラウンドオブ16、ヒート7の戦いは最後までもつれ込んだ。カルモンにとっては、ロングボード・チャンピオンシップのトップ8入りを確実にするための必勝シチュエーション。最後の踏ん張りを見せた世界2位を何度も経験しているカルモンが、マリブで再び歴史に名を刻むチャンスを掴んだ。
「今日はヒートがオーバーラップ形式だったので、もっと波が来ると思っていたのですが、潮が変わった瞬間だったので、アウトは本当に静かになりました」とカルモン。
「仲の良いケイトリン(ミケルセン)と対戦するのはいつも難しいけど、海に入れば良いバトルができる。マリブに行けホッてとしています。それがここに来る一番の目標だったけど、タンクにはたくさんの燃料があるし、クォーターズが待ちきれないですね。」。
元WSLロングボード・チャンピオンのティリー、世界タイトルへの望みをつなぐ
元WSLロングボード・チャンピオンで、現在ランキング7位のレイチェル・ティリー(USA)は、ラウンドオブ16、ヒート6でタリー・ホワイト(AUS)に圧勝し、2度目のワールド・タイトル獲得に近づいた。ティリーは、エクセレントな8.00をスコアしてクオーターファイナル進出を決め、ロングボード・チャンピオンシップ・トップ8入りの可能性を高めた。
またメイソン・シュレマー(USA)がランキング7位のアヴァロン・ガル(USA)を抜き去り、ワールド・タイトルへの望みをつないだ。現在9位のゾーイ・グロスピロン(フランス)も、同胞のアリス・リモイン(フランス)に勝利。現在ランキング1位のソレイユ・エリコ(USA)は、ラウンドオブ16で勝利し、ランキングトップをキープした。
日本の田岡なつみは、3度のWSLロングボード・チャンピオンであるホノルア・ブルームフィールド(HAW)と対戦。トップが常に入れ替わるデッドヒートを繰り広げたが、後半に調子を上げって行ったホノルアが8.70と6.90をスコアし圧勝という結果に終わった。
しかし女王ホノルアと互角のヒートを戦った田岡なつみの成長を感じさせる素晴らしいヒートだった。今大会を9位でフィニッシュ。
スチュワートのスタイルは継続、スキナーは準決勝進出
現在ランキング2位のカニエラ・スチュワート(HAW)は、ラウンドオブ16のヒート1で、カイ・エリス・フリント(AUS)の素晴らしいスタートのプレッシャーに応え、イベント・ベストのヒート・トータル17.10をマーク。
さらにスチュワートは、そのパフォーマンスを維持して、クオーターファイナルでロングボードツアーのベテラン、ケビン・スクバーナ(USA)に勝利。スチュワートは、ジェンセンがラウンド・オブ16で敗退した後、現在No.1のテイラー・ジェンセン(USA)を逆転する勢いだ。
「セミファイナルに進めたのは良い気分だよ」とスチュワート。「今日のようなパーフェクトなコンディションだといいんだけどね。今日のヒートを見て、何に重点を置くかを考えてみるつもり。僕とハリソン(・ローチ)の決勝を見ていて、彼がなぜ勝ったのかがよく分かったし、多くのことを学んだよ。ポケットでのフットワークやパーフェクト・テンで、彼と同じことをすればいいと思っています。」
ロングボード・ツアー・ベテランのベン・スキナー(イギリス)とカイ・サラス(HAW)の対決は、スキナーがほぼパーフェクト。スキナーのパワーとクリティカルなマニューバーのコンビネーションで、彼は9.40をスコアして勝利。スキナーは、セミファイナルのヒート1で、同じイベント・スタンダウトであるスチュワートとの大きな対決を控えている。
ラウンドオブ16で世界No.1のジェンセンを下したジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)は、クオーターファイナルでフィリピンのスター、ロジェリオ・R・エスキベルに勝利。彼はセミファイナル、ヒート2で元WSLロングボード・チャンピオンのスティーブン・ソーヤー(RSA)と対戦する。
ワイトンとエスキベルがトップ8入り確定
デクラン・ワイトン(AUS)は、ラウンドオブ16で敗れたものの、トニー・シルヴァーニ(USA)がラウンドオブ16、ヒート8で敗れたため、ロングボード・チャンピオンシップ・トップ8の座を確保。
「大きな目標だし、あと一歩のところまで来ていたのは分かっていたし、No.5が2人とも脱落したのは大きなことだと分かっていた」とワイトン。「ケビン(・スクバーナ)とのレースはハラハラドキドキ。自分にできることをやり続けるだけ。自分が何位なのかはわからないけど。5位か6位は僅差だと思うけど、入賞できてうれしい。今年のツアーは本当に素晴らしい。
フィリピンのロジェリオ・Jr・エスキヴェルは、ラウンドオブ16で見事な成績を収め、ロングボード・チャンピオンシップ・トップ8の座を確保。しかしエスキベルはセミファイナル進出を、調子の良いジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)に譲った。
「フィリピンのコミュニティとサーフィンにとって夢のような大会です。ハンティントンの友人やファンのみんなが、もっと頑張ろう、もっと上達しようとプッシュしてくれました。 あの時、ハンティントンでフィリピン人コミュニティーの何人かが観戦しているのを見るのは素晴らしいことです。」
日本の井上鷹はラウンドオブ16で 再びロジェリオ・R・エスキベル(PHL)と対戦。井上はハングテンからのソウルアーチを見せるなど多彩なテクニックを披露したがジェイアールを逆転できず、今大会9位でフィニッシュとなった。
イベント主催者は、現地時間午前8:00に再集合し、現地時間午前8:35にスタートする予定。現地時間の 2023年9月22日8時35分 は、日本時間の 2023年9月22日23時35分です。
サーフシティ・エルサルバドル・ロングボード・クラシック Presented by Corona 女子ラウンドオブ16結果:
HEAT 1:ケリス・カレオパー(HAW)14.17 DEF. マヤ・グラセナップ(FRA)10.53
HEAT 2:メイソン・シュレマー(USA)12.43 DEF. アヴァロン・ガル(USA)11.97
HEAT 3:ホノルア・ブルームフィールド(HAW)15.60 DEF. 田岡なつみ(JPN)13.17
HEAT 4:ゾーイ・グロスピロン(FRA)13.43 DEF. アリス・ルモワーヌ(FRA)10.00
HEAT 5:ソレイユ・エリコ(USA)13.27 DEF. ロイシン・キャロラン(AUS)8.90
HEAT 6:レイチェル・ティリー(USA)15.33 DEF. タリー・ホワイト(AUS)11.80
HEAT 7:ソフィア・カルヘイン(HAW)14.27 DEF. マリア・フェルナンダ・レイエス(PER)12.93
HEAT 8:クロエ・カルモン(BRA)9.66 DEF. ケイトリン・ミケルセン(USA)9.27
男子ラウンドオブ16結果
HEAT 1:カニエラ・スチュワート(HAW)17.10 DEF. カイ・エリス・フリント(AUS)15.50
HEAT 2:ケビン・スクバーナ(USA)15.06 DEF. エドゥアール・デルペロ(FRA)10.86
HEAT 3:カイ・サラス(HAW)15.33 DEF. カイマナ・タカヤマ(USA)12.73
HEAT 4:ベン・スキナー(イギリス)13.53 DEF. リッチー・クレイヴィー(USA)12.26
HEAT 5:ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)16.27 DEF. テイラー・ジェンセン(USA)16.10
HEAT 6:ロジェリオ・Jr・エスキベル(PHL)14.57 DEF. 井上鷹(日本)13.33
HEAT 7:スティーブン・ソーヤー(RSA)10.96 DEF. デクラン・ワイトン(AUS)10.73
HEAT 8:コール・ロビンス(USA)14.67 DEF. トニー・シルヴァーニ(USA)13.30
男子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:カニエラ・スチュワート(HAW)15.67 DEF. ケビン・スクバーナ(USA)13.90
HEAT 2:ベン・スキナー(イギリス)16.40 DEF. カイ・サラス(HAW)16.00
HEAT 3.ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)15.67 DEF. ロジェリオ・R・エスキベル(PHL)13.03
HEAT 4:スティーブン・ソーヤー(RSA)16.00 DEF. コール・ロビンス(USA)15.10
女子クオーターファイナル・マッチアップ:
HEAT 1:ケリス・カレオパー(HAW)対メイソン・シュレマー(USA)
HEAT 2:ホノルア・ブルームフィールド(HAW)対ゾーイ・グロスピロン(FRA)
HEAT 3:ソレイユ・エリコ(USA)対レイチェル・ティリー(USA)
HEAT 4:ソフィア・カルヘイン(HAW)対クロエ・カルモン(BRA)
男子セミファイナル・マッチアップ
HEAT 1:カニエラ・スチュワート(HAW)対ベン・スキナー(GBR)
HEAT 2:ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)対スティーヴン・ソーヤー(RSA)
ライブ中継:サーフ・シティ・エルサルバドル・ロングボード・クラシック Presented by Coronaは、WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリでライブ放送されます。
詳しくはWorldSurfLeague.comをご覧ください。