池田美来が9ポイントを含む大会最高得点を更新。 男子ベスト6、女子ベスト8決定。OMAEZAKI PRO 2023大会3日

池田美来

静岡県御前崎ロングビーチで行われている WSL Asia / Men‘s &Women’s QS1000「Omaezaki Pro」。今日がDAY-3。会場のコンディション。天気は晴れ。オフの風が吹いていることで、今日も面はキレイ。ただ、波のサイズは若干、ダウンのモモコシ。台風のウネリは入らず。

 

今日の潮回りは若潮で引きから上げにゆっくり向かう。引いている時の方がベストということで、今日は7時から試合開始。男子のR-4(R of 16)から女子のR-2(R of 16)というスケジュールがコールされた。

 

大原洋人
三輪紘也
Touma Cameron(AUS)
安井拓海
新井洋人
佐藤利希
長沢侑磨

 

男子のR-4(R of 16)はセット間隔が長かったり、波のブレイクもまちまちだったものの、波を上手く攻略して、大原洋人、Touma Cameron(AUS)、三輪紘也、安井拓海、新井洋人、佐藤利希、伊東李安琉、長沢侑磨らがラウンドアップ。

 

ここでは大原、Touma Cameron、三輪、新井、伊東、長沢がトータル10点を超す成績で昨日からの好調さを維持。

 

伊東李安琉

特に伊東李安琉は持ち味のフリースタイルな攻め。技にもバリエーションを出して、頭一つ抜けて勝ち上がった。

 

池田美来
松野杏莉
鈴木莉珠
松山黎音
上門涼風

 

続いて女子のR-2(R of 16)。こちらは池田美来、松野杏莉、芳田花瑚、上門涼風、馬庭彩、松山黎音、佐藤李、鈴木莉珠がクォーターファイナルに進出。

 

池田美来
池田美来

 

ここ御前崎が地元の池田美来はスピードあるパワフルな演技で会場を魅了。今大会初のエクセレント 9.00ポイントを叩き出し、トータル15.00ポイントと圧勝。これは男女の中でもハイエストとなった。

 

佐藤李

 

試合が進行する中、女子のヒート4あたりから波数、サイズともダウン。ここでは厳しい波の取り合いとなる展開。ポイントが伸びないために1発逆転で試合は進行。ここでは佐藤李が地元の利と乗れば点が出せる実力で、明日へ繋いだ。

 

 

大原洋人
安井拓海

 

続いて、男子のクォーターフィナルはマンオンマンでスタート。これは正直、厳しいコンディションでの戦いとなった。安井拓海が5.25ポイントで先制するも、大原洋人が数少ないセットで7.25で逆転。バックアップも4.50として、トータル12.25ポイント。

 

安井は逆転に必要なポイントが7.01ポイントとなったことで、波を待つしか手は無し。結果、そのセットは入らずに大原がセミファイナルへ。ここは波の状況を見極めた大原を褒めるべきか。

 

Touma Cameron(AUS)
三輪紘也

 

クォーターフィナルのヒート2はTouma Cameron(AUS) 対 三輪紘也。ここはTouma Cameronが波に期待できないとの判断で、ミドル、インサイド含めて手当たり次第に乗る作戦。三輪はローカルナレッジでじっくり待つ。

 

三輪紘也

 

僅差ながらTouma Cameronが終始リード。三輪の逆転には5.50ポイント。試合終了に近くなって、ここから三輪が怒涛の攻めで、ニードを3.20ポイントまで下げるも最後の演技は2.95ポイントと逆転ならず。残念ながらここで敗退という結果となった。

 

三輪紘也を破ったトウマ・キャメロン
「最初のバトルで波を取ったのが凄く大切だったと思いました。セミファイナルに勝ち上がれて嬉しいです。対戦相手は大原洋人で、彼には2度負けているので今度こそ勝ちたいです。」

 

ここでオフィシャルから、11時半までオンホールドがコールされ試合はストップ。しかし、その後も波は回復せずにこのまま今日のスケジュールは終了となった。これで男子は変則ながら、ベスト6。女子はベスト8が出揃った。

 

明日は男子のクォーターフィナルのヒート3からの予定。朝6時半にファーストコール。7時から試合開始予定。

 

 

ライブはこちら。
https://www.omaezakipro.com/live/

大会HP
https://www.omaezakipro.com/

WSL HP
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/qs/177/omaezaki-pro/main

※ 会場付近には駐車場無いために、8/24~28はマリンパークからシャトルバスを運行。運行開始 8:10 〜最終便15:30 (予定)

 

大原洋人
「1本目乗ってからスローになって、1本目で6点を出せていたんで、他の選手よりは安心して待ていたかなとは思ったんですけど。まぁ波が来なくて良いタイミングで、ファーストプライオリティーの人がレフト行って、自分がライト行ってバックアップのスコア伸ばせて良かったです。

サイズ的には昨日と変わらず。今日は潮が引いているのか、来れば割れやすい印象であったり。潮の満ち引きで波が変わるんで、その時々に対応しないとなっていう感じです。今回は大会が始まって3日間、志田で優勝したときと同じモデルを使っています」

 

クオーターファイナル後のインタビュー

大原洋人

 

「今回のクオーターファイナルまでの試合で、全部1本目で5点台以上を出して、安心して試合を進められたんですけど、今回は点数に繋がらない波に乗ってしまって、逆に拓海(安井)は5点台を出していたんで、ちょっとプレッシャーだったんですけど、点数が出せて良かったです。

 

7.75の波に関しては、セットの波ではなかったので、そこまで高い点につながるとは思っていなかったんですけど、そんなに高い点を出してくれてありがとうございますって感じでした。感触的には小さい波の中でも良い波を掴めたかなとは思いました。

 

エアリバースはいま、飛び出し方とか。飛び出す前の姿勢とか、タイミングとかを変えてて、まだまだ試合で挑戦して出来るような感じではないんですけど。新しいことを挑戦するようになったら、逆に今までやっていたやり方が簡単に決めるようになったので、タイミングが合えばまたやりたいなって思います。楽しみにしててください。」

 

新井洋人
「昨日は最初のセットを全部乗られちゃって狂ったんですけど、今日は最初から一番左とってて。前のヒートを見ていて、昨日より奥のレフトも張ってて当てれそうだったので、それが上手くハマって良かったです。

久々のマンオンマンなので楽しんでやりたいですね。波も良くなってきて、サイズもちょっとだけ上がったのかな?形も昨日より良く感じるので、このまま沢山波乗って楽しんでサーフィンできればと思います。」

伊東李安琉
「良い波にいっぱい乗れたヒートかなと思います。左のほうのグーフィーと右端のグーフィーが結構別れて良い波が来ていたんで、そのバンクがあって良かったですね。7.5が出た波は、フィニッシュはレイバックしたいなと思っていたんで、狙ってやってました。次からマンオンマンなので気合い入れて頑張りたいと思います」

 

池田美来
「最初に4点を出して、そのあと6点出したのは良かったなって思ったんですけど、もう1本グッド以上を出さないと、1位で上がれないかなと思ったので、良い波待ってライディングをしたら、9点出たので良かったです。その波は6点以上は出たかなと思ったんですけど、9点は出るとは思っていなかったのでビックリしました。

去年も地元で試合ができたのが嬉しかったんですけど、今年もこうやってみなさんのおかげで、この御前崎で試合ができてとても嬉しいです。」

馬庭彩
「セット間隔は長いんですけど、良い波は来ているので、それをじっくりと待ってという戦略で。最後転けちゃったんですけど、5点台2本出せたので、これから調子を上げたいと思います。私は湘南で育って、御前崎はちょっと湘南にも似ているので、ここの波は好きです。ここでQS1000ポイントを取って、後半に向けて勢いをつけていきたいので、頑張ります。」

佐藤李
「自分が狙っていた波が全く来なくて、ポジショニングが波と合っていなかったので、良い波乗れなかったんですけど、とりあえず勝ち上がれて良かったです。ライフガードの前ぐらいから乗るセットを狙っていたんですが、それは来なかったです。この試合の前にはインドに行っていたんですが楽しかったです。今回もクラゲがいるんですが、インドのクラゲが凄かったんで、御前崎がへっちゃらになりました。」

芳田花瑚
「最初乗れなかったので、最初から最後までずっとドキドキしていました。乗ってもドキドキしていたから決めきれずに、最後までヤバいヤバいと思って、最後の1本までドキドキしてました。マンオンマンに勝って次に進みたいです。練習では、私はレギュラー(フロントサイド)が苦手なので、レギュラーに乗るようにしているんですけど、宮崎はグーフィーが多いのでついグーフィー乗っちゃう感じですね。今回はグーフィー乗れて最高です。」

 

NPO法人「サーフアンドシー」とスポンサーの「ホワイトバッファロー」、御前崎ローカルズの協力のもとビーチクリーン。本日の試合が終了したことで、多くのプロサーファーもゴミ拾い。さらに、スタッフや来場していた観客の皆様の参加で、多くのプラスチックなど不燃物のゴミが集まりました。

NPO法人「サーフアンドシー」
https://surfandsea.org/

 

ホワイトバッファロー主催のサイン会も開催。大原洋人、池田美来、須田喬士郎のライダーに加え、地元から三輪紘也、佐藤李。さらに鈴木仁、伊東李安琉、萩田泰智の8人が参加。ポスターやTシャツにサインだけでなく、記念写真も撮ったりと大盛り上がり時間となりました。

「ホワイトバッファロー」
https://www.whitebuffalo.jp/

 

今大会と同時開催の「Urban Sports Camp OMAEZAKI」もマリンパーク御前崎で本日開催。会場ではスケートボードやブレイキング、ダブルダッチのパフォーマンスや体験会も行われていました。

ダブルダッチには世界大会3連覇の「REG⭐︎STYLE」が登場。2本のロープを使い、迫力ある演技を魅せてくたり、体験会ではちびっ子も参加して、こちらも会場から歓声が上がっていました。

スケートボードの会場では、プロに混じって、こちらもキッズがそれぞれ技に挑戦していました。

https://urbansportscamp-omaezaki.com/

池田美来プロのサポートをしている「静岡スバル自動車株式会社」ブースでは車も展示。併せて、池田美来プロ使用のサーフボードも展示しています。

土曜日ということもあり、多くの観客がここ御前崎ロングビーチに来場。素晴らしい演技には拍手。また、地元の選手のヒートでは、大きな声援を贈って応援。勝っても負けても暖かい拍手が印象的でした。