ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア、USA(2023年7月29日土曜日) – チャレンジャー・シリーズ第4戦「ウォレックスUSオープン・オブ・サーフィン Presented by Pacifico」と、2023 WSLロングボード・ツアー第1戦「ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック」は、本日初日を迎えた。
本日のコンペティションは、ハイパフォーマンス・ショートボードのショーケースから始まり、ワールドクラスのロングボード・スタイル&ポイズンが続けて行われた。3フィートから5フィートのスウェルにより、男子チャレンジャーシリーズ・ラウンドオブ80と男子ロングボードツアー・オープニングラウンドが終了した。
大会初日となった本日はイベントのパートナーが主催する魅力的なアクティビティ、アスリートのサイン会、そしてナイトロサーカスのフルスロットルFMXショーが開催された。
明日は、現地時間の午前11時、午後1時30分、午後3時30分にナイトロサーカスのフルスロットルFMXショーが開催されるほか、ハンティントン・ビーチ・ピア南側にエンターテイメントやアクティベーション・ブースが設置される。
ウォレックスUSオープン・オブ・サーフィン Presented by Pacificoのイベントスケジュールをご覧ください。
オアフ島ノースショアの新鋭、シオン・クロフォードは、世界のトップ・コンテンダーたちの期待に応えるべく、さっそく仕事に取り掛かった。クロフォードのエアリアル・ショーは、ヒートスコア14.10(20点満点)を叩き出し、ラウンドオブ64進出を決めた。
「ここ数戦はリズムが掴めず、ヒートではベストなサーフィンが出来ていませんでした。でも、徐々にリズムを掴み始めていて、とても良い感じ。海とのリズムをキープして、良い波を掴んで、流れに乗りたいですね」とクロフォードが言った。
パシフィック・コースト・ハイウェイで、すぐ近くのロングビーチ在住のノーラン・ラポザは、今年ワイルドカードでハンティントン・ビーチに戻って来た。
前回のバリートのチャレンジャーシリーズでは準決勝に進出した経験を持つ彼は、今回も友人や家族の声援を背に、地元で素晴らしいパフォーマンスを披露しようとしている。
「ホームで試合をするのは、いつも緊張するんです。」とラポザ。「今この瞬間に集中することを心がけていました。緊張の連続で、その場にいることが最も難しいヒートでした。最初のヒートでは、友人や家族も応援に来てくれて本当に嬉しかったです。この調子で頑張りたいです。」
また元チャンピオンシップツアー(CT)コンペティターのイアン・ゴウベイア(BRA)は、ラウンドオブ80のシングルウェイブのハイエストスコアとなる7.60(10点満点)をマーク。経験と忍耐が功を奏し、終盤に冷静さを保ち勝利をもたらした。
「本当に良い気分です。今年のチャレンジャーシリーズで最高のヒートだったと思います。ブラジルとQSでは好調でしたが、チャレンジャーシリーズでは調子が出ませんでした。それでもまだポジティブで、このイベントでベストを尽くしたいと思います。いいスタートが切れたと思います」。
また、アディン・マセンキャンプ(RSA)、ラファエル・テイシェイラ(BRA)、アリスター・レジナート(AUS)、ジョージ・ピター(AUS)、ティアゴ・カリーク(FRA)もラウンドオブ80で重要な勝利を収め、勢いに乗ってラウンドオブ64進出を決めた。
日本の井上鷹がオープニングラウンドを1位通過。
本日は日本から2015年にUSオープン優勝という日本のサーフィン史上初の快挙を成し遂げた、大原洋人と田中大貴が登場。大原はじっくりと波を選び、ヒート前半に5.30と 5.10を連続してスコア。南アフリカのマセンキャンプについで2位のポジションをキープした。
後半、大原はスコアを上げようと波を掴むも最後にワイプアウト。スコアを伸ばせずにいた。そこに後半追い上げてきた4位のマイケル・ダンフィーが終了間際に逆転。2位にアップし、大原は3位でまさかの初戦敗退となった。
田中大貴は素晴らしいスタートダッシュを見せて、ヒート前半はトップをキープ。しかし後半に逆転されて3位に。4.93 をスコアし、バックアップ4.37とするも田中もラウンド2へ勝ち上がることはできなかった。
ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック・メンズ・オープニング・ラウンドには、今回惜しくもクオリファイできなかったがシーズンワイルドカードを獲得した井上鷹が出場。ヒート7でカイマナ・タカヤマ(USA)、カイ・エリス・フリント(AUS)と対戦。
ヒート前半は後手に回った井上だったが、後半にバックハンドでハングファイブ、ハングテン、リエントリーとテクニックをバリエーションを披露。6.07 と5.73とスコアをあげて、見事1位でラウンドアップを決めた。
「今回アジア予選で2位となり、ワールドツアーの出場権を取れなかったんです。遠征費が尽きて引退を考えていたんですが、ワイルドカードをもらえて、何とかこの場に入られて、最善を尽くして勝てたので良かったです。」と井上がヒーローインタビューで言った。
明日の大会は女子のチャレンジャーシリーズ・ラウンドオブ48と女子のロングボード・オープニングラウンドが行われる模様。競技開始は現地時間の 2023年7月30日8時5分、日本時間の 2023年7月31日0時5分。
チャレンジャーシリーズ女子では、H2で野中美波、松岡亜音が、エリー・ハリソン(AUS) とナディア・エロスターベ(EUK)と対戦。H3で都築虹帆はーリン・アド(FRA) エウェレイウラ・ウォン(HAW)エリン・ブルックス(CAN)と対戦。
ロングボード女子オープニングラウンドではH5に田岡なつみがクレジットされている。がんばれ!日本!
ウォレックスUSオープン・オブ・サーフィン Presented by Pacifico 男子ラウンドオブ80 結果:
HEAT 1:シオン・クロフォード(HAW)14.10 DEF. ジョシェ・フォークナー(RSA)11.77、ジョシュア・モニーツ(HAW)11.17、マーク・ラコマー(FRA)10.17
HEAT 2:ノーラン・ラポザ(USA)12.10 DEF. ブロディ・セール(HAW)11.56、ディミトリ・プーロス(USA)10.00、ジョシュ・バーク(BRB)8.57
HEAT 3:イアン・ゴウベイア(BRA)13.27 DEF. ジェイブ・スウィエルコッキ(USA)11.57、ライアン・カイナロ(BRA)10.64、タジ・リンドブラッド(USA)9.87
HEAT 4:アディン・マセンキャンプ(RSA)12.83 DEF. マイケル・ダンフィ(USA)10.46、大原洋人(JPN)10.40、コナー・スリペン(RSA)8.74
HEAT 5:ラファエル・テイシェイラ(BRA)12.77 DEF. イーライ・ハンネマン(HAW)10.54、ジョン・マーク・トコン(PHL)7.37、シェルドン・パイション(HAW)6.97
HEAT 6:アリスター・レジナート(AUS)12.93 DEF. シェルドン・シムカス(AUS)11.20、ビリー・ステアマンド(NZL)8.80、ダニエル・エムズリー(RSA)7.73
HEAT 7:ジョージ・ピター(AUS)12.77 DEF. レオ・カサール(BRA)11.30、田中大貴(JPN)9.30、ギレルモ・サット(CHL)7.93
HEAT 8:ティアゴ・カリケ(FRA)11.63 DEF. ジョーダン・ローラー(AUS)10.17、オニ・アンワー(INA)9.10、キアン・マーティン(SWE)8.70
ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック・メンズ・オープニング・ラウンド結果:
HEAT 1:ベン・スキナー(イギリス)14.57 DEF. ベン・コンシダイン(AUS)13.54、マックス・ウェストン(AUS)12.03
HEAT 2:デクラン・ワイトン(AUS)12.10 DEF. ジャック・ヴァン・ワゴナー(USA)11.04、ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)10.43
HEAT 3: リッチー・クレイヴィー(USA)13.80 DEF. テイラー・ジェンセン(USA)11.47、トロイ・マザーズヘッド(USA)11.46
HEAT 4:カニエラ・スチュワート(HAW)14.00 DEF. ブレンダン・ホワイト(USA)11.67、ニコラス・アンドラーデ(ESP)9.33
HEAT 5:カイ・サラス(HAW)13.26 DEF. エドゥアール・デルペロ(FRA)11.60、サクソン・ウィルソン(USA)10.70
HEAT 6:スティーブン・ソーヤー(RSA)14.43 DEF. コール・ロビンス(USA)12.17、チェイス・リーダー(USA)11.93
HEAT 7:井上鷹(JPN)11.80 DEF. カイマナ・タカヤマ(USA)11.77、カイ・エリス・フリント(AUS)11.00
HEAT 8:ロジェリオ・Jr・エスキベル(フィリピン)14.40 DEF. ケビン・スクバーナ(USA)12.44、トニー・シルヴァーニ(USA)10.67
イベント・オフィシャルサイト:https://www.usopenofsurfing.com/
詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/lt/49/huntington-beach-longboard-classic/main