伊東李安琉がハイエストスコア。男女ベスト4決定。いよいよ明日がファイナルデイ。OMAEZAKI PRO 2023

WSL Asia / Men‘s &Women’s QS1000「Omaezaki Pro」はDAY-4。静岡県御前崎ロングビーチの会場は雲が多いものの晴れ。今日もオフの風が吹いてクリーン。波はモモコシというサイズ。朝はライトの波も割れている。

 

 

今日から中潮。朝は引いていて、午後に向けて上げるという潮回り。試合は残り12ヒート。引いている時のクォーターファイナルは良いものの、上げ込む時間帯のファイナルではどうなのか。

 

波の心配があるため、クォーターファイナル 男子の残り2ヒートに、女子の4ヒートを行って、今日は終了。明日から台風10号のウネリも届く予報なので、それにも期待して準決勝、決勝は順延とコールされた。

 

新井洋人
長沢侑磨

まずは男子の準々決勝のヒート3。新井洋人 vs 長沢侑磨。開始早々、長沢が仕掛けて5.75ポイントとまずまずの出だし。千葉のプロジュニアで見せた勢いをキープして、攻めるサーフィンを心掛ける。

 

新井洋人

 

対する新井は波をじっくり吟味。ポテンシャルのある波だけを選んで、ポイントを加算していく。反対に波のセレクトが上手くいかず、長沢は逆に追い込まれる形に。ここは試合巧者の新井に軍配。

 

新井洋人
「滅茶滅茶ドキドキしていて、ユウマ(長沢)もアップカマーな選手でエアとかも凄く上手いし、今大会も滅茶キレていたんで、アグレッシブに凄く動いてくるサーファーだったんで、かなり怖かったんですけど。そんな中でも自分のやるべきこと、若手に負けないようにアグレッシブさを出していって、どんどん点数を上げていくことも出来たので、結果的に2本まとめられて勝てて良かったです。

 

新井洋人

 

ここ数ヶ月で体重を5キロぐらい増やして、サーフボードも1インチ長くして、厚みもちょっと上げて、それが少しづつ馴染んでき感じです。これぐらい小さいコンディションだと、長く感じることもあって、タイトなセクションですぐに振り上げたいときに、上げずらいこともあるんですけど。良いセクションでデカイの1発当てることに関しては、そっちのほうが良いので、それを意識しながらやっていました。」

 

伊東李安琉
佐藤利希

 

第4ヒートは佐藤利希 vs 伊東李安琉。この試合は伊東が何のプレッシャーも無いが如く、フリースタイルで攻める。佐藤は正攻法でセオリー通りで相手するも、伊東のトリッキーなサーフィンに翻弄される形で試合はそのまま終了。

 

伊東李安琉

 

伊東が今日も7.75ポイントでハイスコア。トータルも14.00ポイントでこちらもハイエスト。好調をキープして、明日のセミファイナルに進出。

 

伊東李安琉
「朝から波を見ていたんですけど、今日は長めのレフトがあったので、波が良ければ3、4発入るかなという風に思っていて、思うようにできて点が出て良かったです。

最近はリラックスしないと、力が入り過ぎて転けてしまうことが多いので、なるべく焦らないように、リラックスを心がけていますね。最近はリラックスさせるためにヒート前に瞑想しています。

伊東李安琉

今回はノーマルボードを使ってて、小さくてもダブルぐらいあっても同じボードに乗っています。久しぶりのセミファイナルなんでちょっと緊張しているんですけど、明日から波が上がりそうなんで、楽しみです。」

 

女子のクオーターファイナルがスタート。

 

続いて、女子のクォーターファイナルがスタート。この準々決勝には現在、QSランキングで10位の佐藤李、12位の池田美来、13位の芳田花瑚、14位の馬庭彩が顔を揃える。ランキング上位陣がスキップしていることで、ここは何としても優勝してポイントを加算したいところ。

 

池田美来
上門涼風

 

第1ヒートには地元、池田美来 vs 上門涼風。この試合は池田が技を決めるごとに、会場から歓声が上がる。昨年の悔しさもあってか、二度と同じ過ちはしないと誓って臨んだ今大会。

 

池田美来

 

この一年でキャリアも積んで自信も生まれたか。池田は最後まで自分のサーフィンを魅せて、余裕のラウンドアップ。

 

池田美来
「対戦相手が、ぴったりと張り付いて戦うタイプの選手だったので、珍しいなと思って。いい経験をさせてもらいました。良い波乗ればハイスコアが出るかなと思っていたので、良い波乗って、ハイスコアを出すことができました。特にメンタルトレーニングはしていないですね。試合の前に『自分はできる』って自分に言い聞かせて、いつも入っています。

池田美来

マンオンマンのヒートは、好きなんですけど、経験が足りない部分もありますし、これからやっていく中で、上手く戦えるようになりたいです。ここまで来たからには優勝するしかないと思っているので、次のセミファイナルも焦らず。しっかりファイナルまで持っていけるようにしたいと思っています。」

 

芳田花瑚
松野杏莉

第2ヒートは松野杏莉 vs 芳田花瑚。JPSAでも戦う仲でもある2人。波の選択、技の内容もほぼ同じで僅差の戦い。ここは波に多く乗った芳田が大きなラインで対抗。そこに差が出た形だったか。

芳田花瑚

ただ、芳田も波によっては、ターンの時に膝が伸びてしまうところも見られたので、脚力強化は必須。それでも得意のグーフィーで勝てたことは、明日に繋げられる結果となった。

 

芳田花瑚
「長いようで短くって。最後はドキドキしながら待っていたんですけど。サーフィンは調子良くて、気持ちもハイですね。ハイ。笑。マンオンマンで勝ったのが今回が初めてで、明日はここを突破できたってことで、今日よりも思い切っていけたらなって思っています。」

 

鈴木莉珠
馬庭彩

続いて第3ヒート。馬庭彩 vs 鈴木莉珠。WSLの試合経験で言えば、馬庭が優位と見られたが、少ないセットで思い切りの良い演技で鈴木がリード。馬庭もコンスタントにリズム良く演技を重ねて猛追。

 

鈴木莉珠

しかし、後半に鈴木が6.90ポイントで、馬庭のニードが5.91ポイントに。試合終了1分前に馬庭は怒涛の攻めで4発入れるも、得点は5.10ポイントと逆転ならず。ここは鈴木が逃げ切りで勝ち上がり。

鈴木莉珠
「最初、落ち着いて一本乗ろうという作戦で、一本目で5.75出せて、とりあえず良かったなって感じでした。最後の6.90が出たときは、1本目で彩ちゃん(馬庭)が乗って、その裏にもう1本セットが来ていて、自分のサーフィンもできて。でも6.9は出るとは思っていなかったので、すごく嬉しかったです。

 

試合後お互いを称え合うリタと彩

 

5.9は彩ちゃん(馬庭)が全然出せる点数だったので、もうすごくドキドキで。最後に乗られて5.1出されちゃったんですけど、逆転されなくて良かったです。ボードのペイントは鈴木仁くんに教わってやっています。QSでは初めてのセミファイナルなので、このままファイナルまで勝ち進みたいと思います。」

 

佐藤李
松山黎音

 

今日の最終ヒートは 松山黎音 vs 佐藤李。やはり、朝イチに比べると波がスローに。でも、時折入るセットをつかめば、十分演技は可能。これを迷いなく、かっさらて行ったのが佐藤。地元応援団の割れんばかりの拍手と歓声の応援を背に、きっちり仕事して明日のセミファイナルに進出。

佐藤もこの一年で海外の経験も積んで、試合の戦い方を覚えた。WSLだけでなく、アジア・サーフィン連盟による「ASF ASIAN SURFING CHAMPIONSHIPS 2023」でのW優勝が大きな自信となっている。明日の戦いにも要注目!

佐藤李
「今回は地元の三輪紘也くんがコーチングしてくれていて、セットは3本ぐらい入ってくるんですけど2本目か3本目が良いということで、1本目はパスしていました。来るのが分かっていたので焦らずできました。

ロストはしないようにしたいので、2本目3本目のピークを見つけれるようにしていました。去年はプロジュニアで4位だったので、今回は優勝できるように頑張りたいです。」

 

 

これで男女ともベスト4が出揃った。

男子は大原洋人、Touma Cameron(AUS) 、新井洋人、伊東李安琉。

女子は池田美来、芳田花瑚、鈴木莉珠、佐藤李の各4人。

 

 

明日は大会最終日。ファーストコールは8時。8時半から試合開始予定とのこと。

ライブはこちら。
https://www.omaezakipro.com/live/

大会HP
https://www.omaezakipro.com/

WSL HP
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/qs/177/omaezaki-pro/main

 

※ 会場付近には駐車場無いために、8/24~28はマリンパークからシャトルバスを運行。運行開始 8:10 〜最終便15:30 (予定)

「ホワイトバッファロー」ブースでは、オリジナルポンチョとビーチブランケットを販売中。マイクロファイバー製で吸水性と速乾性に優れているビーチブランケットは、コンパクトに収納できるのもウリ。

また、大きめサイズのポンチョはポケット、フード付き。袖が大きく、脱ぎ着しやすい。人目を気にせず、外で着替える際にマストなアイテムとなっている。

今日の会場では、池田美来プロが自ら商品を紹介。明日もブースでは販売しているので、会場にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

white buffaloが松田詩野や大原洋人、上山キアヌ久里朱などと考えて作った「ポンチョ&ビーチブランケット」を発売

「ホワイトバッファロー」
https://www.whitebuffalo.jp/

 

「FDA・フジドリームエアラインズ」ブースでは、アンケートに答えた方を対象にガラポン抽選会を行っていました。特賞は何と「ペア往復航空券」という太っ腹!

池田美来選手、佐藤李選手の試合では拍手と歓声が鳴り止まず。会場のボルテージも最高潮に。