WSL男女QS1000「OMAEZAKI PRO 2023」は男子からスタート。大原洋人、松永大輝が高得点スタート。

大原洋人 

8/24-28の日程でWSL Asia / Men‘s &Women’s QS1000「Omaezaki Pro」が静岡県御前崎ロングビーチで今日から開催。先週にインドでQS3000「Tamil Nadu International Surf Open」が行われたこともあり、アジアランキングの上位の選手はこの大会をスキップ。それでも男子は67名、女子は17名の選手が参戦した。

 

 

この大会でランキング上位は、5位の伊東李安琉、7位の大原洋人、9位の鈴木仁、12位の加藤翔平は少しでもポイントを稼いで、後半のQS大会のためにシードを上げておきたいところ。特に下位の選手にとっては、QS1000といえでも、大事な大会となる。

 

大原洋人

 

今日の会場は曇りから晴れ間が見えたと思うと、突然の雨。風は朝はサイドの左から右に吹く強風。波はコシハラからスタート。その後、サイズアップでセットはムネぐらいまで入るコンディションに。ただ、沖のアウトからのセットは割れず、ミドルのレフトを選べば、綺麗に3発は入るか。

 

大原洋人が御前崎に登場

 

でも、その見極めが難しく、波に合わせているだけでは、点がつかず。普段の実力を出せずに敗退する選手も多かった。ジャッジが求めるクリティカルな場所で攻める演技。さらにスピード。そして、インサイドでのフィニッシュのまとめで差が開いた。

 

和気匠太朗と矢作紋乃丞

 

さらに選手を苦しめたのは、クラゲ。カツオのエボシがいたための、長いパドルバックの際に、手や足に絡むというアクシデント。ヒートは波と選手の駆け引きに加え、エボシとの戦いに四苦八苦という試合となった。

 

松永大輝
松永大輝

 

今日のハイスコアは松永大輝の7.50、5.75で13.25ポイント。シングル、トータルともハイエスト。続いて大原洋人が7.25、5.00で12.25ポイントで続く。

 

大原洋人
大原洋人

大原洋人
「千葉のQS3000のあと、USオープンで一回戦で負けて、やらかしたなって感じだったんですが。次のCSまで時間があったんで、試合の感覚を維持することも大切で、来年のCSに向けてQSのポイントも大切になるんで今回出場しました。ニアスも行かないし、インドも行かなかったんで、このQS1000で優勝して、しっかりポイントを稼いで、来年に繋げられたらいいなって思っています。」

 

あとは萩田泰智、安井拓海、須田喬士郎、加藤翔平、増田来希が厳しいコンディションでも、トータル10点を超えてラウンドアップ。

 

三輪紘也
三輪紘也
森大斗

 

また、地元の三輪紘也は本人曰く「さまよった」というように、試合時間2/3を1ライドのみ。逆転には2.35ポイント。しかし、試合終了3分前で起死回生の1本。ここで3.85ポイント出して逆転1位のラウンドアップ。同じく地元の森大斗も僅差の戦いを制して、2位で明日に繋いだ。

 

三輪紘也
「地元開催でたくさんの人に応援してもらっているので、皆さんにパワーもらっています。自分が思っていたよりアウトで波が割れだして、手前にいたので、あまり乗れなかったですけど後半にスコアが出せて、落ち着いて待てたんで良かったです」

 

明日は8時にファーストコール。8時半にスタート予定。男子、女子ともスタンバイというスケジュール。

 

ライブはこちら。
https://www.omaezakipro.com/live/

大会HP
https://www.omaezakipro.com/

WSL HP
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/qs/177/omaezaki-pro/main

 

※ 会場付近には駐車場無いために、8/24~28はマリンパークからシャトルバスを運行。運行開始 8:10 〜最終便15:30 (予定)

 

加藤翔平
「レフトって決めていて、前半10分で5点をしっかり2本出せたので、作戦的には良かったです。ここの波は大好きでパワーもあって技もしやすいので、今回も楽しみです。」

須田喬士郎
「オンショアでもいい波が来るので、それを掴んでしっかり決めるというのがセオリーだと思うので、それが出来て良かったです。あの良い波に乗って、5.5しか出せなかったなというのはあったんですけど、ヒートの中では良いスコアだったので、バックアップをすぐに取りに行くってことを考えました。良いレフトを狙っていくのが作戦でした。」

矢作紋乃丞
「難しかったんですが、好きな波だったので楽しかったです。序盤に5点台を出せて、他の選手は5点台が出てなかったんで。これで5点が出るのなら、もうちょっと良い波待ってと思ったんですが、全然波が来なかったです。」

松原渚生
「フロントで点数が伸びなかったので、バックサイドで大きい点が出せれば、良いかなと思って行ったらきました。今回使っているのは普通のノーマルの板なんですが、結構硬めで今日のようなたる目の波で走ってくれるんで良い感じです。」

新井洋人
鈴木仁
伊東李安琉「調子は全然良くなくって、海の中で焦ってました。
5点でてラッキーでした。昨日くらげにやられ泣いてました。夏は紫外線から目を守るために帽子をかぶったりしてますね。」

 

ライブMCには欠かせない。水野亜彩子プロとnicoさん。今回も色々な情報満載でライブをお届け。

会場のMCは間屋口香プロ。地元の若手スタッフにレクチャーしながら、試合のポイント、優先順位、逆転に必要なポイントを英語も交えアナウンス。それに加えて、今回はパラサーフィン日本代表の伊藤建史郎氏らも参加。この大会ではSDGs社会貢献への活動も含め、地元一丸で行なっている。

会場には今年もFCS、ホワイトバッファローのブースも登場。商品の展示やライダーも顔を出すとのことなので、ぜひお立ち寄りください。

今回のジャッジには女子では橋本恋プロに続いて高橋みなとプロが参加。これからはMCだけでなく、ジャッジも学んでキャリアを広げていくとのこと。

地元・御前崎のおいしい飲食ブースもあり、ひんやりかき氷や坦々麺、地物丼ぶり、焼きたてパンなども販売。