WSLアジアプロジュニア第3戦「ニアス・プロジュニア」で川瀬心那がWSL初優勝、矢作紋乃丞が今季2勝目

優勝した矢作紋乃丞と川瀬心那

ラグンドリ・ベイ、ニアス、インドネシア(2023年9月12日火曜日)-矢作紋乃丞と川瀬心那が、2023年ニアス・プロ・ジュニア・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)イベントで素晴らしい勝利を収めた。

 

 

ファイナル・デーのラグンドリ・ベイは、ワールドクラスの波は届かなかったものの、アジアとオーストラリア/オセアニアの20歳以下のベスト・サーファーたちが、ウインディーな2~3フィートの波でショーを繰り広げた。

 

川瀬心那がWSL初優勝。

 

川瀬心那 WSL / Tim Hain

 

女子プロジュニアのファイナルは、アメリカのエラ・マカフレイと都築虹帆、佐藤李、川瀬心那の4名で行われた。

 

川瀬心那 WSL / Tim Hain

 

ファイナルでは川瀬心那が、スタートからバックハンドで5.33をスコア。バックアップ2.10も続けてスコアして幸先のいいスタートを切る。しかし、マカフレイがビッグセットを掴み、ヒートのベストスコアとなる7.00をマーク。トップに躍り出る。

 

エラ・マカフレイ WSL / Tim Hain

 

ファットでマッシーなセクションでも川瀬はバックハンドで大きなスプレーを上げるターンを披露。都築と佐藤も攻めのサーフィンを披露するがスコアリング・ウェイブを掴めない。

 

シチュエーションは変わらず、残り時間5分となり、2位につけていた川瀬が優先権を使ってセットの波をキャッチ。2つのビッグターンをメイクし、6.00 をスコアして大逆転。そのまま逃げ切り、今年クルイでもプロジュニア3位となった川瀬がWSL初優勝を決めた。

 

 

川瀬は2019年と2018年の湘南鵠沼で行われたカデットU16で2連勝しているが、WSLQS、プロジュニアでは初優勝。川瀬は、セミファイナル・ヒートで女子プロジュニア最高得点の8.33(10点満点)をマークし、ヒート最高得点の14.83(20点満点)をマークした。

 

川瀬心那

 

 

「コンテストで優勝するのは久しぶりなので、本当に嬉しいです」と言った川瀬。「WSL初優勝なので、本当に最高です。」

「昨年はここニアスでセミファイナルに残ったので、より良い結果を残したかったので、優勝できて本当に良かったです。ほとんどの波がファットで、掘れたセクションを見つけるのが難しかったので、大きいセットの波を狙うことに集中しました。

自分はQS5000にも参戦しているので、この試合に勝つことは、他の年上の選手たちと対戦するいい練習になりました。 優勝できたことは、次のヒートに向けて大きな自信になりました。

ちょっと前まで怪我してたんですけど、サポートしてくれた家族やトレーナーさんやコーチの皆さん、スポンサーさんに感謝しています。ありがとうございました。」

 

 

矢作紋乃丞が、プロジュニア今季2勝目でトップ独走。

 

矢作紋乃丞 WSL / Tim Hain

 

男子プロジュニアのファイナルは、セミファイナルでオーストラリアの強敵を抑えて1位で勝ち上がった岩見天獅と矢作紋乃丞が、世界ジュニアチャンプのジャービス・アールとウインター・ヴィンセントと対戦。

 

ジャービス・アール WSL / Tim Hain
ウインター・ヴィンセント WSL / Tim Hain

 

スタートから各選手がファースト・エクスチェンジでスコアをあげる。中でもヴィンセントは7.83 という高得点でヒートを開始からアドバンテージを取る。

 

岩見天獅 WSL / Tim Hain

 

今回フロントのエアリバースで攻めまくって好調な矢作は、2本の5点台を開始早々にマーク。ヒートをリードしていく。

それに刺激された岩見天獅はビッグセットを掴み、バーティカルなソリッドターンを2発決めてエクセレントの8.33をスコア。トップに躍り出る。

 

矢作紋乃丞 WSL / Tim Hain

 

その後、凪が続き、シチュエーションはそのままでヒート終盤戦へ。残り時間10分を切って、一人だけ右奥で波を待つ矢作が波を掴み、ビッグなエアリバースを一本の波で2度メイク。9.33をスコアしてトップに躍り出る。

 

さらに続けてエアリバースをメイクした矢作は7.23をスコア。一瞬で2本のエクセレントライドを決めた矢作が大逆転。2位の岩見はニード8.24と追い込まれる。そのまま矢作が逃げ切り、千葉一宮に続く今季2度目の優勝を手に入れた。

 

今回の勝利で矢作は今シーズ4戦中2勝したことになり、WJCワールドジュニアチャンピオンシップのアジア代表の切符を事実上、手中に収めたこととなった。

 

矢作紋乃丞

 

「このプロジュニアで優勝できて本当に嬉しいです。日本の一宮プロジュニアで優勝して、WJCワールド・プロジュニアへの切符を手に入れたので、この優勝は特別なものになりました」と矢作が言った

 

「ニアスには、バレルになる波でサーフィンするためにサーフボードを準備して来たのですが、コンディションが違っても、上手くボードが仕事をしてくれて良かったです。


ファイナルでは7つのエアをしたと思いますが、ヒートで一番多くのエアをしたと思います。自分の戦略は、最初は他の選手と一緒に波を待って、良い波をゲットすることだったのですが、岩見天獅が8点を出した後、他の選手から離れて奥で波を待ち、いくつかのセクションを探してエアをすることにしました。それがうまくいって本当にうれしいです。これでQS5000の準備は万端です」。

 

 

男子ニアス・プロジュニア
優勝:矢作紋乃丞
2位:岩見天獅
3位:ウインター・ヴィンセント
4位:ジャービス・アール

女子ニアス・プロジュニア
優勝:川瀬心那
2位:エラ・マカフレイ
3位:都築虹帆
4位:佐藤李

 

 

明日からはQS5000がスタート。全選手は現地時間午前7時30分スタートの可能性があるため、午前7時にスタンバイ。現地時間の 2023年9月13日7時30分 は、日本時間の 2023年9月13日9時30分です.

 

男子QSはラウンドオブ96からで、H1佐藤利希、H3石井天使、荒木 麗慎、H5安井拓海、井上龍一、H7小濃来波、渡邉壱孔、H9長沢侑磨、H10金沢太規、H11稲葉玲王、H12岡村晃友、岡野 漣、H13三輪紘也、H15加藤翔平、H16野呂海利、宮城和真、

 

ラウンドオブ64からはH1田中大貴、H3西慶司郎、伊東李安琉、H4岩見天獅、矢作紋乃丞、H10新井洋人、H12金沢呂偉、H14大音凛太、太田 拓杜、H16須田喬士郎、安室丈。

 

女子QSは、ラウンドオブ40からH1スカイ・ブラウン、H4川瀬心那

ラウンドオブ32のH1都筑虹帆、中塩佳那、カイラニ・ジョンソン、H2松永莉奈、リディア・カトー、H3池田美来、H4脇田紗良、H5松岡亜音、H7松田詩野、馬庭彩、H8佐藤李、野中美波。

 

 

プロジュニア大会オフィシャルサイト:

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/qs/181/nias-pro/main

 

QS5000オフィシャルサイト:

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/qs/181/nias-pro/main