田岡なつみは17位。WSLロングボードツアー開幕戦「ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック」

田岡なつみ© WSL / Pierucki

ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア、USA(2023年8月1日火曜日)-CS第4戦「USオープン」と2023 WSLロングボードツアー第1戦「ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック」大会4日目は、ロングボードの男女エリミネーション・ラウンドが開催された。

 

 

クリーンな2~4フィートのコンディションは、世界最高峰のロングボーダーたちにとって、その実力を発揮する絶好の機会となった。2023年WSLチャレンジャー・シリーズの第4戦、ウォレックスUSオープン・オブ・サーフィンは本日は男女共オフとなった。

 

WSLロングボード・ツアーの新鋭、メイソン・シュレマー(USA)は、今日ハンティントン・ビーチ・ピアでノーズライディングとスタイルのショーケースを披露。エクセレントスコア8.33(10点満点)、ヒートトータル16.50(20点満点)をマーク。

 

メイソン・シュレマー(USA)© WSL / Pierucki
メイソン・シュレマー(USA)© WSL / Morris

 

昨シーズン、マリブ・ロングボード・チャンピオンシップでセミファイナルに進出したシュレマーは、世界最高峰を脅かす存在であることを証明。今シーズン、彼女は絶好調のスタートを切り、世界タイトル候補としての地位を確立しようとしている。

 

「今朝、イベント前にフリーサーフィンをして、2本ほど良いライディングが出来たような気がしたんです。だから、2本しっかり決めて、もう失うものは無いから頑張ろうって感じでした。エリミネーション・ラウンドになって、次のヒートに行きたかっただけ。大きな自信になりました。良いスコアを出して、ヒートを通して成長している実感が持てるのは本当に良いこと。良い気分です。」

 

田岡なつみ© WSL / Pierucki
アリス・リモイン© WSL / Pierucki

 

ヒート7では、フランスのアリス・リモインと日本の田岡なつみという2人のロングボードツアーのベテランが激突。世界最高峰のコンペティターとしての経験を持つフランス人ライダーは、すでにキャリアで1つのメジャーな勝利を手にしており、ここハンティントン・ビーチでさらにもう1勝を挙げようとしている。

 

アリス・リモイン© WSL / Pierucki

 

ヒートではリモインが、プライオリティ有る無しに関わらず、どんどん波をキャッチ。フォアハンドの7.83を含むトータル12.16でヒートをリードしていく。さらに後半に入りバックハンドで6.67をスコア。田岡は残り10分でコンビネーションに追い込まれる。

 

田岡なつみ© WSL
アリス・リモイン© WSL / Pierucki
田岡なつみ© WSL

 

終盤に差し掛かり、田岡はフォアハンドのトラディショナルマニューバーで6.17をスコア。コンビネーションを外すも、リモインは更に8.27 のエクセレントをスコア。田岡もソウルアーチを見せ7.27をスコアし後半追い上げるが逆転ならず。

 

強豪相手に善戦した田岡だったが、前半の戦い方が後半に響き、惜しくもここで敗退。初戦17位でフィニッシュとなった。

 

 

田岡なつみ© WSL

 

 

「このような波でサーフィンできるのは本当に素晴らしい」と言ったリモイン。「右の波はノーズライディングにパーフェクト。少し緊張したけど、とても楽しかったです。このまま続けていきたいくらい。このヒートには超ストークしています」。

 

ソフィア・カルヘイン(HAW)© WSL / Morris

 

ハワイ/タヒチ・ヌイ・リージョナル・ロングボード・ウィナーに君臨するソフィア・カルヘイン(HAW)は、ルエラ・ペイス(USA)とのエリミネーション・ラウンドのヒート1の対戦でプレッシャーの中、勝利を収めた。

カルヘインは、今シーズンを確かな結果でスタートさせ、WSL最年少ロングボード・チャンピオンに向けて走り出すために、重要なラウンド・オブ16へ勝ち進んだ。

 

「朝一番のヒートはいつもストレスが溜まります」と言ったカルヘイン。「最初はリズムが掴めなかったけど、自分に言い聞かせるようにして、1本1本の波に乗りました。確かに少しストレスがたまることもあります。でも、一戦一戦を大切にし、ヒートに集中しています。なるべく考えないようにしているけど、もちろんたまに、そんな気落ちが忍び込んでくることはあります」。

 

リンジー・ステインライジー(USA)© WSL / Morris

 

元WSLロングボード・チャンピオンのリンジー・ステインライジー(USA)、ロングボード・ツアー・ベテランのマリア・フェルナンダ・レイエス(PER)、2023シーズン・ワイルドカードのリブ・ストークス(USA)、ブラジルのニューカマー、ルアナ・ソアレス、そして北米リージョナル・ロングボード・チャンピオンのアヴァロン・ガル(USA)もエリミネーション・ラウンドを勝ち上がり、ラウンドオブ16進出を決めた。

女子のエリミネーション・ラウンド終了後、男子のエリミネーション・マッチアップがスタート。夢のようなコンディションは午後も続き、華麗なパフォーマンスのキャンバスとなった。

 

 

3度のWSLロングボード・チャンピオンであり、ディフェンディング・イベント・ウィナーであるテイラー・ジェンセン(USA)は、ヒート1で一進一退のバトルの末、ワイルドカードのブレンダン・ホワイト(USA)に勝利。そして、終了間際に7.50をスコアしてホワイトとの距離を縮めたのです。カリフォルニア州オーシャンサイドのジェンセンは、勢いに乗ってラウンドオブ16に進出。

 

エドゥアルド・デルペロ(フランス)

 

ロングボード・ツアーのベテラン、エドゥアルド・デルペロ(フランス)は、レフトハンダーで長いノーズライドから、パワフルなカーヴでフィニッシュしエクセレントの8.33をスコア。2023年シーズンのワイルドカードであるデルペロは、世界最高のロングボーダーであることを証明するために、今日16.26という素晴らしいヒートトータルを記録した。

 

ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシックが再開となれば、男子ラウンドオブ16のH6で井上鷹がスティーブン・ソイヤー(RSA)と対戦する。

 

USオープンでは、ラウンドオブ32に勝ち進んだ五十嵐カノアはH8。女子ラウンドオブ32のH4に都築虹帆、H5に都筑有夢路が登場する。

がんばれ!日本!

 

 

 

ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック女子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:ソフィア・カルヘイン(HAW)11.57 DEF. ルエラ・ペイス(USA)8.67
HEAT 2: リンジー・ステインライジー(USA)14.56 DEF. マヤ・グラセナップ(REU)8.07
HEAT 3:メイソン・シュレマー(USA)16.50 DEF. クロエ・コールマン(USA)10.93
HEAT 4:マリア・フェルナンダ・レイエス(PER)13.04 DEF. ロイシン・キャロラン(AUS)8.40
HEAT 5:リブ・ストークス(カナダ)13.23 DEF. ケイトリン・ミケルセン(USA)13.13
HEAT 6:ルアナ・ソアレス(BRA)13.26 DEF. キラ・モルナー(AUS)11.40
HEAT 7:アリス・リモイン(FRA)16.10 DEF. 田岡なつみ(JPN)13.44
HEAT 8:アバロン・ガル(USA)13.17 DEF. ヘイリー・オットー(HAW)7.06

 

ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック・メンズ・エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:テイラー・ジェンセン(USA)14.50 DEF. ブレンダン・ホワイト(USA)11.83
HEAT 2:ケビン・スクバーナ(USA)10.64 DEF. サクソン・ウィルソン(USA)10.60
HEAT 3:トロイ・マザーズヘッド(USA)14.84 DEF. コール・ロビンス(USA)14.03
HEAT 4:エドゥアール・デルペロ(FRA)16.26 DEF. チェイス・リーダー(USA)14.13
HEAT 5:ジャック・ヴァン・ワゴナー(USA)13.97 DEF. カイマナ・タカヤマ(USA)11.10
HEAT 6:カイ・エリス・フリント(AUS)16.10 DEF. マックス・ウェストン(AUS)12.93
HEAT 7:トニー・シルヴァーニ(USA)13.00 DEF. ベン・コンシダイン(AUS)11.07
HEAT 8:ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)15.26 DEF. ニコラス・アンドラーデ(ESP)12.60

 

 

イベント・オフィシャルサイト:https://www.usopenofsurfing.com/

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/lt/49/huntington-beach-longboard-classic/main